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2010年2月22日

「リーダーの教科書」新 将命 :94点, 新将命 

伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
新 将命
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 2137

【私の評価】★★★★★(94点)


■外資系企業で社長を歴任した
 新 将命さんの一冊です。

 長く経営者向けの講演会、出版をされていますので、
 その集大成的一冊なのでしょう。


■新 将命さんは44歳で社長になりましたが、
 初めからすべてができたわけではありません。

 自分で社長となるための条件を考え、
 足りないところを明確化し、
 それを克服する方法を具体的な行動に落とし込んで、
 一つひとつ自分を成長させてきたのです。

 フランクリンの13の徳を
 思い出してしまいました。


・社長になるためには、どういう条件が必要なのか、
 先輩の意見も聞きながら紙に書き出したのだ。
 大局観、判断力、決断力、行動力、国際性、体力・・(p48)


■私が一番感じたのは、できる人というのは、
 仕事の中に自分が存在することによる、
 付加価値を考えているということです。

 自分が存在することで、
 給料を超えた価値を生み出さなければ、
 自分のいる価値はないということなのでしょう。


・組織の中で高い評価を得るのは、
 「付加価値」を意識した人である。(p28)


・トヨタ自動車の内部の言葉に「トヨタを辞めても1000万円」
 というものがあるという。これは、外に出ても1000万円の年収が
 もらえるレベルまで自分の商品価値を高めようということだ(p227)


■いちいち納得できる内容で、
 レベルの高い一冊でした。

 組織の中で上を目指す方には
 必読の一冊だと思います。

 新さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・逆境のときにこそ、会社は伸びたのである。
 そしてそのときに伸びたのは、誰にでも簡単に
 できることをやった会社ではない。簡単に人ができないことを
 愚直なまでにやった会社が成功したのである(p4)


・何かをやってみろ、と言われたとき、
 あなたは「とりあえず、イエス」と
 言えるだろうか。(p20)


・優れた経営者たちは、一人の例外もなく、
 みんな短期と長期の目標を追いかけつづけている。
 そしてそれを具体的な行動に落とし込み、
 日々を過ごしている。(p34)


・会社を大きく変える「革新」など、言葉の響きはよいが、
 そうやすやすとできるものではない。そこで優れた会社は
 日々の「改善」に取り組む。(p40)


・大馬鹿とは、人を小馬鹿にする人である(p45)


・現実には、ときには残業が必要なときもある。・・・
 問題なのは慢性的にダラダラ残業している会社だ。
 何かが狂っている。(p96)


伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
新 将命
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 2137
おすすめ度の平均: 5.0
4 サラリーマン向けのマネジメント本
5 リーダーのバイブル!
5 よく出来た本です。
4 リーダーのためのポイント集
4 日本人としてのリーダー論

【私の評価】★★★★★(94点)


■著者紹介・・・新 将命(あたらし まさみ)

 1936年生まれ。
 シェル石油、日本コカ・コーラ、
 ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどで
 社長、副社長職を歴任。


■関連書評■

a. 「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」松下 幸之助
【私の評価】★★★★☆

b. 「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
」岩崎 夏海
【私の評価】★★★★☆


c. 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」橋川 硬児、石井 裕之
【私の評価】★★★★★


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2010年1月12日

「吉越式会議」吉越 浩一郎 :吉越浩一郎 

吉越式会議
吉越式会議
posted with amazlet at 10.01.11
吉越 浩一郎
講談社
売り上げランキング: 570
【私の評価】★★★★★(94点)


■「天使のブラ」トリンプにおいて
 19年連続増収増益を達成した
 吉越さんが教える会議のコツです。

 19年連続増収増益の原因は、
 やはり短時間に何十もの議題を処理していく
 早朝会議にあったようです。


■早朝会議では、立派な資料は使いません。

 プロジェクターも書類のハガキサイズの
 部分しか映し出しません。

 したがって、書類はポイントが
 簡潔に書かれたものであったとのこと。


・上司への報告のために、わざわざパワーポイントを使って
 美しい資料を用意するところもあるようですが、私に言わせれば、
 そんなものは愚の骨頂です。だいたい、なぜ社内の人間に説明するのに、
 そこまで手をかけなければならないのか。(p212)


■気になることをどんどん質問し、
 不明な点は締切りを決めて担当者に
 依頼していきます。

 社長自らが質問し、会社の課題を見つけ出し、
 毎日改善していっているような
 イメージでしょうか。


・日々、新たに発生してくる課題や問題から、
 そういう「分かっているけれど、なかなかできない根深い
 問題に対する対策」を会議で上手くあぶり出す。(p76)


■実は、私の職場でも同じような会議を
 やっていますが、
 やはりリーダーの資質が会議を左右する
 のではないか、というのが私の感想です。

 単純に見ていて、自分にはまだ
 会議をリードできないとおもいます。
 (いつか上司のようになりたいものです)


・私が会議を始めた頃も、それこそ反発の山でした。・・・
 「やるヒマがありません」「どうして私が・・・だから重要なのが
 デッドラインでした。いつまでにやるのか、をはっきり決めるのです
 忙しいのなら、いつならできるのか(p237)


■吉越さんのこれまでの書籍と違うことは、
 早朝会議をゆっくり導入しましょうと
 書いてあることです。

 吉越さんの真似をして、
 担当がパンクした会社が多かったからでは
 ないでしょうか。

 それでも非常に参考となる一冊でしたので、
 本の評価としては★5つとしました。

 吉越さん、よい本をありがとうございます。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・やり直しを命じる場合のデッドラインは
 原則として翌日でした。「なるべく早く」
 などという曖昧な指示はありえません。(p21)


