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【書評】「おカネの法則」大竹 愼一

2003/09/03公開 更新
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おカネの法則


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー


日本の経営者はもっと金利に敏感にならなければならない。そして、金利によって、経営のスタイルを変えなければならない。


松下幸之助は、会社発展の秘訣を聞かれて「雨が降れば傘をさす」と言いましたが、財務にもこれはあてはまるようです。


日本では景気が良くなってから設備投資して過剰設備になったり、不景気に投資しないで景気回復時に設備が不足するということがよく見られます。


こういうことも、金利を考慮していれば、景気が良いときには金利が上るので借金による設備投資に慎重になりますし、不景気では金利が下がるので、次のチャンスのための投資がしやすくなっているのです。


金利が上れば投資を控える、売掛債務は減らしていく、売れない在庫は減らす、設備は極力キャッシュフロー内とし超えた分は長期の資金調達で対応する。


当たり前のことなのですが、できていない企業が多いのではないでしょうか。


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この本で私が共感した名言


・キャッシュフローの範囲内で、減価償却の数値を見ながらコツコツとコンスタントに設備投資をしていくというのが、企業の永続的な成長と発展を守るためには極めて重要な事である。


・私は借入れをおこす場合には「固定金利」よりも「変動金利」で借りた方が基本的にいいと考える。


・自分のポートフォリオの総額がいくらであるかを見る。つまり、個々の「投資商品×株数」の合計が総額になるわけで、その金額が大体どれぐらいになっているかを注意して見て、その総額を一定の範囲で持つようにコントロールするのである。


おカネの法則


【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

1. カネが先でモノが後
2. 経営も先立つものはカネ
【会社のおカネ】編
3. カネ回りを良くする
4. 【会社のおカネ】流動資産の法則
5. 【会社のおカネ】設備投資と資金調達の法則
6. 【会社のおカネ】株券を有効に使う
7. 【会社のおカネ】損きりの法則
8. 【会社のおカネ】カネの源泉
9. 会社の価値を上げる
【個人のおカネ】編 
10. 個人資産の防衛のためにすべきこと
11. 個人資産形成のために何をすべきか
12. おカネの流れの読み方
終章. 世の中どうなるのか



著者経歴

井上和弘(いのうえ かずひろ)・・・1942年大阪生まれ、早稲田大学卒。イタリア・フローレンス大学留学後、大手経営指導機関を経て、84年ICOコンサルティングを設立。後継社長塾塾長の他、数多くの社長塾を主宰。企業再建の「名外科医」として赤字会社に入り込み、社長や役員を叱りとばしながら、思い切った手を果敢に打って収益力を短期間で回復させ、黒字転換するまで情熱的に指導することで定評がある。 これまで300社を直接指導。


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