「組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか」堺屋太一

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組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)


●サラリーマンをしていると、
 いろいろと悩むことがあると思います。


 それは人事であったり、評価であったり、
 組織の壁であったりするわけです。


 そうして悩んだ末に自分の行動を決めるわけですが、
 その判断に必要なのが人間がつくる組織というものの
 「組織観」ではないかと思うのです。


・実際、「才ある者は徳がない、徳ある者は才がない」
 というのは、人事における不滅の公理である。
 才があって仕事をすれば必ず周囲と
 摩擦を起こして徳望は傷が付く。
 逆に仕事さえせず才能を発揮しなければ、
 大抵の人は「良い人」、
 つまり徳人であり得る。(p314)


●組織とそこに働く人の傾向を理解したうえで、
 潰されるリスクをとりながら
 新しい仕事に挑戦していくのか、
 リスクを取らずに偉くなってから
 大きな改革で勝負するのか、
 それとも一生なにもしないのか、
 自分で決めるのが大切なのではないでしょうか。


・史上の名君の中には、帝王位に就くまでは阿呆を装い、
 前任者とその側近のいいなりになっていたが、
 一旦帝王位に就くやガラリと豹変、
 バリバリと改革人事を行なったという
 人物も多い。(p159)


●通産省で堺屋太一さんが
 乗り越えられなかった壁について書いた
 自省の書と理解しました


・織田信長の成功と横死は、
 目的追及のためには組織の機能体化が必要だが、
 それを徹底すれば大抵の人間は
 耐えられなくなることを示している。(p126)


●ここで、松下幸之助の言葉を思い出しました。
 「冷静に判断し、そっと情を添えよ」


 壁を乗り越えるための、
 一つの答えではないでしょうか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ある中央官庁の課長が、
 「俺が握っている予算は三千億円、
 年収二億や三億の資産家とは訳が違う」
 といったことがある。
 一旦権限の愉しさを知った者なら、
 この心境はわかるはずだ。(p99)


・参謀は創造力に富んだ企画好きでなければならないが、
 それがトップまたは中央管理機構に拒絶された時には、
 固執しない発想の軽さが必要なのだ。(p149)


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堺屋 太一
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5 優秀な人材を集めた組織が失敗するメカニズム
5 今まで読まなかったのがもったいなかった
5 組織には大切な役目がある
5 素晴らしい!

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)



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