【書評】「繁盛店の「ほめる」仕組み―スタッフが育ち、売上がアップする」西村 貴良
2009/02/22公開 更新
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
「ダメ出し」コンサルティング
著者が、飲食店のコンサルティングで最初に行ったのは、悪い点をリストアップして指摘することでした。「改善すべき点はコレとコレ」
ところが、最初は効果が出ていましたが、だんだんと効果はなくなっていきました。契約も打ち切られてしまいました。著者は、悩みました。どうして、効果が続かないんだろう?
自分の部下のことを決して悪く言ったりしてはいけないよ・・・自分が「うんこちゃん」やから、ハエみたいな人ばかり集まる。逆に花のような人の周りには、蝶々のような人が集まるんだ(p107)
「ほめる」コンサルティング
そこで、著者は否定することではなく、「ほめる」コンサルティングをするようにしました。すると、驚くべき感動体験をすることになるのです。従業員が自ら働き、お客さまが来ることに涙するようになったのです。ありえない!!
チラシにも「ほめる」仕組みが入っています。チラシを配るときは、ただ手渡すことはしません。必ず、相手に自分の気持ちを伝えるのです。
そして、チラシには番号が付いていて、自分のチラシがどれくらい戻ってきたかわかるようになっています。自分のチラシをお客さまが持ってきてくれた!ここでも一つ「ほめる」ことができるのです。
チラシに小さくアルファベットや記号を入れて、いつどのあたりに配ったものかわかるようにしておきましょう。「私の配ったものが返ってきた」・・・社員・スタッフは大いに自信をつけます(p176)
「ほめる」×2+「アドバイス」
著者は、「ほめる」+「ほめる」+「アドバイス」を提唱しています。なるほど、叱るのではなく「アドバイス」。
「ほめる」ことの難しさと、それに取り組んだ著者の体験がリアルに伝わってくる一冊でした。あとは、行動できるかどうかです。本の評価としては★5つとしました。
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この本で私が共感した名言
・実は、「ほめる人」は、「ほめる口癖」をいくつか持っています。「へぇー!」「そうなんや、知らんかった!」「ほぉ~!」「そう来るか!(すごい!)」(p39)
・「いま、あなたの前にいるスタッフの、そのままの状態をほめる」ことから始めてください(p88)
・人を幸せにする人が、もっとも幸せになる!(p214)
▼引用は、この本からです。
同文館出版
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
1章 ほめたいのに...なぜほめられない?
2章 ほめればこんなに繁盛する!―ほめ続けて成功した飲食店の例
3章 誰でも・すぐに使える!ほめる方法・ほめ言葉
4章 ほめて繁盛!ほめる仕組み
著者経歴
西村 貴良(にしむら たかよし)・・・1968年生まれ。野村不動産にて最年少トップセールス。その後、実家のホテル、不動産経営を継ぐなかで、「スタッフのモチベーション」を高める。2007年ホスピタリティ・デザイン・C'sを創業。
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