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2010年2月18日

「週1から始める元気な農業」小田 公美子 :小田公美子 

週1から始める元気な農業 (朝日新書)
小田 公美子
朝日新聞出版
売り上げランキング: 20374

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■最近、注目を集める「農業」について、
 小田さんが取材してくれた一冊です。

 本というよりも、雑誌の特集版といった
 趣でした。


■農業の担い手が少なくなり、
 耕作放棄された土地も増えてきている一方で、
 農協に頼らない直売や、販売経路を開拓し、
 しっかり商売されている方もいるようです。

 環境が変われば、それに順応していく人が
 いるということなのでしょう。


・全国に散らばる直売所の総売上高は
 一兆円にものぼるとも言われている。(p42)


■農業というのは、普通に売買される商品ではりますが、
 なければ生きていけないという戦略物資でもあり、
 その対応には十分考えて対応しないといけないと
 感じました。

 食糧自給率を高めつつ、
 あまり価格が高くならない程度の
 調整が必要なのでしょう。

 もう少し具体的な農業本を期待していましたが、
 農業の現状情報としてはいいのではないでしょうか。

 本の評価としては★2つとしました。
 小田さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・10アールあたりで大体七~八俵が収穫できますが、
 一俵作っても作り手の手取りは一万2000円程度。
 半分はコストですから、ある程度の耕作面積がないと
 米作中心で生計を立てるのは難しい(p110)


・食糧自給率・・・「熱量(カロリー)」をベースにしているために、
 ローカロリーな野菜や果物の自給率がいくら高くても、
 自給率の数値としては反映しづらくなる。・・・畜産物は
 「輸入飼料により生産された熱量を国産供給熱量に算出しない(p181)


・寿司職人を目指す人が寿司屋に弟子入りする、
 靴作りの職人になりたい人が靴職人に弟子入りする。
 農業も同じだ。(p104)


週1から始める元気な農業 (朝日新書)
小田 公美子
朝日新聞出版
売り上げランキング: 20374

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■著者紹介・・・小田 公美子(おだ くみこ)

 1968年生まれ。
 大学卒業後、業界紙記者、週刊誌記者を経て、
 98年より「週刊エコノミスト」、
 03年より「アエラ」「週刊東洋経済」などで執筆。


■関連書評■

a. 「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」横森正樹
【私の評価】★★★★★

b. 「ニンジンから宇宙へ」赤峰 勝人
【私の評価】★★★★☆


c. 「日本の食と農」神門 善久
【私の評価】★★★☆☆


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2009年10月 9日

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL」小林 よしのり :小林よしのり 

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL
小林 よしのり
幻冬舎
売り上げランキング: 12946
【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■あの戦争はなんだったのか。

 今も日本にアメリカの軍事基地があるのは、
 なぜなのか。


■そうしたことを考えさせてくれる一冊です。

 ただ、未来への提言が少なかったので、
 ★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・勝者によって今日与えられた犯罪の定義に従って
 いわゆる裁判を行うことは敗戦者を即時殺戮した昔と、
 われわれの時代との間に横たわるところの、
 数世紀にわたる文明を抹殺するものである(パール判事)(p73)


・戦後の中華人民共和国は、満州国の遺産で成立したと言っても
 過言ではない。毛沢東自らが「東北さえあれば、それで
 中国革命の基礎を築くことができる」と言っていた。(p171)


▼引用は、この本からです。

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL
小林 よしのり
幻冬舎
売り上げランキング: 12946
おすすめ度の平均: 4.5
4 なんとなく、予感はしてたが・・
4 あくまで
1 誤認部分とイデオロギー優先論
4 スタートラインに
5 戦犯

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


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2009年10月 1日

「曖昧力」多湖輝 :多湖輝 

曖昧力―日本人が育んできた
多湖 輝
学習研究社
売り上げランキング: 380039
【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■日本は外国に比べて、特殊な国です。

 あいまい、玉虫色、原則なし、バランス感覚。
 これは日本人独特のものでしょう。


■しかし、こうした微妙なところは
 一見、優柔不断に見えますが、
 それなりに良いところもあるようです。

 
─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・ぼんやり    に見えて 以心伝心、あうんの呼吸
   適当なあんばい に見えて 本能的な感、第六感、直観力
   いい加減    に見えて 融通無碍(p6)


  ・宗教観の違い・・・「一神教」の世界では、そのことで
   戦いが勃発するほどなのだから、考えてみれば、
   「多神教」をよしとする日本人の曖昧さは、本当に筋金入り(p68)


  ・「負けるが勝ち」の強さを身に付ける(p122)


▼引用は、この本からです。

曖昧力―日本人が育んできた
多湖 輝
学習研究社
売り上げランキング: 380039
おすすめ度の平均: 5.0
5 曖昧力は「生きる智恵」である。
5 日本人の素晴らしさを再認識できる

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■著者紹介・・・多湖 輝(たご あきら)

 1926年生まれ。千葉大学名誉教授。
 多湖 輝研究所代表取締役。
 心理学を研究し、著書多数。


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2009年6月17日

「日本人はどこまで減るか」古田 隆彦 :古田隆彦 

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト (幻冬舎新書)
【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■人口の減少がはじまった日本ですが、
 人口の歴史、そしてこれからどうなるのか、について
 教えてくれる一冊です。

 私には世界の人口の歴史が
 非常に興味深く読めました。


■歴史を見ると、世界でも日本でも、
 ある壁を突破したときに人口が急増しています。

 その壁とは、石器を使うようになったとき、
 農業を始めたとき、工業が発展したときなどです。

 こうした文明の発展のときに
 人口は大幅に増加しているのです。


■こうしてみると、人口というものは、
 社会状況によって人間が制御している
 とも言えると思います。

 それは強制的なものではなく、
 そこに生きる人が、経済状況などから
 子どもを生むのか生まないのか
 選択しているということなのでしょう。


■日本も人口が減っている状況に対し、
 「どうすれば増えるのか?外国人を入れるべきか?」
 などという議論がされていますが、
 著者は、日本の人口は減っていないと主張しています。

 つまり、老人の定義を六五歳以上から七五歳以上へ
 変えれば、働ける人は増えているという
 ことになるのです。

 確かに60歳で引退するのは、
 ちょっと早いかなと感じるところもありますね。


  ・子どもの定義を十五歳未満から二五歳未満へ、
   老人の定義を六五歳以上から七五歳以上へ、それぞれ変えていけば、
   2030年ころまで「子どもは増え、老人は減る」のです(p10)


■人口ということだけでも、
 調べるとこれだけ面白いということが
 わかりました。

 これからは、75歳くらいまでは
 働く社会にしなくてはならないようです。
 皆さん、60歳で失業しないように頑張りましょう。

 本の評価としては、★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・多くの途上国はもともと、それぞれのキャパシティに見合った
   範囲内に、自らの人口を抑制する文化的装置を持っていた・・・
   渡来したキリスト教の宣教師たちが、堕胎や嬰児殺しを廃止させた・・・
   以後の人口は急増へ転じ、やがて窮乏へ追い込まれました(p80)