・どんな青がいいか、などは、それなりに経験を積んだ
 担当者が決めるべきことです。・・・問われるべきは、
 担当者の結論のロジックに、議長をはじめ参加者が
 納得できるかどうかです(p48)


・部下が「できそうにない」といった表情をしたときに、
 何がそうさせているのかを、
 問いただしていけばいいのです。(p71)


・議事録作成ルール、稟議書などについて、細かな社内ルールが
 冊子にまとめられていました。・・・マニュアルがあれば、
 新入社員に渡して読んでおいてもらえばいいのです。(p88)


・展示会後の反省会・・・よかった点と問題点を箇条書きに
 する一方で、問題点の改善点を書き出していくのです。
 この改善点は当然のごとくマニュアルの変更となり、
 次回以降のスムーズな実施に繋がっていきます。(p198)


・これだけはやっておこう、という大きな課題から始める
 意識を持つことが大切です。あれもこれも、と張り切りすぎると、
 部下への負荷が大きくなりすぎてしまうのです(p240)


吉越式会議
吉越式会議
posted with amazlet at 10.01.11
吉越 浩一郎
講談社
売り上げランキング: 570
おすすめ度の平均: 5.0
5 目からうろこ本です

【私の評価】★★★★★(94点)


■著者紹介・・・吉越 浩一郎(よしこし こういちろう)

 1947年生まれ。
 極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタ香港を経て、
 83年トリンプ・インターナショナル(香港)入社。
 86年よりトリンプ・インターナショナル・ジャパン勤務。
 87年代表取締役副社長、92年代表取締役社長。
 2006年退任するまで19年連続増収増益。

─────────────────


■関連書評■

a. 「革命社長」吉越 浩一郎
【私の評価】★★★★☆

b. 「デッドライン仕事術」吉越 浩一郎
【私の評価】★★★★★


c. 「「残業ゼロ」の人生力」吉越 浩一郎
【私の評価】★★★★☆


d. 「早朝会議革命」大久保隆弘
【私の評価】★★★★☆


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2010年1月 2日

「成功を引き寄せる地道力」國分 利治 :92点, 國分利治 

成功を引き寄せる 地道力
國分 利治
扶桑社
売り上げランキング: 4489
【私の評価】★★★★★(92点)


■ヘアサロンのフランチャイズ200店で、
 年商200億円の國分さんの一冊です。

 國分さんの顔が、仕事の成長とともに
 変わっていくのがよくわかる一冊でした。


■國分さんの経歴は、20代は美容室で修行。

 この頃、一日も休まない先輩と出会うことで、
 自分も一日も休まない生活を送り、
 自力をつけることができたそうです。

 これができるかどうか、
 それが成功できるかできないかの差になると
 國分さんは言っています。


・私は自分の経験から、「休みなしで3年間働いたら成功できるよ」
 とアドバイスします・・・
 Y君のように私のアドバイスをそのまま実践に移せる人など、
 当たり前の話ですが非常に少ないのが現実です(p65)


■そして、30代で独立しますが、
 個人店にはやはり限界がありました。

 人の入れ替わりの激しいヘアサロンでは、
 明るい将来をイメージできなかったのです。

 そうしたとき、國分さんは、
 アメリカの大型美容サロンを見学したのをきっかけに、
 日本で真似をしてみました。
 これが、ヒット。

 大型店は、ヘアサロンにとって、
 一つの革新だったのです。


・自分の知らない土地に実際に足を運び、そこで見聞きした
 情報や経験は、読書のそれとはひと味もふた味も違う
 大きな財産になるのです(p186)


■大型店が成功すると、
 40代ではそれをフランチャイズ化していきます。

 それも黒字店を「のれん分け」していくことで、
 優秀なオーナーを育てていきました。


・従来の美容業界の「のれん分け」システムは、
 独立したい美容師に赤字店を譲るというやり方が主流でした。・・・
 私はこの古い考え方を捨てて、まったく逆の方法を採りました。
 オーナーに譲るのは黒字店。(p134)


■國分さんの言葉、一つひとつには
 経営者として自分で悩んで考え抜いた
 力があるように感じました。

 能力ではなく情熱、という國分さんに
 力をもらいながら、今年も自分を信じて
 やっていきたいと思いました。

 本の評価としては★5としましす。
 國分さん、良い本をありがとうございました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・先輩というのは、「一日も休まずに働く」人たちでした。
 ・・・実際、休まない派に属していた人たちが、
 店を引っ張っていました。人間としての迫力が違うというか、
 簡単に言えば、カッコいいと思いました。(p45)


・結局、成功とはその苦しい時期を乗り越える力があるかどうかに
 かかってくるのです。いざという時に、ぐっと踏ん張って、冷静に
 次の一手を打つタフな精神力。私はそれを、結果的にですが
 「休まずに3年間働く」という経験で得ました。(p47)


・私は、毎朝誰よりも早く店に来て、閉店後は誰にも頼まれていないのに、
 駅前でチラシを配り続けました。・・・私を変えたのは、目標の有無です。
 25歳までに経営者になると決めた私には、一日一日とタイムリミットが
 迫っていました。時間がない・・・(p53)


・私がお勧めするのが、出社前の朝の2時間です。
 朝9時から会社が始まるのなら、明日から朝7時に出社する
 生活を、騙されたと思って1週間続けてみてください。(P79)


・成功者とは、成功するまで努力をやめなかった人間・・・
 大切なのは、20年、30年という長期スパンで、
 自分という人間に懸ける勇気を持つことだと思います(p107)


・人財・・・「なんとか辞めさせないように」から
 「ここにいる間に、どこに行っても通用する力を
 つけさせてあげよう」(p153)


