【書評】「人生、これからや!」コシノ ジュンコ
2011/11/19公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
お母ちゃんは洋服の技術を習得
「親の顔が見てみたい!」ということで、コシノ ジュンコ、コシノ ヒロコ、コシノ ミチコという三人のベム、ベラ、ベロ・・いやいや世界的なデザイナーを育てたパワフルお母ちゃんを、コシノ ジュンコが語る一冊です。
戦争で夫を失ったお母ちゃん小篠綾子は、コシノ洋裁店を女手一つできりもみしてきました。和服から洋服に変わっていく時代に、お母ちゃんは、すでに自分で洋服の技術を習得していたのです。その後ろ姿を見ながら、3人の娘が育ったということなのでしょう。
ああしなさい、こうしなさい、とお母ちゃんから言われたことがありません。自分の道は自分で探しなさいそれが方針でした(p80)
お母ちゃんが立体裁断を開発
当時は立体裁断という言葉すらなかった時代なのに、そのころからコシノジュンコのお母ちゃんは、自然に立体裁断でやっていたのです。
明るく、なんでも挑戦する、地道な努力のできるお母ちゃんです。この親ありて、この子あり。納得しました。
小篠綾子さんは、多くの人に愛される世界のお母さんだからこそ、この3姉妹を育てることができたのでしょう。コシノ ジュンコさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・大人になってから、意外と習い事が役に立ったりするのです。バレエをやっていたことで、舞台やミュージカルの衣装のイメージが湧きやすい。絵画とお習字をやっていたので、デザイン画も墨でさっと描くことができる(p47)
・水の上に浮き輪が浮かんでるとするやろ。それをとろうとして一生懸命に水をかいても、その浮き輪は逃げていくだけや。・・・お金や人も同じや。自分の得ばかり考えていたら、なにも集まってけえへん。まずは無償の心を持つことや(p95)
・年寄りやからいうて、甘やかしたらアカン。甘やかしたら、よけいに老けるだけや(p131)
・ぐちゃぐちゃ言ってんと、とにかく渡ってみ。まずはどうやって渡るかを考えることや。・・・結果なんて気にしてたらなにもできへんやろ(p161)
・仕事というのはなあ、三年がんばって続けたら、あと三年続けられる。十年続けられたら、また十年続けられるもんや。要するに、続けるということがいちばん大事なことなんや(p187)
・「人間は、期限が切れたら、そのときに完成するんや」・・・期限切れというのは、この世を去るとき。(p191)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1部 お母ちゃんの原点
第2部 お母ちゃんが大切にしたこと
第3部 お母ちゃんから学んだ自己流の生き方
著者紹介
コシノジュンコ(こしの じゅんこ)・・・大阪府岸和田市生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。在学中に装苑賞を受賞。1978年よりパリコレクション。1985年北京、1990年ニューヨーク(メトロポリタン美術館)、1994年ベトナム、1996年キューバなど、世界各地でショウを開催。2005年中国歴史革命博物館(北京)においてデザイン展開催。2006年「イタリア連帯の星」カヴァリエーレ章受勲。2008年ワシントンD.C.でのJapan Festivalにてショウとオープニングプロデュース
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