  ・20世紀が農産物価格の低下する時代だったのに対し、
   21世紀は逆に上昇する時代になっていくでしょう(p152)


▼引用は、この本からです。

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト (幻冬舎新書)
古田 隆彦
幻冬舎
売り上げランキング: 98297
おすすめ度の平均: 4.0
5 違和感の根源を突き止めよう!
5 新しいエピステーメーの展望だ!
1 パラダイムのシフトにもほどがある
5 けっこう常識的なことも言ってます
5 人口減少社会に不安を持つ人にとって救いの書

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■著者紹介・・・古田 隆彦(ふるた たかひこ)

 1939年生まれ。
 八幡製鉄所、社会工学研究所取締役研究部長を経て、
 84年から現代社会研究所所長。
 

─────────────────

■関連書評■

a. 「梅干と日本刀」樋口 清之
【私の評価】★★★★★

b. 「超速!日本近現代史の流れ」竹内 睦泰
【私の評価】★★★☆☆

c. 「ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉」塩野 七生
【私の評価】★★☆☆☆


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2009年1月 2日

お笑いニッポンの教育」テリー伊藤 和田 秀樹 :テリー伊藤, 和田秀樹 

お笑いニッポンの教育

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■日本の教育は、「ゆとり」で没落してしまいました。
 人間、楽をしては進歩しません。

 ある程度、強制して、やらなくては、
 進歩しないのです。

  ・「強制力がないと人間はやらない」という人間の悲しい性に、
   まだ気がついていないような気がするんです。(和田)(p35)


■たとえば、百マス計算や、文章の暗唱は、
 単なる作業に見えるかもしれませんが、
 それをすることによって、できた自分を確認する作業にもなるのです。


  ・百マス計算というのは他人とスピードを競うんじゃなくて、
   「昨日の自分よりどれだけ進歩したか」という
   自分との戦いなんです。(和田)(p50)


■やはり勉強はしなくてはならないのですが、
 具体的提言が少なかったので、
 本の評価としては、★2つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・ユダヤの教育って何かといったら、
   基本的には「物理的な財産のストックよりも、自分の頭の中を大事にしろ」
   という考え方なんです。(和田)(p70)


  ・じつはいまのスパイの仕事って情報を取ることじゃないんです。
   むしろ、自国に都合がいいように世論を誘導する・・・
   アメリカの大学教授でCIAの息がかりというのがいっぱいいる(和田)(p192)


  ・やっぱり外の風に当たるという経験が大事なんだよね。(テリー)(p205)


  ・文科省は、その20パーセントにもっと丁寧に教えようとか、
   彼らのために特別クラスをつくってやろうということを推進するんじゃなしに、
   「20パーセントに合わせるために内容を減らせばいい」という最悪の方法論を
   選んだ(和田)(p240)


▼引用は、この本からです。

お笑いニッポンの教育
テリー伊藤 和田 秀樹
PHP研究所
売り上げランキング: 593851
おすすめ度の平均: 4.0
3 玉石混交、ではありますな
5 学校は最低限だけやればいい
3 テリーさん、チョット喋り過ぎ!
4 やはりそうですね
5 日本の将来が心配になりました

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


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2008年11月 2日

「人生の教科書 よのなかのルール」藤原 和博、宮台 真司 :64点, 宮台真司, 藤原和博 

人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■犯罪から法律、仕事のルールから会社の会計、経営。
 さらには、家の間取りと仕事のキャリアと、
 不思議な組み合わせで説明が続きます。


■確かに学校では教えてくれないことですので、
 学ぶ必要はあるのでしょうが、
 もう少し整理するとよかったような気がしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・B氏は、あくまでも「痴漢などしていない」という真実を述べるべきです。 
   ・・・否認することによって逮捕されるかもしれませんが、あなたが犯行を
   認めない限りは、起訴しにくいのが今の刑事裁判の現実です。(p143)


   ・接待・・・乾杯から始まって、いよいよ料理が運ばれてくると、
    接待する側は相手の好みのお酒に気を配って、ビールでも
    日本酒でも、コップやお猪口が空っぽにならないように
    タイミング良くおつぎすることが業務となる。(p180)


   ・営業の戦いでは、別々の担当者に営業を仕掛けて土壇場で   
    競合に負ける場合、「ボタンをかけ間違えた」という表現をする。
    自分が営業している担当者が、権力を持つ決裁者の筋なのか、
    筋違いなのか。この読みを間違うと、とんでもないことになる。(p183)


  ・捜査では、「身元が判明すると事件は半分くらい解決したようなもの」
   というコトバがある。確かに死亡者の氏名、住所、勤務先などがわかると、
   その日々の行動も、交友関係も、性格もいろいろ知れるし、捜査は
   しやすくなるものであろう。(p461)


▼引用は、この本からです。

人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)
藤原 和博 宮台 真司
筑摩書房
売り上げランキング: 2008
おすすめ度の平均: 4.5
2 宮台氏以外の文章は・・・
4 宮台真司が語る
5 そこそこ楽しければいい・・・すか?
5 教育を見直す一歩
5 「あたりまえ」のコトはなんで「あたりまえ」なのかがわかる本

【私の評価】★★☆☆☆(64点)

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2008年10月31日

「心に残る日本の名文・名詩・名歌」 : 

心に残る日本の名文・名詩・名歌
【私の評価】★★☆☆☆(63点)


■教科書で出てくるような名言が多いですね。

 感動はあまりありませんが、
 日本人の基本として、
 聞いておいて損はありません。
 CD付きなので、聞き流すのが良いと思います。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・祗園精舎の鐘の声、
   諸行無常の響きあり。
   娑羅双樹の花の色、
   盛者必衰の理をあらは(わ)す。
   おごれる人も久しからず、
   唯春の夜の夢のごとし。
   たけき者も遂にはほろびぬ、
   偏(ひとへ)に風の前の塵に同じ(p32)


▼引用は、この本からです。

心に残る日本の名文・名詩・名歌

三省堂
売り上げランキング: 199874

【私の評価】★★☆☆☆(63点)

─────────────────

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2008年8月15日

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論」小林 よしのり :64点, 小林よしのり 

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■小林よりのりさんの言いたいことは、
 日本人はよく戦ったということでしょう。

 負けなければベストでしたが、
 日本への石油をストップし、
 挑発した米国に勇敢にも挑戦したのです。

 結局は負けてしまいましたが、
 これだけ米国を焦らせた国はなかったはずです。


■戦争で負けたのは失敗ですが、
 命をかけて国を守ろうとした
 祖先がいたことは誇りに思いたいと思います。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・死するともなお死するとも
   我が魂よ永久にとどまり
   御国をまもらせ
   (「桜花」特別攻撃隊・緒方襄命)(p369)


  ・アメリカによる日本本土への空襲は・・・「精密爆撃」だった。
   これがカーチス・ルメイ少将が作戦の司令官に任命されて
   一般庶民皆殺しのために焼夷弾を投下する「無差別爆撃」に変わった(p323)   