▼引用は、この本からです。

成功を引き寄せる 地道力
國分 利治
扶桑社
売り上げランキング: 4489
おすすめ度の平均: 5.0
5 手元において置きたい1冊
5 帯の写真とは対照的な内容!
5 勇気が湧いてきました!
5 何かをやり遂げたいときに、

【私の評価】★★★★★(92点)


■著者紹介・・・國分 利治(こくぶん としはる)

 アースホールディングス代表取締役。
 1958年生まれ。
 19歳で美容院の経営者になることを目的に上京。
 30歳で独立。
 40歳で16人のフランチャイズオーナーを育てる。
 2009年現在、190店舗、オーナー42名。


─────────────────

■関連書評■

a. 「ひとり光るみんな光る」久保 華図八
【私の評価】★★★☆☆


b. 「フェラーリを1000台売った男」榎本 修
【私の評価】★★★☆☆


c. 「渋谷ではたらく社長の告白」藤田 晋
【私の評価】★★★☆☆


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2009年12月17日

カップヌードルをぶっつぶせ!」安藤 宏基 :92点, 安藤宏基 

【私の評価】★★★★★(92点)


■日清の二代目経営者として
 「焼きそばUFO」「どん兵衛きつね」を開発した
 安藤さんの一冊です。

 テレビ「がっちりマンデー」に出演されていたのを
 思い出しました。


■強烈な創業者の下で、
 二代目として組織の力で 
 どんどん新製品を開発してきた
 経緯がわかります。

 社内競争を生む組織改革、
 奇人・変人を大切にする人事。
 やってみないとわからないという商品開発。

 非常に興味深く読めました。


・「変人」の発想がブレーク・スルーを可能にする。
 奇人変人比率は20%が理想。  
 30%を超えると会社がつぶれる(p110)


■本人は自分は普通の人と言っていますが、
 十分に変人だと思いました。

 特に、ブランドマネジャーに全権を委任し、
 社内競争しながら商品開発が進むようにしている
 ところなどは、商品開発に賭ける強い意志を感じました。


・創業者は普通の人ではない。
 異能の人である。・・・
 後継者は、私も含めて、だいたいが普通の人である(p15)


■純粋に楽しく読める一冊でした。

 カップラーメン、されどカップラーメン。
 またUFOが食べたくなったので、
 ★5つとしました。

 良い本をありがとうございました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人間というものは新しい制度をつくっても、
 すぐにそれになじんでしまうものである。
 また、組織はできたとたんに陳腐化してしまう。(p135)


・瀬島さんが、「経営者は常に最悪のことを考えておくように。
 準備をしている人間はいざというときにあわてない。
 私はふだんからオフィスや車の中に縄ばしごを装備している」
 と危機管理の大切さを話された(p82)


・クレームの中には貴重なアイデアがいっぱい潜んでいる。
 チキンラーメン卵ポケットの成功で、私には
 「顧客のクレームは宝の山」と思えるようになった。(p213)


・朝から晩まで、自宅の裏庭に作った小屋がけの実験室に
 こもって研究していた。・・・執念深い上に、せっかちだった。
 安藤百福は昔から、眠っているときに思いついた
 アイデアを書き留める習慣があった(p28)


・事業を始めるとき、金もうけをしようという気持ちはなかった。
 何か世の中を明るくする仕事はないかと、
 そればかり考えていた(p63)


▼引用は、この本からです。

カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀
安藤 宏基
中央公論新社
売り上げランキング: 795
おすすめ度の平均: 4.5
5 面白い会社ですね、日清食品というのは。
3 面白いけど繰り返しが多い、DVDは懐かしい
5 二代目が書いた経営書。創業経営者に読んで欲しい一冊。

【私の評価】★★★★★(92点)


■著者紹介・・・安藤 宏基(あんどう こうき)

 1947年生まれ。
 1972年日清入社。
 1985年代表取締役社長。
 2008年日清食品ホールディングス代表取締役CEO。


─────────────────

■関連書評■

a. 「安藤百福の一日一得」石山順也
【私の評価】★★★☆☆


b. 「アイバンのラーメン」アイバン・オーキン
【私の評価】★★★★☆


c. 「調理場という戦場」斉須政雄
【私の評価】★★★★★


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2009年12月15日

「超・会社力」長谷川 和廣 :90点, 長谷川和廣 

超・会社力―力強く利益を出し続けるために
長谷川 和広
かんき出版
売り上げランキング: 199258
【私の評価】★★★★★(90点)


■日本のカルロスゴーンと呼ばれる
 長谷川さんの一冊です。
(ゴーンさんがフランスの長谷川さんなのかも)

 外資系で要職を歴任していますので、
 各会社で実績を残してきたようです。


■私が長谷川さんが本物であると感じたのは、
 あえて厳しく叱るということ。

 それは怒りとか感情という問題ではなく、
 その人の間違った仕事の習慣を変えるための
 手段なのです。

 あえで怒鳴ったり、説教するというのは、
 わかっていてもなかなかできるものでは
 ありません。


・部下が同じようなミスを続けて犯したとしよう。・・・
 相手の感情に踏み込むためには、ときには大声で怒鳴ったり、
 冷たい言葉を浴びせかける必要もある。そこまでやって
 初めて間違ったビジネス習慣や考え方を取り除くことができる(p75)


■経営の手法や、戦略立案については、
 ある程度の人ならできるでしょう。

 ただ、それを組織に浸透させ、
 やる気のない社員にそれを
 実行させていくだけの人間力があるのか、
 そこが問題だと思うのです。


・情熱をもって夢や目標を語り、
 そこに向かって社員が自発的に行動できる
 レベルまでに深くビジョンを浸透させることである(p35)


