【書評】「自己信頼」ラルフ・ウォルドー・エマソン
2010/03/08公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
エマソンの「エッセイ」は全集持っているのですが、読みづらく、まだ読み切っていませんでした。この本は、エッセイ第一集から「自己信頼」のところだけを翻訳した一冊です。いかに人の目を気にせず、自分の思いを信頼して、自分で判断することの大切さをとうとうと説いています。逆に言うと、エマソンさんも、社会の規範、人の声に影響されやすい普通の人間だったのかもしれません。
・こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。いま行動せよ。どんなときも人目を気にしないように努めれば、常にそうできるようになる。(p37)
エマソンの言葉は、よく引用されているのですが、「エッセイ」を読んでも、なかなか引用したくなる言葉が出てきません。エッセイの中には、数多くのエッセイが含まれているのですが、ツボにはまったエッセイは思ったより少ないのではないかと思いました。そうした意味で、「自己信頼」は、日本人にぴったりのところなのかもしれません。
海と月社さん、よい翻訳をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・どんな誓約もせず、同じものを何の影響も、偏見も、汚れも、恐れもない無垢な目で、何度も眺められる人‐そのような人こそ、いつの時代にも恐るべき存在であるにちがいない(p16)
・価値があるのはいま生きていることであって、過去に生きたことではない。力は活動を止めた瞬間に消える。(p58)
【私の評価】★★★☆☆(72点)
著者経歴
ラルフ・ウォルドー・エマソン・・・(1803-1882)アメリカの思想家、詩人。ボストン生まれ。18歳でハーバード大学卒業後、21歳まで教鞭を執る。その後、牧師となるが、教会制度をめぐって教会と衝突し辞職。1834年からニューハンプシャー州のコンコードに住み執筆や講演活動を展開、「コンコードの哲人」と呼ばれた。黒人奴隷制度に対しては反対の立場を貫いた。「自己信頼」が収められた論文集『エッセイ 第一集』は1841年に刊行。
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