  ・30万人大虐殺というが南京には当時20万人しか
   いなかった。30万人殺すには原爆を2個落とさねばならない
   とても日本軍の銃や銃剣ではムリ(p45)


▼引用は、この本からです。

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
小林 よしのり
幻冬舎
売り上げランキング: 1737
おすすめ度の平均: 4.5
5 この人のおかげで・・・
5 目がさめる一冊
3 一読の価値あり。
4 戦後「自虐誇り」・平和念仏主義へのアンチテーゼを大衆に示す意義あり
5 個人的に

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


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2008年8月 2日

「製造業崩壊―苦悩する工場とワーキングプア」北見昌朗 :67点, 北見昌朗 

製造業崩壊―苦悩する工場とワーキングプア
【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■日本は製造業で世界二位のGNPを達成してきました。
 これは「奇蹟」といっても良いでしょう。

 日本人は頑張ったのです。


■しかし、今の若者は頑張っていません。
 学校でも「ゆとり教育」などという言葉が使われています。

 頑張らなければ、世界二位の位置を
 維持することは難しいでしょう。


■そうした製造現場の現実を知ることのできる
 一冊でした。

 まず、自分がなんとかする。なにかを成し遂げる。
 それしかないと思いました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・安易な転職→年収ダウン→未婚化(p2)


  ・入社3年以内に「高卒4割、大卒3割以上」が辞めている(p46)


  ・工場内は「外国人+高齢者+パート+派遣+請負」ばかり(p87)


  ・なぜ新卒主体の会社は、業績がいいのだろうか?
   それは、業績がいいから新卒主体なのか?
   あるいは新卒主体だから業績がいいのか?(p119)


  ・採用力=待遇の良さ×ホームページ×求人費用×企業イメージ×立地
   (p126)


  ・若者を育てるときは、大きな遠い目標を示しながら、
   同時にやればできる目標を示すことが必要だと思う。
   弊社ではスキルマップ表というものを作っている。(エイベックス)(p162)


▼引用は、この本からです。

製造業崩壊―苦悩する工場とワーキングプア
北見 昌朗
東洋経済新報社
売り上げランキング: 155860
おすすめ度の平均: 4.5
3 現場の実態に近い...
1 上杉謙信に帰依する著者の社会論
3 納得する反面......
5 製造業への応援歌
3 警鐘においては現場の優れた代弁


【私の評価】★★☆☆☆(67点)

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2008年7月20日

カルトとしての創価学会=池田大作」古川 利明 :古川利明 

カルトとしての創価学会=池田大作

【私の評価】★★☆☆☆(62点)


■与党となっている公明党の支持母体である
 創価学会についてのデータ集です。

 事実だけを書いていてとりとめがありませんが、
 創価学会は勉強する価値があると思います。
 
 なにしろ、政権与党ですから。
 日本の運命を握っているともいえるでしょう。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「板垣退助は政党を作り、福沢諭吉は学校を作っただけで
   有名になった。私は全部やった」これは、東京・八王子に
   創価大学が開学した1971(昭和46)年の七月八日、
   学会系企業の経営者らを集めた「社長会」での、池田大作の発言である。(p9)


  ・ある元学会幹部は言う。
   「まず、創価学園に子供を入れるか入れないかで
   踏み絵になります。・・・具体的なチェックポイントとしては、
   池田の写真をちゃんと飾っているか、池田が贈った色紙を
   額に入れて目立つところに置いているか、です。(p16)


  ・「池田先生を守る」検察官の第一号が、現・公明党代表の
   神埼武法(東大法卒)であったわけだし、法務・検察に影響力を
   行使できる「法務委員長」のポストを、参院で常に公明党が握り続ける
   ことともつながっているのである。(p63)


  ・大手都銀に開設されている口座の名義のうち、
   ずば抜けて多いのが、実は「SGI(創価学会インターナショナル)」
   であり、それが既に全体の半分を越えている、というのだ。(p104)


  ・フランスの創価学会は、これもまたエホバの商人、サイエントロジー協会
   に次いで「フランス国内では三番目にリッチなセクトである」と指摘している。
   (p257)


▼引用は、この本からです。

カルトとしての創価学会=池田大作
古川 利明
第三書館
売り上げランキング: 135676
おすすめ度の平均: 4.0
1 是非読んで欲しい
5 オススメします。
5 学会信者はクレイジー
5 なるべくたくさんの人に読んでもらいたい。
5 創価学会の全体像把握にもってこいの良書

【私の評価】★★☆☆☆(62点)


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2008年6月21日

偽りの民営化―道路公団改革」田中 一昭 :田中一昭 

偽りの民営化―道路公団改革
【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■道路公団の民営化を考えるときに、
 「JRの民営化をどう評価するか」が
 重要になります。


■猪瀬委員は、JRの民営化は借金23兆円を税金で処理したもので、
 成功とは考えていないように感じます。

 一方、著者は、JRの民営化は成功だと
 考えているようです。


■私は、これは実験だと思っています。
 結果して、道路公団が借金を払いきることが
 できたならば、猪瀬委員の勝ち。

 結局、税金投入となったら、
 著者の勝ちです。


■しかし、自分の思いどおりにならなければ、
 委員を辞めるとか、投げやりな姿勢に
 子どもを見ているようでした。

 人間としての評価を
 本の評価としました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・民営化した新会社でも、建設した道路などの資産や
   建設に要した負債を別組織をなる保有機構に移しかえて
   しまうため、これまでと同様にコスト削減意欲の
   働きようがない(p19)


  ・国鉄・・・37兆円あった債務のうち、14兆円をJRが背負い、
   残る借金は23兆円ほどとなった。・・・
   毎年3000億円を超す税金を納めている。(p251)


▼引用は、この本からです。

偽りの民営化―道路公団改革
田中 一昭
ワック
売り上げランキング: 85768
おすすめ度の平均: 4.5
5 国鉄民営化との対比が良い
3 民営化委員の立場をつらぬいた田中
4 迫真のドキュメントだが・・・
5 今井逃げ、猪瀬ごまかす民営化、口先だけで壊すは小泉
5 偽りの民営化を読んで

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■著者紹介・・・田中 一昭(たなか かずあき)

 元道路関係四公団民営化推進委員会 委員長代理。
 1936年生まれ。
 1961年に旧行政管理庁に入庁。
 81年国鉄の分割・民営化を企画、推進。
 90年長官官房審議官。
 第三次臨時行政改革推進審議会の事務を総括。
 92年総務庁行政監察局長。
 95年より総理府行政改革委員会事務局長兼務。
 現在、拓殖大学政経学部教授。


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2008年6月 7日

「テキヤ一家のおばあちゃんに学んだ10の教え」大谷 峯子 :大谷峯子 

テキヤ一家のおばあちゃんに学んだ10の教え
【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■テキヤのおばあちゃんから
 テキヤの掟を伝える一冊です。

