「新版 ミーニング・ノート」山田智恵
2021/06/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
毎日嬉しいことを3つ日記に書く
著者は32歳まで父親が社長の会社で悠々自適の生活をしていました。ところがリーマンショックにより、父親の会社は民事再生法適用となり、家族は無一文となってしまったのです。失業手当をもらいながら落ち込む日々の中で、手にとった自己啓発本に「毎日嬉しいことを3つ日記に書く」と書いてあったので、やってみたという。
するとどうでしょう。暗い気持ちで過ごしていたのに、嬉しいことを探してみると母親の笑顔や友人のメールや感動する本などちょとしたことが見つかってきたのです。落ち込んで暗くなっていた著者は、目の前の嬉しいことを見ていないだけだったと気づいたのです。
どこに意識を向けるかという問題だけで、探せば見つかるのだということがわかりました(p25)
毎日3つのチャンスをメモする
「嬉しいこと日記」で元気が出てくると、これから仕事はどうするのか、という壁に著者は直面することになりました。就職するにしても企業にPRできるような経験や知識が必要となる。ところが、自分は今まで経験と知恵を得るチャンスを見逃してきたことに気づいたのです。
そこで、著者は「嬉しいこと日記」を「チャンス日記」に変えたのです。日々、これはチャンス?と心が動いたらメモをしていくのです。1日3つのチャンスをメモすることにして、実践したという。
チャンスは日常の中に落ちている(p30)
チャンスの種類
実際にやってみると、チャンスには3種類あることがわかりました。ひとつはワクワク、ドキドキするような誰にでも明らかなチャンスです。もうひとつは、これがチャンスなの?と感じるほど小さなチャンスです。例えば、古い友人に会ったとか、気になるニュースを見た。著者はこれをわらしべ・チャンスと表現しています。
最後のチャンスはマイナスのチャンスです。例えば、失敗した。バカにされた。入院した。本来ネガティブな事象ですが、実は自分の人生を大逆転させるチャンスなのかもしれない。著者はスパイシー・チャンスと表現しています。つまり、「チャンス日記」とは、自分に起こったことをどうやって自分にとってプラスのチャンスに変えていくのかという思考上の作業なのです。
これって、本当にチャンスなのかな?一体なんのチャンスなんだろう?(p70)
考えてみれば打ち手がある
ミーニング・ノートを続けていると、もっと自分に素直に生きればよかった、ちょっと勇気を出してみたらよかった、と気付く人が多いのだという。つまり、「そんなのムリ」と思い込んでいたことが、実は今あるものでどうするか、と考えてみれば打ち手があるということ。そうしたことに気付くだけでも大きな収穫でしょう。私たちは気づいた今から一歩踏み出すしかできることはないのです。
私も本を読みながら、仕事に応用してうまくいったり失敗したりしてきたことを思い出しました。読書でもミーニング・ノートを応用できるはずです。人生を変える本として★5としました。山田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・チャンスはどうやってつかむのだろう?と考えたら、過去にたくさんのチャンスを逃してきたことを思い出しました(p29)
・「ん?なんかいいな」「ちょっと気になる」「へー、面白い!」・・小さな心の動きがあるものです(p63)
・ミーニング・ノートは自分の財産を確認するデータベース・・・自分の強みは何か?自分は、本当はどんな生き方をしたいと思っているのか?(p75)
・ノートは1冊にまとめる(p80)
・お笑い芸人の方が、「どうやってネタを探しているのか?」・・・その方は「全く自分と違う世界のものを見に行ったりする・・・(p259)
【私の評価】★★★★★(94点)
目次
準備編
1章ミーニング・ノートの考え方
2章ミーニング・ノートの使い方
実践編
序章5つのSTEPの流れ
1章STEP1:チャンス(出来事)を探して書く
2章STEP2:チャンスを「出来事+意味づけ」で書く
3章STEP3:チャンスのつながりを探す
4章STEP4:戦略ページでチャンスの使い道を考える
5章STEP5:マンスリーページで大きな流れを見る
応用編
1章ミーニング・ノートをもっと楽しむ!
2章ミーニング・ノートを続けるヒント
著者経歴
山田智恵(やまだ ともえ)・・・チャンスをつかむメソッド「ミーニング・ノート」開発者。リーマンショックの影響で、勤めていた父親の会社が民事再生を申請し、一家全員無職となる。32歳で初の就職活動を行うなど、ゼロから人生を切り開かなくてはならず、チャンスをつかむために「ミーニング・ノート」を開発する。そこから人生が好転し、転職した一部上場企業ではたった1年で部長に昇格、日本女性リーダー育成事業(JWLI)のフェローに選ばれボストンに留学、外資系スタートアップ企業に社外取締役として参画する。また、日本で初めてInstagram・マーケティングの本の執筆も行う。2016年に株式会社ダイジョーブを設立。ミーニング・ノートを実践する場としてオンラインコミュニティを主催している。ビジョンは、世界中のチャンスを可視化すること。
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