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「桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか」鳩山 玲人

2014/01/21公開 更新
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桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

 34歳でサンリオ米国法人の最高執行責任者となり、5年で営業利益の90%、180億円を稼ぐ仕組みを作りだした著者の仕事術です。稼ぐ仕組みは、キャラクターの使用ライセンス販売です。現在はサンリオの常務取締役となっています。


 著者の父は40歳で亡くなっています。自分も40歳で死ぬ可能性があるという思いがあるのでしょう。なんと著者は、毎年、年末に自分の履歴書を書き直すという。1年間の仕事の実績を整理し、自分のなかで改善できたことは何か、新たに加えられたスキルは何かを振り返って、紙にまとめておというのです。


・私の父は40歳と3ヵ月で、過労のために出張先のロンドンで急死しています。・・・この本は、39歳の今の私が「残せるもの」は何か、考えながら書き上げました(p206)


 仕事は非常にオーソドックスです。職場の書類は全部読む。人に会う前には、その人の背景を徹底して調べる。次に必要な技能を予想して自ら学ぶ。人間関係を大切にし、仕事で関係のある会社の近くまで行ったときは、用事がなくても立ち寄る。
人と会う機会を作る。


 また、「この仕事を一生懸命続けていったら、その先には何があるだろう」と想像力を働かせ、目標を持ち、先回りしてそのための準備をするという。当たり前のように思いますが、実際にやっている人はごく少数でしょう。


・新しい会社や部署に入ったら、そこにある本と資料を全部読み込む(p14)


 学ぶことに、成長することに貪欲ですね。そして、冷静に自分に必要なものを考え、それを得ようとする行動力がすばらしい。今は、人を動かすための人間力を鍛えているようです。


 非常に参考になる一冊ということで、★5としました。鳩山さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・相手の気持ちをほぐし、向き合って話せるようになるには、・・・「まず自分の非を認める言葉を口にできるかどうか」が重要ということを学びました(p76)


・遠慮していると、機会はどんどん逃げていってしまうものです。成長する機会をつかむには、図々しく人を頼る心の強さも必要でしょう(p86)


・ときにはあえて波風を立てることも必要なのです(p91)


・私は今、社員全員との関係作りを大切にしています。そして、多くの人に理解され、支持を得て認められるような方法で仕事を進めるよう努力しています(p113)


・自分の努力や時間が、本来やるべきことのために費やされているかどうかは、つねに日々の行動レベルでチェックする必要があります(p123)


桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか
鳩山 玲人
幻冬舎
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【私の評価】★★★★★(92点)


目次

第1章 桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか
第2章 不安をうまく利用するから、結果が出せる
第3章 人間関係をおろそかにすると、どんな努力も無駄になる
第4章 今の時間の使い方が、3カ月後の仕事の実績を左右する
第5章 現状に満足した瞬間、成長はストップする
第6章 私が新人の頃から徹底してきた仕事の基本



著者経歴

 鳩山 玲人(はとやま れひと)・・・1974年生まれ。(株)サンリオの常務取締役。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、三菱商事に入社。エイベックスやローソンなどでメディア・コンテンツビジネスに従事。その後海外に渡り、2008年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。同年、サンリオに入社し、10年に取締役事業戦略統括本部長に就任。現在、経営戦略統括本部長、海外統括事業本部長、全社統括・新体制準備室長を担当。サンフランシスコ在住


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