「ひとりの兵隊さんが書いた社長さんや上司に読んでもらいたい本です。」名誇゜礼恩
2007/05/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
●著者は、SONY,GE、ソニー生命、財閥系企業と
多様な企業を渡り歩きました。
その結果、外資系企業(GEのことだと思われます)は必ずしも
一般に言われるほど良い会社ではないとの結論に達したようです。
・『会社の中に心から尊敬する人や、
この人にならずっとついていってもいいと思う人』
がいるということは幸せなことである。(p33)
●確かに外資系企業は、
高い総資本利益率に示されるように、
効率的で生産性が高いと思われています。
しかし、その内部で働く人にとっては、
社会全体ではなく、株主利益のために活動している
組織体のように感じるようです。
・会社とは設立された時点から『社会的な器』であり、
「誰のモノ」ととらえるのは観点が
ずれていると私は思う。(p22)
●逆に日本企業であっても、
仕事の能力よりも政治力によって出世できる会社もあり、
能力のない人がトップになれる
そうした企業にも警鐘を鳴らしています。
・株主総会で回答する社長や役員の姿勢を見ていると、
その会社の企業風土や企業姿勢がわかることがある。
一言で言うと、経営能力に欠けていたり、
誠意のない会社や役員が
明確にわかってしまうのだ。(p61)
●多くの企業で仕事をしてきた著者の経験は貴重だと
思いましたので、★2つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・仕事を始めようとする際に、
いろいろ考えを張り巡らせる人がいる。
いろいろ考えた揚げ句、結局何もやらない人がいる。・・・
単に勇気がないだけである。・・・
企画は当たって一割、三割当たれば大成功とは
SONYで企画畑を歩んできた方の言葉である。(p76)
・SONYの井深さんは、「企画して研究開発に要したエネルギーを
一とすれば、試作品を作るにはその十倍、製品化するにはその十倍、
お客様に販売するには、さらに十倍のエネルギーを必要とする」と
言ったそうだ。(p87)
・コーチをやって五年くらい経つころに、あることに気付いた。
子供は自分が好きなことは興味を持って楽しく行い、
驚くほどの力を発揮するが、自分が気乗りしないことは、
どのように指示しても強制しても上手にはできないのだ。(p105)
・eメールの使い方一つで、
その人の行動スタイルが見えてしまう・・・
返答が早いグループ、極端に遅いグループ、
返答をしないグループの三つに分類される。(p211)
▼引用は、この本からです。
新風舎
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
■著者経歴・・・名誇゜礼恩(なぽれおん)
1950年生まれ。大学を卒業後、SONY,GE、ソニー生命、
財閥系企業など、業界や企業風土が異なる5つの企業に勤務。
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