「リーダーの易経「兆し」を察知する力をきたえる 」竹村 亞希子
2007/07/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
●易経とは、中国最古の古典であり、
現在でも占いのテキストとして
使われているそうです。
その易経から何を学べるのかといえば、
人生の流れを学ぶことができるのです。
●ここではリーダー成長論を見てみましょう。
はじめに能力がないが大志を持つ時代があります。
これが潜龍の時代です。
志を持って、学び始める段階です。
●次は見龍の時代です。
この時代は、見様見真似で
大人に学ぶ時期です。
大人とは、ここでは理想とする人、
またはメンターのようなものでしょうか。
・大人とは、ひと言でいうならば、当たり前のことが当たり前にできる人です。・・・日常の言葉と行動が言行一致している。言葉は誠実でうそや飾りがなく、行動は、そうすべき時には行い、すべき時ではないなら行わない(p53)
●そして、基本をマスターすると
自分らしさを発揮する段階の君子となります。
では、どうやって自分らしさを出すかといえば、
それは朝から晩までひたすら継続することだと言います。
やり続けることで、自分らしさが出てくるわけです。
・自分の力、自分でないとできないことを創出するためには、なかったものを創り出すわけです。そのために必要なものは、毎日朝から晩まで同じことを繰り返すことです。継続は力なりというのは、この段階です。(p62)
●継続により実力がついてくると、
ある時に飛躍のときがきます。
躍龍の時代です。
ただ、いつ飛んでもいいというわけではありません。
時とタイミングが大切です。
その時を見る時代です。
・「兆し」を見たならば、すぐに行動せよという一文があります。(p87)
●最後に飛龍となりリーダーは飛び立ちます。
飛龍となると、大成功がまっています。
なんでもうまくいく。ツイているわけです。
ただし、気をつけることは、
驕り高ぶると、必ず没落します。
一番難しい時期なのでしょう。
●古代中国においても、世の中の仕組みは
同じだったようです。
景気のサイクルがあるように、
国家盛衰のサイクルもある。
そして人の人生にもサイクルがあるのです。
人生の波動を教えてくれる一冊ということで、
★2つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・易経は「時」を見極める洞察力と、「兆し」を察する直観力を養います。・・・大ヒット商品は、世間に大きく広まったときにはヒットのピークはすでに終わっているのです。(p45)
・人の能力を最大限に生かせるリーダーは、まず、環境作りがうまいのです。仕事を与えるのではなく、場を与えます(p135)
・目に見えるものを写し鏡のように観て、時を洞察します。進むべきときに進み、正すべき時に正すという、時中を知る君子です。その行動は、仰ぎ観る人々を感化します。(p152)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■著者経歴・・・竹村 亞希子(たけむら あきこ)
易経研究家。(有)竹村代表取締役。中国古典「易経」に基づいて、企業の社長や管理職にアドバイスを行っている。全国で講演活動中。
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