 ちょっと強引な論理もありましたが、
 知らない世界の勉強になりました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・一人で生きてるわけやないんや。
   一家で生きてるんや。
   これを忘れるようなやつは破門や。(p70)


  ・持たざるものの弱さと、身軽さゆえの強さ。
   旅に出ると、裸の自分が見えてくる。(p94)


  ・親が親分になれる器を持っていたとしても、
   その子どもがまた同じように、それ以上の器を持っているか
   いうたら、そら保証の限りではない。そやろ?
   そやからま、一回他人さんに出して、きりっとさせるいうかな。
   (p106)


  ・テキヤは、神聖なる新農道にもとづく有職渡世。
   つまりや、わしらテキヤは品物を売り、芸を売ってる。
   テキヤはちゃんと稼業を持ってる、いうことなんや(p112)


  ・テキパキなんでも頭でかんがえてかたづけようとしても、
   そら、あほ見るだけや。
   むかしから、「かしこバカ」いうてな。(p150) 


▼引用は、この本からです。

テキヤ一家のおばあちゃんに学んだ10の教え
大谷 峯子
マガジンハウス
売り上げランキング: 143802
おすすめ度の平均: 5.0
5 頭でっかちのビジネスマン必読書
5 気持ちがシャンとする
5 ハラが座らないときの特効薬

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■著者紹介・・・大谷 峯子(おおたに みねこ)

 広告コピーライターの仕事ののち、海外を放浪。
 スイスに暮らす。現在は、東京在住。
 

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2007年11月 6日

「天皇家の財布」森 暢平、新潮社 :森暢平 

天皇家の財布 (新潮新書)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■去年、悠仁親王がご誕生したことで、
 女系天皇の議論は終わりになりましたが、

 天皇家のお金はどうなっているんだろう?という素朴な気持ちで、
 本書を読み始めました。


■内容としては、お金について調査したもので、
 天皇家のあり方、意味づけまで突っ込んでいないのが
 残念でしたが、

 たんたんと説明する皇室制度とお金の仕組みの中から、
 国会からの制限や、矛盾などがあり、
 戦後のGHQの圧力の幻影を見るような気がしました。

 ・天皇陛下から外国元首へのプレゼントは、公費(宮廷費)で用意する。
  ・・・国賓の場合、100万円単位の品が相手国に合わせて選ばれる。
  一方、外国元首から天皇陛下に贈られるプレゼントは、国有財産ではなく
  天皇家の私物になる。(p158)


■あくまで、皇室に係わるお金の話題だけですので、
 物足りない気持ちになりましたが、

 日本国民として天皇家をもっとしるために
 読んで損はない本だと思いました。★2つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・戦前、天皇家の土地、財産を都道府県に下賜したなごりが
  名前に残っている場合も少なくない。一例を挙げると、
  東京都の「上野動物園」の正式名称は「恩賜上野動物園」
  と言う。(p152)


 ・天皇家のお世話にあたる侍従職(定数78人)、東宮職(定数47人)
  で働く侍従、女官以下ほとんどの職員は国家公務員だが、
  これとは別に天皇家が私的に雇用している人たちがいる。
  「内廷職員」と呼ばれる25人である。(p68)


 ・宮廷費がオフィシャル(公的)マネーで、
  内延費、皇族費がプライベート(私的)マネーである。
  (p12)


▼引用は、この本からです。

天皇家の財布 (新潮新書)
森 暢平
新潮社 (2003/06)
売り上げランキング: 161797
おすすめ度の平均: 4.0
4 財布から見た生活の実態
4 「象徴」の生活
5 著者独自の視点

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■著者紹介・・・森 暢平(もり ようへい)

 1964年生まれ。毎日新聞社入社。
 社会部で宮内庁、警察庁を担当。
 2000年に渡米し、CNN日本語サイト編集長。
 現在は、琉球新報ワシントン駐在記者。

─────────────────

■関連書評■
a. 「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本 七平、日本経済新聞社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「幕末の三舟」松本 健一、講談社
【私の評価】★★☆☆☆


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2007年10月20日

「「法令遵守」が日本を滅ぼす」郷原 伸郎 :郷原伸郎 

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)
【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■検察出身の著者が見た
 日本の法律とはどのようなものなのでしょうか。

 まず、著者が取り上げるのは、( 談合 )の取り締まりです。
 確かに談合は時代に合わないものです。

 けれども、談合にも良い面があったから行われてきたのであり、
 公共事業の発注の仕組みを残したままで
 談合だけを悪者にしても、安く良い公共事業が行われるとは限りません。


 ・マスコミの報道は、「談合は独禁法違反だから駄目だ」・・・
  という単純なものばかりです。・・・独禁法を遵守しているかどうか
  だけを絶対的な基準にする報道姿勢が、社会の風潮を法令遵守至上主義に
  してしまっているひとつの原因です。(p114)


■また、ライブドア事件、村上ファンド事件、
 耐震強度偽装事件などについても

 法律に違反したかどうかが問題となっているだけで、
 適性な決算、建物の安全性確保など
 事件の本質が報道されていない実体があるようです。


■法律が実体に合わなくなっているにもかかわらず、
 今もマスコミは法律さえ守っていれば良い、
 違法は悪、といった報道が行われています。

 その背景には、官庁が自分の責任を回避するために、
 記者クラブを通してマスコミをコントロールしている
 実態もあるようです。


 ・記者クラブの存在は、官庁などが公表する情報を、各マスコミが
  誤りなく報道することに役立っています。しかし、その反面、報道姿勢が
  取材対象である官庁や団体の意向に左右されがちです。
  捜査当局を例にあげれば、所属記者が批判的な報道をした場合には、
  有形無形の不利益を受けることも珍しくありません。(p119)


■検察官から見ても、現行の法律には
 問題が多いことがわかりました。

 法律遵守だけでなく、本来の法律の目的を達成する
 法律となることを祈って、★2つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・三菱自動車の2回目のリコール隠し事件が発覚し、まさにメディア
  ・スクラムによるバッシングが吹き荒れていたとき・・・ある記者が、
  「車の発火事故があったら警察に電話をして、『三菱ですか』
  と聞いて、他の会社だったら電話を切ります」と言っていました。
  (p122)


 ・株券の印刷が間に合わず、売り手が株券の受け渡しが
  できないことを見越して、百対一の株式分割を繰り返したのが
  今話題の企業である。(p59)


▼引用は、この本からです。

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)
郷原 信郎
新潮社
売り上げランキング: 2103
おすすめ度の平均: 4.5
4 「法令を守ればいい」という思考停止状態に気づくために
5 法令遵守に疑問を感じたら読む本
4 「法令遵守」は日本に馴染まない?
5 法令遵守について
4 法に滅ぼされる日本

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■著者紹介・・・郷原 伸郎(ごうはら のぶお)

