「メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣」ラニー・バッシャム
2006/05/04公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(87点)
●スポーツをしているとわかりますが、
世の中には、勝負強い人と、
ここ一番で力を出し切れない人がいるようです。
日本においては【精神力】、【心臓の強さ】と言われていますが、
著者は、「意識」と「下意識」と「セルフ・イメージ」が
大切であるとしています。
●「下意識」とは「意識」しないで体を動かす仕組みです。
つまり、スポーツなどでは「意識」して体を動かすようでは、
スーパープレーは生まれないのです。
この「下意識」は、「よいイメージ」と「よい行動」により
強化できるといいます。
・自分のまわりのことに不平不満を言う人がありますが、
不平不満というのはマイナス方向の補強作用となります。
わたしは、ライフル射撃でまずかったショットが出ても怒ったりして
それを補強してはいけないと教えています。(p72)
●また、「セルフ・イメージ」は、自分はこういう人間だと
思う気持ちであって、「セルフ・イメージ」は
リハーサルを行い、成功を繰り返すことで強化されるのです。
・恐れとは「セルフ・イメージ」の一つの姿勢であって、
これはコントロールすることができます。・・・恐れを
コントロールする一番の方法は、経験を積むことです。・・・
リハーサルをすれば、頭の中で経験を積むことになりますから
それだけ助けになります。私は実際には二回オリンピックで競技
しましたが、頭の中では何千回もやったのです。(p76)
●非常にコンパクトな本ですが、
人間の心の仕組みを解き明かしてくれる一冊です。
ゴールドメダリストの説明するメンタルマネジメントは一級品です。
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・一般にコミュニケーションにおいて、
何をいうかが一番大切な問題と考えられています。
しかし、本当に重要なのは言葉そのものではなく
それを聞いた相手が、
心に何を思い描くかということです。(p36)
・成功する五パーセントの人たちと、
ただ参加するだけの残りの九五パーセントの人たちは、
どこがどう違うのでしょうか?
私が気づいた違いのひとつは、
目標設定をする習慣を持っているか
否かという点です。(p57)
・目標設定のガイドライン3
人生のすべての分野で目標を定める(p61)
星雲社
売り上げランキング: 20709
【私の評価】★★★★☆(87点)
■著者経歴・・・ラニー・バッシャム
1947年生まれ。
大学卒業後、フォートベニング陸軍射撃チームに入隊。
1972円ミュンヘン・オリンピック銀メダリスト。
1974年スイス世界選手権大会優勝。
1976年モントリオール・オリンピック金メダリスト。
1978年ソウル世界選手権大会優勝。
メンタルマネジメントに関する講演と執筆活動を行う。
■目次
第1章 勝ち負けは問題ではない?―メンタル・マネージメントとは何か
第2章 勝者はなぜ勝つか
第3章 勝つことに導く要因は何か―意識、下意識、セルフ・イメージとは?
第4章 勝つことの秘訣―トライアード状態をめざして
第5章 「意識」の輪を大きくする
第6章 リハーサル―一番よく使われる精神的道具
第7章 「下意識」の輪を大きくする
第8章 「セルフ・イメージ」の輪を大きくする
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 25,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
コメントする