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「正しく悩む技術: 「なんとなく......つらい」あなたを救うヒント」杉田 隆史

2011/11/09公開 更新
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正しく悩む技術: 「なんとなく......つらい」あなたを救うヒント

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■一年半酒びたり、
 転職多数、
 失敗ばかりでオドオドしている人。
 それが著者でした。


 そんな繊細な引きこもりである著者が、
 心理セラピーで立ち直り、
 自前の繊細さを生かして
 セラピストになっちゃったのです。


・友人は、私がずっと「短所」だと思っていた
 「打たれ弱さ」を、「感度が高い」と 
 表現してくれたのです。(p98)


■人間とは不思議なものです。


 ものの考え方一つで、
 落ち込んだり、
 ちょっとしたきっかけで
 やる気が出てきたりします。


 悩みや、
 気分の落ち込みに対して、
 対処法を知らず、
 立ち直れない人もいるのです。


・悩んでいる状態とは、
 「意識と無意識の欲求がぶつかり合って、
  葛藤が起きている状態」なんです。(p27)


■この本では、
 そうした悩みに対する基本的な手法、
 コントロールできることに集中する、
 気持ちを言葉にしてみる、
 短所を生かす、
 などを教えてくれます。


 ちょっと落ち込み気味なか・・・
 という人は読んでみてはどうでしょうか。


 この著者でも立ち直れたのだから、
 私も大丈夫、と思えるかもしれません。
 

 杉田さん、
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「悩んでいる」ということは、
 自分の深いところでは、
 「自分はもっとできるはずだ」って、
 自分を信じている証拠なんですよ。(p209)


・「自分にコントロールできることと、
  できないことをまず分ける。
  そしてコントロールできないことには
  関心を持たないようにする」(p39)


・人が「愛おしい」と思うものって、
 たしかにどこか「不完全」なものなんですよね。
 何かが大きく欠けているからこそ、
 よけいみんなから愛されている。(p92)


・人は他に「居場所」を持つと、前よりも余裕が持てます。
 仕事ばかりしている人は、
 会社という「場所」しかないから、
 会社で問題が起きたら、
 それがすべてになってしまいます(p132)


・私の中で、
 「相手の良いところを言葉にして全部伝える」と
 「ほめる」は違うんです。(p137)


・「やりたいこと」って、
 わざわざ「探す」必要なんかなくて、
 その人が「それまでの人生で散々やっていること」(p153)


【私の評価】★★★☆☆(73点)


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