「アラフォー女性のための次こそ成功させる転職マニュアル　30代・40代からでも正社員になれる！」山本 しのぶ

【私の評価】★★★★☆（80点）

要約と感想レビュー

40代で正社員への転職は不可能ではない

57歳となった本のソムリエにとっては、60歳以降どうしようと考えつつ、自分の経歴書をイメージしながら読んでみました。これまでは採用される側ではなく、採用する側として仕事をしていましたので、「40代で正社員への転職は不可能ではない」という著者のアドバイスは納得です。

普通の人は転職しようとして、書類選考や面接で何十回と落ちると、落ち込む人が多いようです。落ち込む人に著者がアドバイスするのは、書類選考で通るのは25％程度、1時面接を通るのが33％とすれば、確率的に25社くらい応募して、やっと1社内定が出る可能性があるという確率についてです。確かに数人の応募に対し、数百人、数千人が応募するのですから、採用される可能性の小さいことがわかれば、いちいち落ち込んでいるのが馬鹿らしくなるのでしょう。

30代・40代で派遣社員・契約社員から正社員への転職が不可能ではない（ｐ6）

好印象を与える確率を高める

転職する場合、私達にできるのは、あきらめずに応募することと、履歴書や面接の対応を工夫して、好印象を与える確率を高めることだけなのです。履歴書であれば、職務要約のところは、面接官が求める経験を「先」に書くと印象が良くなるかもしれません。

職務経歴を書くにしても、単に業務内容を書くだけではなく、あなたがどのような工夫をしながら仕事を行い、どのような成果を出してきたのか書くのです。採用する側とすれば、すぐ辞めないだろうか、会社の仕事に役立つ経験をしているのか、などと考えているのですがら、それがわかるような履歴書にしたいものです。

まずは、会社や部署ごとに今までの仕事の内容や頑張ったこと、成果などを書き出してみましょう（ｐ70）

まわりの人とうまくやっていけそうか

面接の前に準備するのは、質問にどう答えるのかということです。定番の質問、仕事に関わる聞かれそうな質問、あなたの経歴について聞かれそうな質問を想定し、回答を考えておきましょう。面接をしていた側の私の経験では、回答内容も大切ですが、面接しているときの応募者の表情や雰囲気も大切です。つまり、この人を採用して、まわりの人とうまくやっていけそうか、一緒に働くことになった場合をイメージするからです。

面接では、積極的に見えすぎると気が強いのではないかと思われる場合もあるし、落ち着いていても消極的ではないかと思われることもあり、バランスが大切なのでしょう。一緒に仕事をしたくなるように感じてもらえるように、鏡を見ながら、姿勢や表情を工夫したいものです。最近は転職が増えていると思いますので、こうした本を読んで採用される確率を高めましょう。山本さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・転職活動は基本的には働きながら・・辞めてからの転職活動をオススメするケースが・・今の会社や仕事で疲れ果てて、精神的にまいってしまっている場合（ｐ46）

・希望年収の根拠で一番納得されやすいのは、現在の年収です・・「御社の規定に合わせます」と答える方法もあります（ｐ194）

・入社を決めたらもう後ろは振り返らない・・目の前のキャリアに目を向けて、どうすればよりよくできるのか、「できること」を考えて行動してください（ｐ220）

・失敗体験・・失敗の後に対策を取って、その後同じ失敗はしていないものから選びましょう（ｐ176）

▼引用は、この本からです

山本 しのぶ、つた書房

【私の評価】★★★★☆（80点）

目次

０１　これからも、ずっと非正規社員で働きますか？
０２　転職活動をはじめる前の心構え
０３　転職活動の方向性とアピールポイントの見つけ方
０４　あなたに合う転職活動の方法と求人の見つけ方
０５　第一印象をアップさせる履歴書の書き方
０６　書類選考の通過率を上げる職務経歴書の書き方
０７　内定につなげる面接対策のポイント
０８　内定から入社までと入社後の心構え

著者経歴

山本 しのぶ（やまもと　しのぶ）・・・京都府出身、同志社大学卒。キャリアコンサルタント（国家資格）。新卒でIT業界に入社後、転職エージェントに転職。キャリアアドバイザーとして、女性の転職サポートなどに携わる。企業の人事を経験した後、若年者の就職支援をへて独立。独立後は、キャリア相談や就職・転職サポート、社内選考のサポートなどを行っている。

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