■これは現地で長谷川さんに指導を
 受けた人しか理解できないことだと思います。

 多分、この本を読んでも
 うまく伝わるのは一部ではないかとも感じました。
 しかし、それでも読む価値があります。

 長谷川さんは本物だと思いましたので、
 本の評価としては★5つとしました。

 良い本をありがとうございます。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・じつは会議できめるべきことは、
 「誰が、いつ、何をするか」という
 三つの論点しかない。(p50)


・企画書は一枚で簡潔に・・・背景・経緯・・・
 何が課題なのか・・・どんな機会(可能性)があるか・・・
 目標・・・目標を達成するための戦略・アクションプラン・・・
 プランを実施したときの経済性・・・他の影響は?(p54)


・会議では必ず出席者全員に時間を与えて発言させる。
 週に一度は企画を提出させる。これらの小さな仕組みを
 制度化するだけでも、組織の士気はガラリとプラスの
 方向に変わってくるはずだ(p69)


・私は「おやっとノート」なるものを作成している。・・・
 「おや?」と思った事柄をノートにメモしておき、
 すき間時間を活用して分析するのである(p101)


・大地震が発生したらどうやって事業を継続するか。
 取引先が倒産したらどうやって連鎖倒産を防ぐか。
 製品の原材料の輸入がストップしたら何で代替するのか。
 こうした危険に対する考えをきちんと持っている会社が
 どれくらいあるだろうか。(p176)


▼引用は、この本からです。

超・会社力―力強く利益を出し続けるために
長谷川 和広
かんき出版
売り上げランキング: 199258
おすすめ度の平均: 4.5
5 チェックリストがすごい!
4 腐らない組織になるために
5 生き残れる会社とは何かが分かる

【私の評価】★★★★★(90点)


■著者紹介・・・長谷川 和廣(はせがわ かずひろ)

 1939年生まれ。
 1993年会社力研究所設立。
 1995年バリラックスジャパン代表取締役社長。
 2000年ニコン・エシロール副社長
 2003年同社長兼CEO。


─────────────────

■関連書評■

a. 「仕事前の1分間であなたは変わる」長谷川 和廣
【私の評価】★★★★★


b. 「5%の人を動かせば仕事はうまくいく」長谷川和廣
【私の評価】★★★★★


c. 「社長が求める課長の仕事力」長谷川 和廣
【私の評価】★★★★★


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2009年11月 4日

「社長なる人に知っておいてほしいこと」松下 幸之助 :93点, 松下幸之助 

社長になる人に知っておいてほしいこと
松下 幸之助
PHP研究所
売り上げランキング: 836
【私の評価】★★★★★(93点)


■経営者の質問に対して、松下幸之助が答えた
 問答集です。

 問答の形となっているので、
 非常に松下幸之助の言いたいことが
 伝わってくる一冊です。


■結局、経営者というものは、
 その責任の重さから、命をかけるほどの
 真剣さと熱意が必要であるということが、
 松下幸之助の思いであったと思います。

 そうでなければ、人もついてこないし、
 多くの人を動かすことは
 不可能なのでしょう。


・行きづまりになる寸前に、百八十度転換して苦しみを 
 楽しみに変えるということをやらないといかん。
 常に死を覚悟して、しかも自殺もせずに方向転換する離れ業を、
 心に描ける人でなければいかんですな。(p124)


■常に悩み、自分の立ち位置を考えているから、
 どんな場面でも自分のスタンスを持っている。

 値切られても、自信を持って
 「この商品の品質は他に劣りません。
 価格も適性です。ですから、この値段でお願いしたい」
 と言えるか、どうかということです。


・こっちはなくて困る、あっちは余って腐らす、
 それを助けて仲立ちするのが商売、聖なる仕事ですよ
 ・・・卑屈になったりしないわけです(p47)


■経営者というものが、何を考えなくてはならないのか、
 不況に対してどう考えなくてはならないのか、
 教えてくれる一冊です。

 結局は、「熱意である」ということなのですが、
 経営者の方は大変ですね。

 本の評価は★5つとしました。
 ありがとうございます。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・不況時は、おのおのが自分の商売の意義を考え、
 自分の商品を見直し、自分の立場はどうあるべきかといったふうに、
 おのおのがもっている自分の役割というものを
 はっきりつかまねばならん。(p40)


・水はよどんだら腐りますから、流さなければいけない。
 経営も流れていなければいけないわけです。・・・
 経営者たるものは、常に目標を与えなければ
 いけないと思います。(p67)


・少々怒ったりするくらいの意気が必要ですね。
 商売を熱心にやって、命をかけていたら、
 ある場合には怒鳴ることも自然起こります。(p104)


・仕入れに行く、当然値切って買うでしょう。しかし、
 そのときにですな、「きみのところはそれで儲かるのか」と、
 必ず聞いてみたんです。・・・値切ることは値切ったが、
 きみに損をさせたり、儲からないようにはしたくない。
 そんなことをしたら、長続きせんからな」(p119)


▼引用は、この本からです。

社長になる人に知っておいてほしいこと
松下 幸之助
PHP研究所
売り上げランキング: 836
おすすめ度の平均: 4.5
5 人生の基本
5 確固たる経営理念の元に危機を乗り切る
5 三日坊主、四日目から、また三日坊主。
3 真意が伝わっているのかな

【私の評価】★★★★★(93点)


─────────────────

■関連書評■

a. 「指導者の条件」松下幸之助
【私の評価】★★★★★


b. 「松下幸之助の見方・考え方」PHP研究所
【私の評価】★★★★☆


c. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集
【私の評価】★★★★★


d. 「商売心得帖」松下 幸之助
【私の評価】★★★★☆


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2009年8月11日

「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」神田 昌典 :96点, 神田昌典 

60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法
【私の評価】★★★★★(96点)