 1955年生まれ。東京地検特捜部、長野地検次席検事を経て、
 2005年から桐蔭横浜大学法科大学院教授、
 同コンプライアンス研究センター長。

─────────────────

■関連書評■
a. 「国家の罠」佐藤 優、新潮社
【私の評価】★★★★★

b. 「裁判のカラクリ」山口 宏、副島 隆彦、講談社
【私の評価】★★★★☆


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2007年10月19日

「清沢 洌(きよさわ きよし)」北岡 伸一、中央公論新社 :北岡伸一 

清沢洌―外交評論の運命 (中公新書)
【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■日中戦争から、日米戦争に突入した昭和初期、
 清沢洌(きよさわ きよし)というジャーナリストが存在しました。

 清沢は移民としてアメリカにわたり邦字記者などをして10年ほど暮らし、
 帰国後、日本経済新聞社、朝日新聞社を経て、
 フリーの評論家として活躍しています。


■清沢のジャーナリストとしての評価が高いのは、
 戦争支持一色の日本国内で、満州事変、上海事変など
 その時代の流れに批判的な姿勢を崩さなかったことです。

 ・清沢は、満州事変に際しても従来の主張を変えることなく、これに的確な
  批判を加えたのである。・・・事変支持が最も明白であったのは新聞で
  あった。満州事変が勃発すると・・・日本の新聞は事変支持一色となった。
  (p103)


■また、太平洋戦争前に、日本がアメリカと戦争することに
 メリットがまったくないことを指摘していたのは、
 アメリカ移民としての10年の経験が現実を知っていたからでしょう。

 ・軍縮会議・・・清沢はがんらい、日本はアメリカと戦争することの
  出来ない国であり、また戦争する必要のない国だと考えていた。
  ・・・対米比率という発想自体が誤りであると清沢は言う。(p90)


■清沢は、行き過ぎた官僚主義が
 日本を亡ぼすとしています。

 これは、時代を超え、国家を超え、
 一つの真理でしょう。

 ・行き過ぎた統制は生産活動を阻害し、物資の自然な流通を妨げ、
  のみならず社会のモラルを破壊すると清沢は確信する・・・
  統制主義、官僚主義は日本を亡ぼす」と書いた。(p199)


■外交官は歴史に裁かれると聞いたことがありますが、
 マスコミも官僚も歴史に裁かれる点では同じだと感じました。

 清沢洌という存在から、
 国際情勢などの事実を達観する大切さを感じました。
 ★2つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・清沢はしばしば国民の生活の問題を取り上げた。
  郵便局や鉄道の官僚主義・非能率・権威主義なども
  清沢のコラムの対象となった。(p42)


 ・清沢は、「私は一国の盛衰は結局その国民が多く生産するか
  せぬか、即ち労働するかせぬかによって決するものであることを
  信じるからであります」と述べて、中国の将来は明るいと論じた(p64)


 ・清沢から見れば会議の焦点が日米の比率になったこと自体が
  問題であった。・・・より大きな責任を負うべきは日本の新聞
  であった。各紙は声を揃えて、海軍とともに対米七割を強硬に
  主張していたからである(p91)


 ・(昭和9年)三月三十日の『報知新聞』の論説で清沢は、「我国において
  非常時が生んだ最も大きな産物は、官僚といふ行政的専門家が、
  無茶苦茶に威張り出したことである」と述べている。軍と新官僚を含めた
  「事務的官僚政治」が一貫性のある統一的国家意思の形勢を妨げている
  (p149)


 ・清沢は、旅行は人を賢くするというのは迷信で、むしろ
  狭い範囲の経験を絶対化する恐れがあり、読書時間を失っただけ、
  時勢に遅れたような気がすると告白している(p137)


▼引用は、この本からです。

清沢洌―外交評論の運命 (中公新書)
北岡 伸一
中央公論新社 (2004/07)
売り上げランキング: 7188
おすすめ度の平均: 4.0
4 アメリカとの協調を考えた国際均衡派
4 鋭い外交評論家。

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■著者紹介・・・北岡 伸一(きたおか しんいち)

 1948年生まれ。71年東京大学卒業。
 立教大学講師、助教授、教授を経て、
 97年より東京大学教授。
 2004年より国連代表部次席大使を務める。


─────────────────

■関連書評■
a. 「台湾人と日本精神」蔡 焜燦、小学館
【私の評価】★★★★★

b. 「日本の敗因」小室 直樹、講談社
【私の評価】★★★★☆


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2007年9月14日

「老兵は死なず」野中 広務 :野中広務 

老兵は死なず―野中広務全回顧録 (文春文庫)
野中 広務
文藝春秋
売り上げランキング: 20789
【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■首相退陣でゆれる政界ですが、今日は、
 2003年に引退した野中 広務の回顧録をご紹介します。

 公共投資重視の政策には、同意できませんが、
 政治家の考え方、見方がよくわかる一冊だと思います。


 ・大蔵官僚は確かに優秀だが、まず第一に財政の健全化を考える。
  「まずは財政再建」が彼らの口ぐせだ。・・・経済が疲弊し、
  中小企業の倒産が相次ぎ、自殺者が続出しても、それでも彼らは
  財政再建という主張を変えようとしない(p36)


■特に、官房長官として支えた小渕恵三については、
 意外な素顔を知ることができるとともに、

 さらに、加藤紘一、田中真紀子、青木幹雄など、
 現役政治家についての野中氏の論評を見ると、
 はっきりいって浪花節的なものを感じました。


 ・「だめだっ。小渕恵三、あの激しい福田、中曽根の谷間で
  対抗してきて、政治家を目指して三十何年。ここで下がるんなら
  政治家をやめるっ。下がらないっ。」と言い切ったのだ。
  その激しい気迫に、私たちは息をのんだ。(p64)


■こうした人たちが政治家として永田町に集まり、
 役人と一緒に国を動かしているというのを知ると、

 ちょっとしたパワーバランスで、
 国の方針というものは変わってしまうのだなと感じました。

 政治の実際をちょっとだけ垣間見れる一冊ということで、
 ★2つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・文部省は、「日の丸」「君が代」を教育現場に定着させることが、
  勤務評定につながるのだと管理職に圧力をかける。とくに広島は、
  被爆都市として戦後出発し、教職員組合への部落解放同盟の影響が
  強いことから、「日の丸」「君が代」をめぐっては厳しい対立があった。
  (p117)


 ・勇ましいことを言うのはたやすい。しかし、東京に核が打ち込まれる
  覚悟でそうした発言がなされているか、もういちど吟味してほしい。
  (p325)


 ・毎朝三十回の腹筋と朝晩の金槌を使った足裏たたきで、体にどこも
  悪いところはない。・・・気力と体力が充実している今だからこそ、
  あえて、現役を退く意味があるのだと考えた。(p11)


▼引用は、この本からです。

老兵は死なず―野中広務全回顧録 (文春文庫)
野中 広務
文藝春秋
売り上げランキング: 20789
おすすめ度の平均: 4.5
3 基本的には自己弁護の書
5 やっぱり「老兵は死んだ」
5 もっと冷静に私たちも政治に参加しないと・・・
5 敵は小沢一郎から小泉純一郎に!
5 死んでも死にきれない政治家

