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「炎の陽明学-山田方谷伝」矢吹邦彦

2004/06/01公開 更新
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炎の陽明学―山田方谷伝


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

●上杉鷹山は知っているけど山田方谷は
 知らない人は多いと思います。
 私もそうでした。


 備中松山藩(岡山県高梁市)を
 財政破綻から救った人です。


●手法としては、債権の一時棚上げ、
 徹底的な支出削減、
 浮いたお金で製鉄事業に投資。


 経費削減だけでなく、
 投資を見据える考え方がすごいですね。


●これから、山田方谷を研究してみます。


この本で私が共感した名言

・「心を鏡のごとく磨け。人は磨ききった己の鏡の心をよりどころとして行動せよ。知っていながら行わないということは、まだ知らないに等しい。」これは王陽明の説く陽明学の神髄である(p1)


<行動が大切なのは、いつの世も同じです。>


・儒学の理想は、己を修め、人を治めるところにある。人を治める前に、まず己を修めなければならない。(p33)


<理想ということは、これができる人は少ないということでしょうか。>


・イデオロギーだけで決して国は転覆しない。その前にかならず経済の壊滅的破綻がある。これは歴史の鉄則であり、この年から32年度の明治維新も又、例外ではなかった。明治維新は、経済的立場から見れば武士の米本位経済が、金本位経済(資本主義)に破れた姿である(p80)


・今は群雄割拠の戦国時代ではない。幕藩体制が根付いた封建の世である。たとえ英雄であっても一人では大きなことの出来ぬ組織の時代だ。人に使われる事が出来てこそ自らの才も生きてくる。我慢して人に使われてこそ世を動かすし、やがて偉業も達成出来る。その才をもって人を恐れさせては、せっかくの英雄気質も生かされぬままだ(p263)


<封建を資本主義に置き換えると、現代と合いますね。組織をうまく利用したいものです。>


▼引用は下記の書籍からです。
炎の陽明学―山田方谷伝
炎の陽明学―山田方谷伝
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矢吹 邦彦
明徳出版社
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)



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