■一日一冊の殿堂入り作家である神田 昌典さんの
 「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」が
 「本ナビ」に登録されていないことが判明したため、
 急遽、ご紹介します。


■この本は、あらゆる商売において、
 どうやって売っていくのか
 ブレーンストーミング(戦略発想)するための
 一冊です。

 商品、顧客、競合、収益、タイミング、メッセージについて
 基本的な考え方、事例などを説明してもらいながら、
 自分で考えるのです。

 ビジネスのコーチング本とでも
 言うべきものでしょう。


  ・営業の手間を減らし、どのように競争力を高めるのか?
   ・・・初回訪問したときから、コンサルティング料として
   費用が発生するようにすればいいのである。(p143)


■私もこのメルマガについて、
 この本を読みながら考えました。

 するとどんどんアイディアが出てくるのです。

 今、行き詰まっている。
 なんとかしなくてはならない。
 そうした人と一緒に考えてくれる一冊だと思います。

 商売をしている人にぜひ、推薦します。
 本の評価はもちろん★5つです。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・質問と回答は鏡に映った像のようなもので、
   具体的な質問をすれば、具体的な回答が得られ、
   抽象的な質問をすると、抽象的な答えしか帰ってこない(p21)


  ・好きな顧客にしか営業しない・・・
   現実に買っている人ほど正確なターゲットはない(p128)


  ・愚者は俺ならできると考える。
   賢者は愚者でもできることをやる。(p161)


  ・マスコミに掲載された記事を
   店頭で告知したり、DM等に入れたりすると、
   集客率・成約率がポンと跳ね上がる。(p240)


60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法
神田 昌典
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1388
おすすめ度の平均: 4.5
5 簡潔に言うと・・・お奨めです!!!
4 システム思考の理論
5 「これが本当に伝えたい大事な事だが、本質に迫れば迫るほど それを見抜ける顧客は減っていく。力作ほど売れない」と神田昌典さん
5 貴重な一冊
5 スター戦略構築法が秀逸

【私の評価】★★★★★(96点)


■著者紹介・・・神田 昌典(かんだ まさのり)

 外務省勤務、米国で経済学修士、経営学修士(MBA)取得。
 その後、米国家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタント。
 

─────────────────

■関連書評■

a. 「非常識な成功法則」神田昌典
【私の評価】★★★★☆

b. 「仕事のヒント」神田 昌典
【私の評価】★★★★☆

c. 「成功者の告白」神田昌典、講談社
【私の評価】★★★★☆

d. 「もっとあなたの会社が90日で儲かる!」神田 昌典
【私の評価】★★★☆☆


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2009年4月10日

「レバレッジ・マネジメント」本田 直之 :91点, 本田直之 

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』

【私の評価】★★★★★(91点)


■レバレッジシリーズで、
 いつも品質の高い情報を提供してくれる本田さんの一冊です。

 今回は、会社の「経営」についてです。


■内容としては、継続的なビジネスモデル、仕組み化など
 他書でも書かれている内容です。

 しかしながら、実際に自分で経営者としての経験談を
 上乗せすることで、説得力と迫力のある一冊になっています。


  ・会社の事業やビジネスモデルを決める際には、
   「積上げ継続型」で売り上げていけるものを柱とすべきだ。
   一過性の売上の場合、「売上アップ」といった目標は
   なかなか達成できない(p87)


■たとえば、外部に学ぶためには、
 本から学ぶことが、最も簡単です。

 本田さんの場合は、自分も多量の本を読みますが、
 戦略を決める打ち合わせの前に、社員に同じ本を
 読ませ、共通の知識を持たせる工夫などをしているようです。


  ・具体的な学ぶ方法として、
   手っ取り早く効果が出るのは読書であると私は思う。
   つまり、ビジネス書を読むのである。(p26)


■また、印象に残ったのは、
 本だけではなく人からも学ぶということ。

 経営者というのは、食事の時間でさえ、
 効果的に計画・実行していかなくては
 ならないのでしょう。


  ・ランチのみならず、ディナーでも飲み会でも
   単なるお茶でも、「外部とのつながりを持たない
   経営者は危険信号」であると私は思う(p38)


■知っているようで、忘れがちなポイントが
 とてもよくまとまめていると思いました。

 これも実際に会社の経営に携わり、
 成功体験があるからなのでしょう。
 本の評価としては、★5つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・スタッフを採用するのであれば、「いくらの広告を・
   どの媒体に・何回打ったら・何人応募が来たか」といった
   ことをデータ化し、さらにそれを分析して仕組み化していく(p103)


  ・私がバックスグループでIR(投資家向け広報)業務を立ち上げた際、
   経験がない分、同じ規模でIRがうまい企業のやり方を10社ほど調べ、
   それをベンチマークとした。(p109)


  ・上の20%のケアに力を注げば、彼らが60%の人を教育してくれるので、
   レバレッジが効く。・・・仕組み化については中間の60%の人に対して
   重点的に行い、誰もが成果を出せるようにフォローする(p222)


  ・私自身が以前そうだったが、「なんで部下は自分で考えてできないのか」
   と思ってしまう経営者は多い。・・・自分で考えて行動できる社員が
   いるとしたら、自分で事業を起こしているだろう。(p237)


▼引用は、この本からです。

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』
本田 直之
東洋経済新報社
売り上げランキング: 867
おすすめ度の平均: 4.5
5 分かりやすい
5 全てのレバレッジシリーズは、ここに通じる
4 何をすべきかは結局自分が考える
4 経営者に必読の指南書
4 うすっぺらなビジネス書を読む前に、じっくり読みたい一冊

【私の評価】★★★★★(91点)


■著者紹介・・・本田 直之(ほんだ なおゆき)

