「思考の整理学」外山 滋比古
2008/03/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
音読してチェックする
大学の先生のノウハウ集です。説得力があるのは論文の書き方で、テーマは複数もって、ひとつがだめでもバックアップがあるようにするという。一つのテーマに絞ってしまうと、それがダメになると、すべてがダメになってしまうからです。
そして、とにかく書いてみることが大事だという。そして書き上げた原稿を読みなおして、手を入れるのです。原稿は黙って書きますが、読みかえしは音読することが大事だという。音読すると読みやすい文章なのかどうかチェックできるのです。
とにかく書いてみる(p134)
食事は二回にして昼寝する
時間管理では、朝飯は取らず、昼食1回で済ませます。午前中の朝飯前のフレッシュな時間を最大限長くするようにしているのです。
そして昼食後には、昼寝をして頭をフレッシュにします。これで午後が、夕飯前になるわけです。朝飯前や夕飯前という効率的な時間を多くすることがポイントなのです。
朝食兼昼食をゆっくりとると、そこでひと眠りする・・・ふとんをしいて本格的に寝てしまう。・・・それをもって"自分だけの朝"とするのである・・・いかにして、朝飯前の時間を長くするか(p26)
実践あるのみ
朝飯を抜くとパワーが出ないような気がしますので、朝食はフルーツだけとか実験してみるのもいいかもしれません。
実践的な一冊でした。外山さん、ありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・秘術は隠す。いくら愛弟子にでもかくそうとする。弟子の方では教えてもらうことはあきらめて、なんとか師匠のもてるものを盗みとろうと考える。ここが昔の教育のねらいである。(p18)
・論文を書こうとしている学生に言うことにしている。「テーマはひとつでは多すぎる。すくなくとも二つ、できれば、三つもって、スタートしてほしい」。(p43)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
目次
グライダー
不幸な逆説
朝飯前
醗酵
寝させる
カクテル
エディターシップ
触媒
アナロジー
セレンディピティ
情報の"メタ"化
スクラップ
カード・ノート
つんどく法
手帖とノート
メタ・ノート
整理
忘却のさまざま
時の試錬
すてる
とにかく書いてみる
テーマと題名
ホメテヤラネバ
しゃべる
談笑の間
垣根を越えて
三上・三中
知恵
ことわざの世界
第一次的表現
既知・未知
拡散と収斂
コンピューター
著者経歴
外山滋比古(とやま しげひこ)・・・1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。
読んでいただきありがとうございました!
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