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「二宮翁夜話」村松敬司(編)

2004/01/30公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

●よく小学校で見かけた薪を背負った
 二宮金次郎の石像ですが、
 二宮金次郎はただものではなかったことが
 この本で分かりました。


 この本は「二宮翁夜話」を現代口語に訳したものですが、 
 二宮金次郎は、松下幸之助、斎藤一人さんと
 ならぶような哲人、経営者なのです。


●以前、福村出版の「二宮翁夜話」を読みましたが、
 同じ内容なのに共感したところが
 違っているのが不思議です。


 やはり、現代の言葉に直したほうが
 心に伝わるようです。


 値段が高めなので、
 中古、図書館などをご利用ください。


この本で私が共感した名言

・善悪は人間の考えからできたもんで、人道上のものなんだ。だから人間がいなければ善も悪もなかったんだな。


・朝から晩まで一日中善いことを考えていても、善いことを実行しなければ善人とはいえんなあ。


・数というものは、ごまかしがきかないもんだから、この数理によって、世の中の道理を悟るようにするがよい。これが悟道の近なんだよ。


・勤倹貯蓄して田畑を買い求め財産を増やすところまでは、譲道と同じなんだが、そこで天命というものが存在することをよく知り、道に志して、譲道を実行し、土地を改良し、開拓したりして国民を助けてこそ、ここではじめて「譲道を行う」ことができるんだ。


・村里の衰えたのを復興するには、財産をなげうたなければ人々はついて来ないもんだ。


・世の人は、貧富だとか、苦楽だとか言ってさわぐけれど、世間は大海原のようなものだから是も非もないのさ。ただそれを泳ぐ術が上手か下手かの違いだけだ。


・とにかく、人間社会に役立たない本は読みなさんなよ。


・人間がこの世に生を受けた以上、死ぬのはきまりきったことなんだ・・だから人と生まれたからには必ず死ぬものと覚悟し、一日生きれば一日の儲け、一年生きれば一年の得なんだな。


・道徳を忘れた経済は罪悪である。しかし経済を忘れた道徳は寝言である


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★★★☆(88点)


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