 レバレッジコンサルティング(株)代表取締役。
 シティバンクなどを経て、バックスグループの経営に参画し、
 常務取締役としてJASDAQ上場。
 日米のベンチャー企業へ投資事業を行う。
 日本ファイナンシャルアカデミー取締役。
 コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング取締役。
 年の半分をハワイで生活する。


─────────────────

■関連書評■
a. 「レバレッジ時間術」本田 直之
【私の評価】★★★★☆

b. 「レバレッジ英語勉強法」本田 直之
【私の評価】★★★★☆


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2008年6月30日

「松下幸之助の実践心理術」赤塚行雄 :92点, 松下幸之助, 赤塚行雄 

松下幸之助の実践心理術―「無」から「有」を生み出す究極の心理テクニック
【私の評価】★★★★★(92点)


■経営の神様 松下幸之助は、お客様だけでなく、
 社員も感動させてきました。

 そうした感動のエピソードを集めた一冊です。


■部下を3時間も叱りつづけるなど、
 激烈なエピソードもありますが、
 底辺にあるのは( 真剣さ )でしょう。

 それは仕事だけでなく、
 遊びにおいても( 真剣 )なのです。


■会社の行事などで、
 手違いからスケジュールを変更しなくてはならないことは
 よくあることだと思います。

 しかし、そんなとき松下幸之助は、たいがい
 「そんなに簡単に妥協するなら、やめてしまえ!」
 と、激怒して叫ぶのです。


  ・馬鹿もん!・・・いくら運動会というても、大事な大事な催しや!
   それを国旗掲揚はぶいてどないするんや!そんな横着して、
   一体どうするんや!おまえら、そうしたいんなら運動会はもう中止や!
   中止せい!(p143)


■そこには、こうした行事でさえ、
 ちょっとしたアクシデントに左右されるような
 心持では、真剣勝負の仕事においては死を意味するという
 直感、恐怖があったのではないかと思うのです。

 そうした「細かなところまで、こだわる真剣さ」を
 仕事だけでなく遊びでも追及し、
 社員にそうした経営哲学を伝えようとしていたのかもしれません。


  ・目に見えるものだけを大切にした経営は、決して
   最終的によくならんよ。目に見えない部分のもんをもっと
   大切にせんと、結局行き詰まるんや・・・「目に見えないもの」
   とは・・・「その会社にある経営哲学、理念だよ」(p148)


■なぜ、松下幸之助は人を感動させることができるのか?
 その一端を知ることができる一冊でした。

 知らないエピソードもありましたので、
 本の評価としては、★5つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・彼がもっとも恐れたのは、手抜きだった。・・・
   手抜きした仕事の結果云々が問題なのではなく、
   手抜きした過程で、それが「癖になってしまう」ことを、
   幸之助はもっとも恐れたのである。(p33)


  ・月給の社員への給料袋には、幸之助が一人一人、
   その人へのこれからの熱い期待と
   これまでの感謝を込めてメッセージが添えられていた。(p162)


  ・一人では貯まらない金も、二人だと将来の展望が立って、
   貯められる。不思議と、一人では苦しい生活が、
   二人になると食えるようになるものだ。(p102)


▼引用は、この本からです。

松下幸之助の実践心理術―「無」から「有」を生み出す究極の心理テクニック
赤塚 行雄
日本文芸社
売り上げランキング: 5043
おすすめ度の平均: 4.0
4 松下幸之助の生き方

【私の評価】★★★★★(92点)


■監修者紹介・・・赤塚 行雄(あかつか ゆきお)

 1930年生まれ。
 東大卒業、スタンフォード大学に留学後、日本大学助教授、
 長野大学教授などを経て評論家。中部大学教授。
 著書多数。

─────────────────

■関連書評■
a. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集
【私の評価】★★★★★

b. 「続・志のみ持参」上甲 晃、致知出版社
【私の評価】★★★★★


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2008年4月 9日

「幸福への原点回帰」鍵山 秀三郎、塚越 寛 :91点, 塚越寛, 鍵山秀三郎 

幸福への原点回帰
【私の評価】★★★★★(91点)


■イエローハット創業者の鍵山さんと、
 寒天製造の伊那食品の塚越さんとの対談です。

 イエローハットは売り上げ800億円企業、
 伊那食品は売り上げ150億円企業となっています。


■お二人の対談を聞いていて感じるのは、
 経営には、( 王道 )があるということです。

 ここで言う( 王道 )とは、
 会社を社会の役に立つ組織にしようという意志です。

 ・私は創業時から「大きい会社にしよう」と思っていたわけでは
  ありませんでした。そうではなく、「存在することそのものに
  意義のある会社にしたい」と思ってきました。(鍵山)(p104)


■そうした経営者の意志が、
 従業員に伝わり、社風が作られていくのでしょう。

 鍵山さんは「掃除」で有名になりましたが、
 「掃除」はその意志から出た一つの行動であり、
 その一部分なのです。

 ・掃除さえしていれば、経営も人生もすべてうまく行くというほど、
  世の中は単純ではありません。・・・トップが率先して掃除を毎日
  ことこつと続けることによって、謙虚でおだやかな人間性が育まれて
  気づきがよくなり、身辺が整理整頓されてきます。(鍵山)(p5)


■読み終わって家の掃除をはじめました。
 朝の習慣に、公園のトイレ掃除をするのもいいかもしれない。
 学ぶべき点が多い一冊でしたので、★5つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・初めのころは、私がトイレ掃除をしている脇で平然と用を足す社員や、
  階段を拭いている私の腕を無言で飛びこえていく社員ばかりでした。
  ・・・10年を過ぎた頃から、社員が一人、二人と私の心を察し、
  いっしょに掃除するようになりました。(鍵山)(p22)


