「誰?-WHO AM I?」渡辺 謙
2008/09/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
渡辺 謙といえば、国際的映画スターであり、ハリウッドから直接お声がかかるのは彼くらいでしょう。白血病、C型肝炎を発症し、これを克服し、作品に打ち込む姿はスーパースターそのものといった印象でした。
ただ、意外だったのは、スパースターであっても、彼が普通の人間であるということです。悩みもするし、迷いもする。「俳優」という仕事に打ち込む普通の日本人なのです。
・時々、僕達はトンネル工事や橋を作る人達と同じ仕事をしているんじゃないかと感じる。・・・皆の知恵と勇気を結集させ、振り絞って目の前の大きな難関に立ち向かう。・・・ほんの一瞬、トンネルや橋が開通した喜びと感慨に浸りつつ、再び次の"現場"に向かっていく。この繰り返しなのだ。(p228)
私は、渡辺 謙という人は俳優をやらずに、料理人になっても、医者になっても、広告マンになっても同じように仕事に打ち込んでいるんだろうなと思いました。渡辺 謙という人間に触れたような気がしました。本の評価としては★3つとします。
この本で私が共感した名言
・『天と地と』の撮影が行われた現場に向かい、あの当時と何の変わりも無い風景を目の前にした時、突然何かが自分の心の奥を突き刺した。「悔しい・・・」。その時初めて、気がついた。こんなにも自分の気持ちを押さえ込んでいたのだと。(p67)
・「日本映画とハリウッドとの違いは何ですか?」と訊かれる事が多い。実際のところ、映画を作っている環境や人々の情熱は何も変わらない気がする。・・・一番の違いを感じたのは、宣伝や告知の方法だった。その作品の内容や画に関しては徹底的に管理をする。(p225)
・やはり人や組織を動かすのは最終的には情熱であり、温度なのだ。自分の国じゃないからと、人に任せていた自分の怠惰を反省する。(p240)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(72点)
著者経歴
渡辺 謙(わたなべ けん)・・・1959年生まれ。俳優。『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じる。1989年、映画『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。1993年、NHK大河ドラマ『炎立つ』に主演。1994年に白血病を再発するが、再度、完治。2003年『ラストサムライ』に助演。2006年『硫黄島からの手紙』に主演。
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