「ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか 」エイドリアン・J・スライウォツキー
2011/04/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
■成功しているビジネスには、
共通点がある・・・
ということを
教えてくれる一冊です。
有名な本ですので、
この本のモデルをネタにした本も
多いのでは、と感じました。
製品は松・竹・梅にする。
顧客に密着した製品づくり。
消耗品で儲ける。
ブランドで売る・・・。
・マルチコンポーネント利益モデル・・・
バービー人形の製品ピラミッドは、
複数のまったく異なる製品で形成されていて、
それぞれが明確に異なる顧客層をターゲットと
している(p39)
■この本の良いところは、
ビジネスモデルを説明するだけでなく、
考え方を教えてくれることです。
この本の主人公のように、
"この2冊の本を読んで
同じモデルを5つ考えてみなさい"
といった宿題を通じて、
「自分の仕事に適用できるモデルはないか」
「どのモデルが最適なのか」
と考えることが
大切だとわかるのです。
・ビジネスを知りたければ・・・じかに観察しなければならない。
店や工場やオフィスを訪ね、製品を試し、サービスを確かめ、
ウェブサイトをくまなく見て歩かなければならない(p153)
■これは多くの経営者が実行している、
「マネる」という戦略でしょう。
ただ、マネるにはコツがあり、
試行錯誤が必要であり、
忍耐が必要であると学ぶ本なのです。
スライウォツキーさん、
良い本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・スターバックスは柱、つまり都市を満たしていった。
ウォルマートは円、つまり郡を満たしていった。
両者とも考え方の基本はまったく同じだ。(p178)
・彼女は10件を超えるプロジェクトを中止し、
その分の資源を上位10件に振り分けることにした・・
状況は急速に好転した。社員たちに緊張感が
生まれたからだ(p168)
・サプライヤーを甘やかしはしないが、叩きのめすような
こともしない。ジャックの会社が他社の倍の速度で
成長し続ければ、サプライヤーにも恩恵があると
熱心に説得する(p111)
・いったんパラボラ利益曲線を認めることができれば、
地に足の着いた経営ができ、パラボラ上でビジネスを
戦略的に舵取りすることもできる・・・
パラボラの左側では他社の三倍の投資を行ない、
右側では三分の一に抑えるということだ(p231)
・自動車メーカーでもコンピュータやコピー機メーカーでも、
ベースとなる組織の人間のうち、利益に責任のある人、
利益に応じて報酬を得ている人はいったいどのくらい
いるんだろうね?(p218)
・ヒルベルトが数学を学ぶときに用いた方法は
驚くほどシンプルだった。スペシャリストに
なるための学習の積み重ねだ。彼は一つの分野を
完全にマスターするまで何ヶ月もそれを追求し続ける。
それから次の分野に移るんだ(p122)
・どれだけ辛いか最初から知っていたら
誰も始めようとは思わないだろう。
だから、最初の一歩に集中するだけでいいんだ。
そうすれば道は開ける(p61)
・速く動くより、早く着手せよ(p259)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(94点)
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