 ・当時最大のお得意先だった大手スーパーから法外な値切り要求を
  受けました。・・・結局、このお得意先には「取引をやめさせて
  いただきます」ときっぱりと宣言しました。(鍵山)(p77)


 ・私利私欲が根底にある行為は、発端がどんなに小さなことであっても、
  そのマイナス作業が次なるマイナスを呼び、それらが積もり積もって
  大きな悪循環を引き起こすでしょう。(塚越)(p116)


 ・「もうやめようか」という考えが湧くたびに、私は同じ結論に
  たどり着きました。それは、「昨日までの努力は、捨てるには
  惜しい努力であった」ということです。(鍵山)(p247)


 ・私が描いていた夢とは、「自分が死んだときに、この国が少しでも
  よくなっていれば、人間として生まれ、生きてきたことに意義がある。
  意義のある生を送ろう」ということでした。(鍵山)(p249)


▼引用は、この本からです。

幸福への原点回帰
幸福への原点回帰
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鍵山 秀三郎 塚越 寛
文屋
売り上げランキング: 12336
おすすめ度の平均: 5.0
5 この本を読まないことは人生の損失です

【私の評価】★★★★★(91点)


■著者紹介・・・鍵山 秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)

 1933年生まれ。1953年デトロイト商会入社。
 1961年ローヤルを創業。
 1997年東証一部上場、社名をイエローハットに変更。
 1998年同社相談役。

■著者紹介・・・塚越 寛(つかこし ひろし)

 1937年生まれ。1958年伊那食品工業に入社。
 1983年代表取締役。
 1958年から48期連続増収増益を達成。
 2005年同社代表取締役会長。

─────────────────

■関連書評■
a. 「いい会社をつくりましょう」塚越 寛、文屋
【私の評価】★★★★☆

b. 「凡事徹底」鍵山秀三郎,致知出版社
【私の評価】★★★★☆


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2008年2月 6日

「汗出せ、知恵出せ、もっと働け!」丹羽 宇一郎、文藝春秋 :90点, 丹羽宇一郎 

汗出せ、知恵出せ、もっと働け!―講演録ベストセレクション
【私の評価】★★★★★(90点)


■世の中には、現実を直視できる人が、
 ごくわずか存在します。
 私には、丹羽さんがその人だと感じました。

 丹羽さんに見えるのは、何もない日本です。
 食料なし、エネルギーなし、水なし・・・日本にあるのは、
 「日本人」とその勤勉さに裏打ちされた「技術」だけなのです。

 ・日本人よ、目を醒ませ。日本には日本人が食っていけるだけの
  天然資源はないのだぞ。あなたがたや私たちが稼ぐよりほか、
  これを手に入れる術はないのだぞ(p2)


■日本の法制度を含めた硬直性も
 問題です。法令遵守が国を滅ぼす・・・

 あまりに官僚と法律に縛られた民間企業は、
 日本では自由に活動ができないのです。
 
 ・武田薬品は、アメリカに研究所を移して、新薬の開発をしています。
  なぜなら、日本では規制が厳しすぎて、開発ができないからです。
  ・・・日本は確実に取り残されるでしょう。(p26)


■そして、税率も高い。

 ・たとえば法人税です。・・・同じ一兆円儲けても・・・
  実効税率は韓国27.5パーセント、日本は約40パーセントですから、
  一千億円余り違うのです。(p168)


■年金をくれ、道路を作れ、医者を増やせ・・・
 と要求ばかりの日本人ですが、
 そうした日本人を叱ってくれる一冊でした。

 文句を言う前に、自分で稼いで税金を納めればいいんですよ、
 と現実を教えてくれる一冊です。
 ★5つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・1973年にアメリカで大豆の輸出が禁止になったとき・・・
  もうアメリカに頼っていてはダメだ、と思いました。(p20)


 ・アメリカでは、(臓器)移植希望者が長蛇の列をつくっていますが、
  日本人はその行列に、大金を払って割り込んでいます。・・・
  日本人は金の力で何でもやれると思っているのかと、ものすごく
  評判が悪いんです。(p25)


 ・営業は、未知数のことをやるわけですから、失敗もする。
  管理部門は文句を言うだけです。しかし、文句を言うことが
  実行力であるかのように、間違って解釈されてしまうケースが
  きわめて多い。・・・管理タイプの人がどんどん昇進していけば、
  うちは管理会社になってしまうでしょう。(p108)


 ・飲み屋のお姉さんに給料の半分を払う。独身寮に三割ぐらい
  払って、あとのニ割は本代です。・・・本には相当なお金を
  つぎ込みました。(p58)


 ・省庁間の書類の字句の修正、政治家への「ご説明」、「ご進講」、
  国会の資料作りに忙殺されて、皆さんの先輩方は、何のために
  公務員になったのかわからないような仕事をしています。(p126)


▼引用は、この本からです。

汗出せ、知恵出せ、もっと働け!―講演録ベストセレクション
丹羽 宇一郎
文芸春秋
売り上げランキング: 9494
おすすめ度の平均: 5.0
5 広い層に参考になる内容
5 人の強さというもの

【私の評価】★★★★★(90点)


■著者紹介・・・丹羽 宇一郎(にわ ういちろう)

 1939年生まれ。62年大学卒業後、伊藤忠商事入社。
 一貫して食料畑を歩む。68年から9年間アメリカ駐在。
 98年に社長就任。99年に不良資産を一括処理。
 社長任期6年の公約どおり04年から会長に退く。

─────────────────

■関連書評■
a. 「人は仕事で磨かれる」丹羽 宇一郎、文藝春秋
【私の評価】★★★☆☆

b. 「人間発見 私の経営哲学」日本経済新聞社
【私の評価】★★★☆☆


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2007年11月18日

「バーキンソンのビジネス金言集129」 :91点, C・パーキンソン, M・ルストムジ 

 

