「ガンジー自伝」マハトマ・ガンジー

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ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■「非暴力不服従」でインドに
 独立をもたらしたガンジー。


 名前は知っていましたが、実際には
 まったく理解していなかったことが
 この本を読んでよくわかりました。


 ガンジーはイギリスに留学し、
 弁護士となります。
 初期の弁護士としての活躍の場は、
 南アフリカです。


 当時、南アフリカにインド人が大量に移民しており、
 有色人種であるインド人への差別がありました。


 また、インド人が増えすぎたため、
 インドに帰らないインド人に税金をかける
 法律の検討がされていました。


 こうした南アフリカでのインド人の
 権利を守るための活動をしていたのが
 ガンジーなのです。


・弁護士としてのわたしは、それから二十年間職務に
 たずさわっていたが、その大部分を、多数の訴訟事件に
 自主的な和解を講ずることに費やしてきた。(p154)


■ガンジーの手法は、
 あくまでも合理的です。


 「権利はあくまでも主張する」
 ということです。


 ただ、普通の人と違うところは、
 暴徒から暴行を受けても、
 その人を批判しなかったということ。


 なぜなら、その人は間違った情報によって
 私を殴ったのであり、
 その人に罪はない。


 悪いとすれば、間違った情報を広めた
 マスコミであり、国家組織である
 という合理的な考え方をする人なのです。


・わたしが加害者の処罰を断ったことは、深い印象を与え、
 そのため、ダーバンのヨーロッパ人は彼らの行為を恥じた 
 ほどだった。新聞は、わたしは無実であると書いて、
 暴徒を非難した。(p180)


■このようにガンジーは、
 権利を主張する。


 ただ、権利を主張するからには、
 自らも法を守る


 それが非暴力という道に
 つながったのでしょう。


 ガンジーさんの偉大さを感じながら、
 インドからの移民が増えて困った南アフリカの
 事情もわかるような気がしました。


 もし、日本で韓国人や中国人が増えて、
 非暴力不服従とスローガンをとなえて、
 給料増やせ!選挙権をよこせ!と
 デモをしているようなものなのですから。


 ガンジーさん、良い本を
 ありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・わたしがイギリスの市民として諸権利を要求したとすれば、
 イギリス帝国の防衛に参加することもまた、当然の義務
 であると思った。そのころのわたしは、イギリス帝国の
 枠内で、またそれを通してのみ、インドは完全な解放を
 達成できる、という見解を持っていた(p190)


・1896年と1901年にもらった贈り物は、
 のちに全部返してしまった。信託証書が作られ、
 それらを銀行に預けておき、わたしの希望なり、
 または信託管理者の希望に従って、インド人
 居留民の役に立つように使用されることになった(p200)


・今では、インドの高等教育の全教科のなかに、
 地方語はもちろんのこと、そのほかに、
 ヒンディ語、サンスクリット語、ペルシャ語、アラビア語、
 および英語を必ず入れておかなくてはならない、
 というのが私の意見である(p34)


・君はインドの歴史を読んでいないね。
 弁護士は、人間の性質を心得ていなくてはならない
 人間の顔から、その人の性格を読み取ることが
 できなくてはならない(p106)


・もしアウトカースト制がヒンドゥ主義の一部であるとすれば、
 それは腐敗した部分か、あるいは無用の長物というより
 ほかはない。わたしには、数ある宗派やカーストの
 存在理由がわからないのである(p145)


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【私の評価】★★★☆☆(74点)


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