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■著者紹介・・・野中 広務(のなか ひろむ)

 1925年生まれ。51年園部町議に当選。
 園部町長、京都府議、副知事を歴任し、
 83年衆議院議員に初当選。
 98年、小渕政権の官房長官、2000年森政権下で自民党幹事長。
 2003年議員を引退。


─────────────────


■関連書評■
a. 「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
【私の評価】★★★☆☆

b. 「とてつもない日本」麻生 太郎、新潮社
【私の評価】★★★☆☆


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2006年11月 8日

「この国のけじめ」藤原 正彦、文藝春秋 :68点, 藤原正彦 

この国のけじめ
この国のけじめ
posted with amazlet on 06.11.08
藤原 正彦
文藝春秋
売り上げランキング: 8313
おすすめ度の平均: 4.5
4 藤原先生ならでは
5 感銘を受けました
4 タイトルがちょっと微妙ですが…
【私の評価】★★☆☆☆68点


■著者紹介・・・藤原 正彦(こむろ まさひこ)

 1943年生まれ。新田次郎、藤原てい夫妻の次男。
 東京大学理学部卒、修士課程修了。
 現在、お茶の水女子大学理学部教授。


●作家の新田次郎の次男である藤原正彦教授のエッセー集です。

 藤原さんは米国でも研究されていましたので、
 日本の良い点、悪い点がよく見えるようです。


 ・戦略なき国家・・・「民主主義は最悪の制度だ。
  いままでのどんなものよりもましというだけだ」と言ったのは
  チャーチル元英国首相だが、近ごろこの言葉が身にしみる。(p92)


●藤原さんの基本的考え方は、
 日本固有の武士道精神の素晴らしさ、
 そして武士道精神が失われつつあるということへの警鐘です。

 欧米化の傾向にある現在の日本に
 危機感を持っておられるのでしょう。


 ・ほとんどの学生はアルバイトをしている。・・・アルバイトで
  多大な時間をつぶし、遊びでまた多大な時間をつぶす。二重の無駄
  である。学生は「社会勉強になる」などと言うが、私は「社会勉強
  など金輪際必要ない。学校を出たら否応なく一生社会勉強だ」
  と答える。(p135)


●学者だから好きなことが言えるということもあるでしょうが、
 正論というのも聞いておく価値があると思います。

 以前から「ゆとり教育」を批判していた
 藤原さんの正論に、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・2003年4月から翌年3月にかけては25兆円という、対米黒字の
  二倍以上の米国国債を我が国は購入している。(p22)


 ・カナダ人学者がこう指摘した。「ロシア軍は、日本や日本軍に
  関して無知なまま戦い、太平洋艦隊とバルチック艦隊を失い、
  ついにはロマノフ王朝の崩壊につながる・・・(p48)


 ・北満州に残された開拓民二十七万名の運命は、苦難というより悲劇だった。
  野獣の如きソ連兵による虐殺、略奪、強姦は恐るべきものだった。・・・
  父親が泣きながらわが子そして妻を撃ち、最後に自らの命を絶つ、
  というような光景が随所に見られたという。(p182)


▼引用は、この本からです。
この国のけじめ」藤原 雅彦、文藝春秋(2006/4)¥1,250
【私の評価】★★☆☆☆68点


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2006年9月 7日

「十六の話」司馬 遼太郎 :司馬遼太郎 

十六の話 (中公文庫)
【私の評価】★★☆☆☆


司馬 遼太郎の16のエッセーをまとめた一冊です。
 「洪庵のたいまつ」を読みたくて購入しました。

 「洪庵」とは江戸時代、オランダ医学を学び、
 適塾という私塾を主宰した緒方洪庵です。

 適塾からは、大村益次郎、福沢諭吉などが輩出されています。


 ・江戸時代の習慣として、えらい学者は、ふつう、その自たくを
  塾にして、自分の学問を年わかい人々に伝えるのである。
  それが、社会に対する恩返しとされていた。
  (洪庵のたいまつ)(p376)


●この本で、意外に収穫だったのが、
 司馬 遼太郎がどのように歴史に興味をもったのかということです。

 戦地には赴きませんでしたが、日本軍兵士として徴兵された
 経験が大きかったようです。

 こんなバカなことをする日本人とは何かと歴史を追求しているうちに、
 歴史小説家となってしまったというわけです。


 ・戦い(第二次世界大戦)がおわったとき、当時二十二歳だった私は、
  ・・・こうも思ったのです。「むかしは、たとえば明治時代は、あるいは
  江戸時代は、さらにはそれ以前は、こんなバカなことをする国では
  なかったにちがいない」
  そのことを検証することに、半生をついやしました。
  (文学から見た日本歴史)(p16)


司馬 遼太郎の見る歴史観、日本への思いが伝わってくる一冊でした。
 日本の歴史と司馬 遼太郎に興味のある人にはお勧めです。
 ★2つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・こんにち、大小無数の国家が、自国民の利益という二十世の神話を
  守るために、怪物群のように地球上を横行しています。
  どこの国にとっても隣国は、悪魔に似ています。なぜなら、
  隣国は、自国にとって荀子の思想でいうところの"利己的欲望"しか
  もっていないからです。(訴えるべき相手がいないまま)(p310)


 ・ただ、さびしく思うことがある。
  私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。
  未来というものである。・・・
  二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしい
  にない手でもある。(二十一世紀に生きる君たちへ)(p384)


▼引用は、この本からです。

十六の話 (中公文庫)
十六の話 (中公文庫)
posted with amazlet at 09.08.07
司馬 遼太郎
中央公論社
売り上げランキング: 190347
おすすめ度の平均: 4.5
5 「21世紀に生きる」人間に送る十六の話
4 些細な事ですが
5 いつ読んでも勉強になる本

【私の評価】★★☆☆☆


■著者紹介・・・司馬 遼太郎

 1923年生まれ。本名、福田 定一。学徒出陣のため大学卒業後、入隊。
 終戦後、いくつかの新聞社に勤務。
 1960年、『梟の城』で第42回直木賞を受賞。
 1961年に産経新聞社を退職し、作家生活に入る。
 「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」など名著多数。
 1996年逝去。


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2006年4月28日

「六千人の命のビザ」杉原 幸子 :杉原幸子 

新版 六千人の命のビザ
(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●1940年7月、バルト三国の一つリトアニアの日本領事館を
 数百人のユダヤ人が取り囲みました。


 ・ドイツ在住のユダヤ人は国外に逃げるため、各国の大使館に
  ビザを求めて殺到しました。しかし、手を差しのべる大使館は
  ほとんどなかったのです。(p19)


●当時、ドイツとソ連との間で結ばれた独ソ不可侵条約には、
 ドイツとソ連によりポーランドを分割し、
 バルト三国をソ連へ併合させるという秘密の協定がありました。

 そして西ポーランドに入ったナチスは、
 苛烈なユダヤ人狩りを行い、
 それを逃れてユダヤ人が隣国リトアニアに逃げてきていたのです。


 ・ビザを待つ人群に父親の手を握る
  幼な子はいたく顔汚れをり(p40)


