「賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか」ゲーリー・ベルスキー、トーマス・ギロヴィッチ

【私の評価】★★★☆☆（76点）

●この本は、お金の心理学というべき本です。人間とは、決して合理的ではないと教えてくれます。たとえば、２万円のＣＤコンポを買うのに悩んでいる人が、車にポンと１０万円のカーナビを付けたりします。これは車の金額の大きさに惑わされて、カーナビが安く感じているからです。

●笑ったのは、新車を２００万円で買った夫婦の話です。奇妙なことに、数ヶ月にわたって、その車を買いたいという見知らぬ人からの申し出が次々に来たのだそうです。それも、車は新品同様なのに、つけ値がどんどん安くなっていく。夫婦は、車の何かが悪いのかと心配になり、買ったときの半値で売ることを真剣に考えたのだそうです。

●バカじゃないのか？と誰しも思うはずです。ところが、この話が新車ではなく、株だった場合はどうでしょうか。株を泣く泣く売っちゃう人が多いのではないでしょうか。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。

・人類にはなぜ尻尾がないのか、それはちぎれるほどに振ったヤツだけが生き残ったからだ

・多くの魅力的な選択肢があるとき、人びとは行動を伸ばしたり、まったく何もしなくなったりしやすい（トヴァスキーとシャファー）

・投資対象とはデートするのではなく結婚する

・考えられるかぎり多くのお金を職場の４０１（ｋ）・・・に払いこむことだ。

【私の評価】★★★☆☆（76点）

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