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「ずるい!?なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか」青木 高夫

(2020年3月13日)|

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■ロシアのプーチンは憲法を改正して
 大統領任期の制限を
 撤廃しようとしています。


 中国の習近平は、2年前に憲法を改正して
 国家主席任期の制限「2期10年」を
 削除してしまいました。


 その一方で、敗戦後作った日本国憲法を
 一文字も変更せず矛盾があろうとも
 改正しない、改正できない日本は
 大丈夫なのでしょうか。


・日本人はルールに無関心・・・実状に合わないルールを改めることや、新しいルールを作ることに無関心であるということです(p7)


■これまで日本は、ルール変更によって
 国際社会で被害を受けてきました。


 スポーツの世界だけでも
 スキージャンプのルール変更、
 国際柔道のルール変更、
 古いところでF1でのホンダの
 ターボエンジン禁止。


 明らかなルール変更による日本潰し。
 とても日本人にはできない所業ですが、
 欧米人にとっては当たり前のこと。


 欧米人にとってルールとはあくまでも
 "ルール"であり、必要により
 変更するべきものなのです。


 中韓にいたっては
 国内法を国際法より優先させるなど
 実害がなければ守らなくてもよいと
 考えているように見えます。


・ルール変更は欧米の常套手段・・・・フランス政府が日本製ビデオデッキの輸入関税をアルプス山中の町に限定・・・・"自主規制"という名の、強制的な 対米輸出規制を強いた「日米自動車摩擦」・日本製OSを日本の学校教育に使うことが、 輸入障壁だと非難された「日米半導体摩擦」(p22)


■車の走っていない道路の横断歩道で
 信号が青になるのを待っている日本人。


 阪神淡路大震災で人が亡くなっている中、
 法律に従ってヘリコプターを
 活用しなかった日本人。


 ルールを守るのも大切ですが、
 ルールを決める側に立って
 よりよいルールを作っていきたいものです。


 青木さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・英国の友人・・・ラグビーファンの彼が・・ルールを遵守する日本チームの戦法をひとしきり褒めたあと、「でも、あれじゃイングランドには勝てないぜ」とつけ加えました。その理由は「ルールは石に刻まれたものじゃなくて、スタンダードみたいなもの。守るだけじゃ強くはなれない」ということでした(p4)


・スポーツで技術や戦略を磨くのではなく、ルールを自分に有利に変えるという姿勢をフェアではないと感じるのはなぜでしょうか(p26)


・日本人はルールを守りすぎて損をしていないか・・"守りすぎ"とはルールの目的や意味を理解せず、ただルールを守るということです(p7)


・日本人は「ルールは誰かが作るものだ」と思っているものです。しかし、これが欧米や中国になると「ルールは自ら作るもの」と考える人はたくさんいます(p9)


・打合せに出ない人の利害は考慮されない。出てこないなら、食べられてしまうしかない。つまり、ルール作りという協議の場があるなら、そこに出て、自分の意見を伝えなければ、勝負は負けだということです(p156)


・アーノルト・トインビーは・・原始社会から文明が誕生する鍵は、その厳しい気候風土といった挑戦的事象に対する人類の反応にかかっている・・・その挑戦的事象についても「過度なものは文明を滅ぼしてしまうし、逆に簡単に乗り越えられるものなら文明を成長させることはできない」としました(p146)


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青木 高夫、ディスカヴァー・トゥエンティワン

【私の評価】★★★☆☆(78点)


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■目次

第1章 なぜ私たちはルール変更を「ずるい」と思うのか?
第2章 実際に「ずるい」を味わってみる
第3章 ルールを変えれば本当に勝てるのか?
第4章 ルールがあってこそ成長する
第5章 ルール作りのプリンシプル


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