●その当時、リトアニアに領事として赴任していた杉原千畝は、
 ビザ発行を本省に打診します。
 しかし、ビザ発行は拒否されます。


 ・「内務省が大量の外国人が日本国内を通ることに治安上反対している。
  ビザ発行はならぬ」という回答に、夫の心は決まったようでした。
  「幸子、私は外務省に背いて、領事の権限でビザを出すことにする。
  いいだろう?」(p32)


●悩んだ杉原千畝は、外務省の命令に背き、ビザを発行することを
 決断します。

 そして、杉原千畝は日本に帰国すると、外務省の人員削減のなかで
 退職を余儀なくされました。


 ・「私のしたことは外交官として間違ったことだったかもしれない。
  しかし、私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることは
  できなかった。・・・私の行為は歴史が審判してくれるだろう」
  私の顔を見ながら、しみじみとした声で話していました。(p177)


●自分が同じ立場であれば、そう行動できたかわかりません。

 そうした日本人がいたということを知ることのできる一冊として
 ★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・岡崎次官に「例の件によって責任を問われている。省としても
  かばい切れないのです」と言われたことを聞きました。(p150)


 ・「日本人は中国人に対してひどい扱いをしている。同じ人間だと
  思っていない。それが、がまんできなかったんだ」
  満州国外交部を辞めた理由を尋ねた私に、夫は言葉少なに
  そう語りました。(p34)


 ・ナチスに追われたユダヤ人を満州国に受け入れ、ロシア国境沿いに
  自治区を与えて同盟を組み、ロシアの南下政策を共同の力で防ぐ
  という極秘計画があったのです。(p45)


新版 六千人の命のビザ
杉原 幸子
大正出版
売り上げランキング: 27294
おすすめ度の平均: 4.5
4 ぜひ、読んでもらいたい1冊!
5 人としていかに行動すべきか
5 必ず読んで欲しい本です!!

(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


■著者紹介・・・杉原 幸子

 1913年生まれ。杉原千畝(すぎはらちうね)の妻。


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2006年3月14日

「幕末の三舟」松本 健一、講談社(1996/10) : 

幕末の三舟―海舟・鉄舟・泥舟の生きかた
松本 健一
講談社 (1996/10)
売り上げランキング: 194,540

(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●著者紹介・・・松本 健一

 1946年生まれ。大学卒業後、評論家。日本思想史専攻。
 京都精華大学教授をへて、霊澤大学教授。著書多数。

●「幕末の三舟」といえば、
 海舟・勝麟太郎
 山岡鉄舟
 高橋泥舟(謙三郎、精一)です。


●勝海舟は、幕府陸軍総裁として、西郷隆盛が率いる東征軍と交渉し、
 江戸無血開城を実現した人。
 山岡鉄舟は、勝海舟が西郷隆盛と交渉のために送った手紙を届けた人。
 そのとき、高橋泥舟は、最後の将軍慶喜の護衛役でした。

 ・明治末年から昭和初年にかけて定まった三舟観は、・・・
  この三人が協力して、江戸を戦火から救い、内戦を回避して、
  外国(英仏)の介入をふせぎ、日本の独立を守った、
  というものであった。(p17)


●同じ舟という名を持ち、幕末で大きな役割を持った三人ですが、
 それぞれ個性を持っているのが興味深いところです。


●まず、勝海舟は、合理の人。
 現実を直視し、現実的な対応を考える人です。
 政策については天才と言えるでしょう。

 ・外交とか政治とかは、「万国公報」というような表面の「正理」
  がなければならないが、「正理」だけではダメだ。それを裏から
  支える「強さ」つまり力がなければ、「正理」など行われない。
  実行できない説というのは「空論」とならざるをえない(勝海舟)
  (p44)


●そして山岡鉄舟は、誠実の人。
 明治以後は明治天皇の侍従として忠義を尽くしたように、
 政治というより、自らの役割に徹する人です。


●最後に、高橋泥舟は、明治以後、表に出ず、
 人知れず隠匿の生活を送りました。

 ・(泥舟は)人間は最後はみんな髑髏(どくろ)になってしまうと
  考えれば、生きているときの栄華とか美貌などにとらわれるのは嫌だ。
  そんなものにとらわれる人間というものは愚かなものだといって、
  最後は髑髏の絵ばかり描いていたのだ(p148)


●三舟の人となりを読みながら、
 日本人というものを考えることができる良書ということで★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・海舟は、忠義、忠義といっている人が国を滅ぼすのだ、
  と評しているが、じつは鉄舟も同じようなことを
  言っているのだ。(p139)


 ・江戸時代の処罰の仕方は、延々と牢に入れておくことによって
  病死させてしまうというやり方であった。(p106)

「幕末の三舟」松本 健一、講談社(1996/10)¥1,575
(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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2005年2月25日

「粉飾国家」金子勝、講談社(2004/07)¥735 : 

粉飾国家
粉飾国家
posted with amazlet on 06.01.01
金子 勝
講談社 (2004/07/21)
売り上げランキング: 12,579
おすすめ度の平均: 4
4 国を理解するためのヒント
4 無責任体制下の年金制度
3 恐怖をあおっているだけなのはどっちか?
(評価:★★☆☆☆)

●一時期、年金制度がテレビや新聞で取り上げられたことがありますが、
 結局、社会保険庁のひどい実態が注目されるだけで、本質的な対応は
 保険料率の引き上げ、国庫負担の拡大など小手先の内容に終わりまし
 た。


●本来ならば、年金というものは民間でもありますから、普通に運用
 するだけでも、税金を投入したりする必要はなく、逆に利益さえ出る
 経済活動のはずなのです。それがなぜこうなってしまうのでしょうか。


 ・何よりも年金制度の最大の問題点は、政府自らの見直しとして、給付
  財源のあてのない「未積立金」が四八○兆円(厚生年金四三○兆円+
  国民年金五○兆円)もの規模に膨らんでいることにある。(p19)


●今の状況は、国の年金が、年金といいながらも、実際は「ねずみ講」の
 ように、若い人からお金を集め、年齢の高い人に配分しているだけと
 いうことがばれてしまったのだと思います。


 ・いまの年金制度は、まるで潰れそうな会社そのものである。つまり、
  潰れそうになった会社が利益を上げるために「製品価格(保険料)
  を上げる一方で従業員に支払う給与(給付額)を下げれば、利益が
  上がるだろう」と安易に考える。ところが、そうするとますますその
  企業の製品が売れなくなり、顧客は逃げてゆくのだ。(p25)


●松下幸之助は、本来、国の経営がしっかりしていれば、毎年お金を残す
 ことにより基金ができ、その基金の利息だけで国家を運用できる無税
 国家さえ可能であると考えていました。