・一つの意思決定もおろそかにするな・・・
  意思決定は基本方針と見なされ、その意思決定は他のすべての
  同じような状況に適用されていく可能性があることを、
  常に銘記しておかなくてはならない。

▼引用は、この本からです。
パーキンソンのビジネス金言集129
C・パーキンソン、M・ルストムジ、三笠書房(1998/01)¥520
【私の評価】★★★★★(91点)


■トイレで、昔読んだ「ビジネス金言集」を手にしました。

 読み直してみると、地味な本ながら、
 本質を突いた素晴らしい助言がならんでいます。


■今日の名言では、
 トップ(上司)の判断の大切さを指摘しています。

 部下は上司の言動を常に気にしていますので、
 一つひとつの判断が、部下にとっては前例となって
 その後の判断の基準となるということです。


■ですから、その時その時で、トップの判断に矛盾があると、
 部下は混乱します。
 この人はどんな判断基準を持っているんだ?
 ということです。


■組織のトップの言動、判断は、
 部下から見ると、絶対的な前例となって
 組織の判断基準として使われていくということを
 理解していなくてはなりません。


■10年前の本ですが、組織のリーダーへの
 本質を突いた助言がいっぱい詰まっています。
 今、管理職の人、または管理職以上を目指す人にお勧めします。


パーキンソンのビジネス金言集129
C・パーキンソン、M・ルストムジ、三笠書房(1998/01)¥520
【私の評価】★★★★★(91点)


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2007年8月27日

「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集」PHP研究所 :96点, 松下幸之助 

人を見る眼・仕事を見る眼―松下幸之助エピソード集
【私の評価】★★★★★(96点)


■著者紹介・・・PHP研究所

 松下幸之助によって創設された出版社、シンクタンク。
 松下幸之助の「物心両面の繁栄により、平和と幸福を実現していく」という
 思想Peace and Happiness through Prosperity(繁栄による平和と幸福)
 を実現するため、雑誌、本の出版、PHPの理念広報、国家政策提言、
 「PHPゼミナール」などの啓発セミナーなどを行なっている。


─────────────────

●松下幸之助のエピソードを集めた一冊です。

 松下幸之助がいかにして人を育てたのか、
 エピソードを通してよくわかる至宝の一冊になっています。


●松下幸之助は、「経営のコツを悟れば百万両や」と言っています。
 では、経営のコツとはなんでしょうか。

 私は数多くの松下幸之助の本を読んできましたが、
 経営のコツはこれや、と明確にされたものはありませんでした。

 ただ、計画したことに対して、細かいところにも気を使い、
 執念を持ってそのとおり実行することを
 松下幸之助が大切にしていたというエピソードが多数あります。


●例えば、ある新設工場の竣工式において、
 松下幸之助は豪華な神棚を、質素な神棚に変更するよう指示します。

 工場長は徹夜で質素なものを探し、
 なんとか間に合わせることができました。

 式典が終了した後に、工場長は幸之助の部屋に呼ばれて、
 神棚を手配したときの苦労を工場長に聞きました。

 そして、松下幸之助は「苦労しました」という工場長に、

 「授業料をくれ、僕は君に経営のコツを身をもって教えてやったんや」
 と授業料を請求したのです。


●細かいことに注意すること、しっかり計画どおりにやること・・・
 ここらへんに経営の真髄があるのかもしれません。

 ・「実は、開会式の式次第を若干変更したいと思うんですが・・・」・・・
  「何やて、そら、君、あかんよ。・・・最初から国旗をあげとくというんでは
  話にならんがな。仕事も遊びもいっしょや。しっかり計画どおりにやることが
  大切なんや。・・・もしそんなことならやめてしまったらええ」(p76)


●松下幸之助の伝説となったエピソード集です。
 そこには、人間に対する深い洞察と、経営のヒントが満載されています。

 もし、この本を読んで、経営のコツがわかったら、
 この本の価値は百万両(3000億円)となるでしょう。
 ★5つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・パッと新聞を見たとき、これが一部なんぼぐらいにつくものか、
  なんぼぐらい発行されているのか、そういうことに興味をもたんようでは
  あかんやないか。・・・ただ持っていけと言われて、
  ハイと言って持ってくるだけだったら、子どもと同じじゃないか。(p50)


 ・いくら明日の仕事にさしつかえても、もし品質のよくない製品を
  売るようなことをしたら、お客さんに申し訳ないやないか。それは
  もう主任に相談するまでもなくすぐに返品しなさい!(p85)


 ・「石炭に聞いてみることですね・・・政府は石炭が大事だから大いに
  増産しようと言う一方で、その値段をできるだけ安く抑えようとして
  います。・・・これでは石炭は出てきたがらないですよ。(p150)


▼引用は、この本からです。

人を見る眼・仕事を見る眼―松下幸之助エピソード集
PHP研究所
PHP研究所 (1990/05)
売り上げランキング: 201

【私の評価】★★★★★(96点)

■関連書評■
a. 「人の用い方」井原 隆一、日本経営合理化協会
【私の評価】★★★★★

b. 「続・志のみ持参」上甲 晃、致知出版社
【私の評価】★★★★★


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2007年8月 3日

「26歳、熱血社長、年商70億の男」杉本 宏之 :90点, 杉本宏之 

26歳、熱血社長、年商70億の男―倒産寸前から、劇的なV字回復を遂げた男達の闘い
【私の評価】★★★★★(90点)


■著者紹介・・・杉本 宏之(すぎもと ひろゆき)

 1977年生まれ。19歳で不動産会社に就職。
 3年間トップ