「ビジネスに日本流、アメリカ流はない」中村建一

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ビジネスに日本流、アメリカ流はない

【私の評価】 ★★★★★(92点)


●日本の製造業は、円高の進行、海外市場の拡大に伴い、
 海外に工場や販売会社を設立しています。


 それに伴って好むと好まざるとにかかわらず、
 外国人と仕事をする機会が増えているようです。


●著者の勤めた【コマツ】は、海外での売上げが約三分の二、
 世界市場で15%のシェアを持つ
 グローバル建設機械メーカーとなっています。


 この本は、著者が米国で仕事を進めながら、失敗や実体験から
 米国人と仕事をするコツをまとめたものです。


●「ビジネスに日本流、アメリカ流はない」と言っていますが、
 それはゴールが同じであるということであり、
 実際の文化は大違いというのが、本当のところでしょう。


 ・アメリカ人は指摘された問題を解決するのは上司の役割と考え、
  日本人の場合は部下が率先して必要と思われる解決策を提案して
  上司の意見を聞くのが通常である。(p173)


●米国で仕事をするのであれば、郷に入れば郷に従うしかありません。
 米国人に合った方法で、自分の意見を伝える努力をし、
 自らを変えていくしかないのです。


 ・私はだれよりも一番に発言する気構えを持つことが大切だと
  思っている。今だから明かすが、私は会議で最初に発言する
  ために、家内をその日の会議のメンバーに仕立てて、冒頭の
  切り出し方を練習していた。(p179)


●カザフスタンでも同じような問題に直面しています。


 文化の差はあまりに大きいものの、
 相手のプライドを傷つけてはいけないし、
 さりとてビジネスですから、結果が求められます。


 海外で仕事をする人にとっては、著者の25年間苦労して獲得した
 失敗談、成功談は非常に参考となるはずです。


 ・アメリカ人に何か問題はないかと聞くと、必ずノープロブレム
  (No problem)という答えが返ってくる。(p104)


  ・・・しかし、プロブレムは何かと聞かずに、裏返してopportunity
  (好機)は何かと聞くと、問題点を話し始めることがある。(p106)


●はっきり言って、私でも一日で消化しきれないくらいの
 充実した内容の一冊でした。
 今後も読み返して、自分の業務の改善に役立てたいと思います。


 海外とビジネスをする可能性のある人には必読の一冊です。
 ★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私はよく代理店に言っていた。
  「100%話を聞くが、90%以上に対してはノー。
  残りはイエス。ただし私のノーはイエスに変ることはないし、
  イエスがノーに変わることもありません。」(p153)


 ・活動計画を作らせて、それを本人といっしょになって
  レビューする。このことは彼らの成長を促すだけではなく、
  実績の上がらない人、やる気のない人を、今で言うリストラ
  するためにも重要なポイントになった。(p10)


 ・アメリカには日本人が及びもしないような超優秀な人が多数いて、
  この大きな国でだれもが簡単に働けるようなシステムを作って
  国を動かしていることを理解すべきである。(p80)


▼引用は、この本からです。

ビジネスに日本流、アメリカ流はない
中村 建一
東洋経済新報社
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5 感激しました
5 斬新な視点で書かれた本
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【私の評価】 ★★★★★(92点)


■著者紹介・・・中村 建一

 1942年生まれ。大学卒業後、小松製作所(現コマツ)入社。
 国内営業を6年間経験。75年コマツアメリカ。
 営業部・販売促進部マネージャー、支店長などを兼任し86年帰国。
 90年コマツドレッサー(合弁会社)の業務担当副社長として渡米。
 95年コマツアメリカインターナショナルカンパニー業務担当副社長。
 97年小型建機のコマツユーティリティ社長。
 01年コマツアメリカインターナショナルカンパニー社長。
 04年退職。現在シカゴ在住で、コンサルタントとして活動。


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