「自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND」渡辺 健介
2010/09/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
人生には「選択」という作業が不可欠です。本書では、魚のピンキーと一緒に、自分の「選択」の技術を高めるための旅を体験してもらいます。
ピンキーは己を磨き上げ、真の自信を溜めていくために、別の国に留学しています。生ぬるい「金魚鉢」から抜け出し、「大海」という厳しい世界に身を置くことで、成長するのです。これはアメリカに留学した著者自身なのでしょう。つまり、自分を成長させるためには、自ら修羅場をくぐることが必要なのです。
・大人になったら、自分が心の底から熱くなれる「甲子園」は、誰も与えてくれない。・・・自ら考え、自分の舞台、「甲子園」をプロデュースしなければならない。・・あなたの「甲子園」は何か?(p288)
私が感動したのは、やってみて、改善する技術です。これが問題だ!、これをやった方がよい、と感じることを「必ずやる(DO!)」。思ったら、必ず行動に移す。しかも、「すぐやる(DO-speed)」ということです。
もちろん、納得がいく形になるまで「ちゃんとやる(DO-impact)」のです。そして改善にあたっては、検討案につっこみを入れて、検討を深めていくのです。今、会社でやっていることとまったく同じであり、この基本が大切なんだ!と再確認できました。内容としては、単純でありますが、非常に実務的です。
・"つっこみ"を入れなくてはならない・・・本当においしいのか。・・・予約がとれるのか。参加者全員が入れるのか。予算内に収まるのか(p131)
また、いかに自分を高めていくか、人と比べるのではなく、自分の才能をうまく開花させる選択が大切だとわかりました。内容も物語形式で分かりやすく、刺激的な一冊でした。会社に入って仕事をすれば、この本の価値がわかるでしょう。渡辺さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・"素直"なのと"何でも鵜呑みにする"のは別だ(p124)
・ワシらは2回、試されとるんじゃ。まずはしっかり結果を出すかどうか、次に成功しようが失敗しようがその結果をどう生かしていくかじゃ。(p19)
・判断を誤るのには、パターンがあるということじゃ。
・「選択肢にモレがあるから」
・「評価軸が間違っているから」
・「評価・情報が間違っているから」(p70)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(93点)
目次
第1章 ピンキーのサッカー留学
第2章 新しい環境、新しい自分
第3章 赤い魚たちの移住
著者経歴
渡辺健介(わたなべ けんすけ)・・・デルタスタジオ代表取締役社長。1999年イェール大学卒業(経済専攻)、同年マッキンゼー・アンド・カンパニー東京オフィスに入社。2003年ハーバード・ビジネススクール入学、2005年卒業。同年、マッキンゼー・アンド・カンパニーニューヨークオフィスへ移籍。同社を退社後、デルタスタジオを設立
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