 ・年金官僚たちは「再び問題が表面化する頃、自分たちはリタイアして
  いるから責任を問われることなどはないだろう」とタカをくくってい
  るとしか思えない。(p47)


●本来、商人として政治とは一線を画してきた松下幸之助が、晩年「この
 ままでは日本はダメになってしまう」という思いで、松下政経塾を設立
 したのもこの現状を素直に直視したからではないのでしょうか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・政府・日銀は、永遠に自ら国債を買い支えなければならなくなって
  いるのだ。(p62)


「粉飾国家」金子勝、講談社(2004/07)¥735
(評価:★★☆☆☆)


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2004年10月20日

「ライオンは眠れない」サミュエル・ライダー、実業之日本社(2001/11) : 

ライオンは眠れない
ライオンは眠れない
posted with amazlet on 06.05.08
サミュエル ライダー 葉 夏生 Samuel Ryder
実業之日本社 (2001/11)
売り上げランキング: 288,278
おすすめ度の平均: 3.35
4 楽しめる一冊
5 なんだかんだ言っても
5 日本の未来

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●この本は、日本の財政赤字を直視し、今後、どういうことが起こるのかな?と
 いうことを考えるための本です。


●あるマンションを考えて見ましょう。このマンションには10人の住人がいます
 が、1人が専従の組合管理人として組合費の徴収、マンションの補修、防犯、
 外部対応をしています。組合費は年間50万円。


●マンションの補修のために組合は借金をしていけないという規則があるのです
 が住民の一部の生活が苦しいということで、例外としてマンションの補修を
 その住民にやってもらいお金を払うことにしました。そのお金はお金持ちの住民
 に借用書を発行して調達しています。


●ところが、その借金がなんと700万円になっているというのです。さらに、
 組合では組合貯金という制度があるのですが、この貯金に預けられているお金
 が組合管理人の親戚に貸し出され、親戚が働く建物などに使われ、帰ってくる
 見込みがないというのです。


●収入50万円に対して、借金が700万円。貯金もどこかに使ってしまった。
 どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。


 ・「臆病なネコはネズミさえつけあがらせる、と言いますから、私はそうなら
  ないように頑張っただけです」・・・日本の国の官僚をつけあがらせたのは、
  上に立つ者のなかに、こうした「臆病なネコ」が多かったせいなのでしょう
  か?(p44)


●現実を直視しても、答えのないのが寂しいところですが、私としては、インフレ
 になろうが、預金封鎖されようが、財産税を取られようが、デノミをしようが、
 「なくならないもの」、自分自身の能力に投資していきたいと思います。人に
 奉仕し、感謝され、お金を作り出せる能力さえあれば、生きていけます。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・米国の株もそうだが、僕は、石油と金の動向を注視している。(p98)


 ・だいたい両国とも、こちらをナメているからね(p59)


「ライオンは眠れない」サミュエル・ライダー、実業之日本社(2001/11) ¥900
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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2004年7月 7日

「新円切替」藤井厳喜、光文社(2004/05) : 

新円切替
新円切替
posted with amazlet on 06.04.12
藤井 厳喜
光文社 (2004/05/21)
売り上げランキング: 46,890
おすすめ度の平均: 3
3 新円という名前の危機感の話
3 危機感は日本を救えるのか
2 読み物としては面白い。

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●日本の税収は40兆円、それに対し地方債も含めた借金が800兆円です。これは返すのも大変ですが、国債を売ることさえままならない状態です。

●まず、国債がさばけなくなってきましたので、個人向け国債を発行します。さらにルール違反ではありますが、日銀にも国債を買ってもらいます。


・2004年4月現在、日銀は全体で、全国債発行額の15%を保有している。(p83)


●これで一息いれて、次の手は秋に予定されている新札発行です。これで普段表に出ないアングラマネーを捕捉します。

●あと残った手段は、住民台帳ネットワークと証券特定口座で個人の金融資産を把握する、消費税を増税する、インフレにするくらいでしょうか。

●でも、このような対策に政府の支出を減らすという内容はありません。いかに個人からお金を吸い上げるか、これが対策です。このような日本の状況に対し、真面目に取り組んでいた人がいました。


・日本政府が借金まみれのウソつき政府だと、徹底的に調べ上げた人がいた。これは、「王様は裸だ」と指摘したことに等しいのだが、その人は、この世から抹殺されてしまった。その人とは、民主党の国会議員・石井紘基氏である。(p67)


●石井議員の死については、「石井紘基」で検索してみましょう。トラブルに巻き込まれずに大きな仕事をしていただきたい人でした。

●このような状況で、私たちはどうすればいいのか?その答えはこの本にありません。ある人は分散すること・・・と言いました。ドル、ユーロ、円に分散すれば、円が滅びても三分の二は残ります。

●また、ある人はお金を稼げる能力を持つこと・・・と言いました。国が滅びても、個人は行き続けるのです。

●現状を再認識するにはいい本でした。この本をきっかけに家内と資産の分散について話し合うことができました。ただ、これからどうする?ということに対して、著者の答えがなかったのが残念です。


「新円切替」藤井厳喜、光文社(2004/05)¥1,000
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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2004年7月 1日

「お笑い外務省機密情報」テリー伊藤、飛鳥新社(1997/10) : 

お笑い外務省機密情報
テリー伊藤
飛鳥新社 (1997/10)
売り上げランキング: 144,543
おすすめ度の平均: 4
4 いやはやなんとも
3 どこまで行っても国賊集団!
5 恐ろしすぎて笑えない、けど"お笑い"だ!

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●日本の組織ならそうなりそうだな、という内容でした。私個人としては外務省を批判するつもりはありません。頭のいい人たちは、自分に最大のメリットとなる行動をしますから、今の環境に適応しているだけなのです。

●では、だれが環境を変えてあげるのかというと、やはり政治家となりますので、政治家のかたは頑張っていただきたいと思います。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「大使館は普通の日本人には冷たくて、政治家と外交官には突然、無料旅行会社に早変わりするって、まさか本当じゃないでしょう?」「いや、もちろん、ほんとうですよ。」(p113)
<頭のいい人間は、どうすれば自分にメリットがあるかよく知っていますから、そうなってしまうんですね。>


・「湾岸戦争とかね、大変なことがあったとき大使が必ずいないというのが、わが日本大使館の伝統なんですよ」(危機管理担当の政府関係者)(p61)
<どうやら、休暇と会議で現地に大使がいることが少ないことが原因のようです。決して、秘密情報から退避しているわけではありません。>


・なにせ、わがニッポンの外務省は、日本人に永遠に消せないいわれなき汚名を着せた当の奥村勝蔵一等書記官と直属の上司、井口貞夫参事官の2人とも、のちに外務官僚の頂点、事務次官まで栄達させたのだ!(p28)
<いわゆるアメリカへの宣戦布告を遅らせた人たちですね。日本の現実は小説より奇なり>


「お笑い外務省機密情報」テリー伊藤、飛鳥新社(1997/10)¥1,365
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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2004年6月 2日

「泥棒国家の完成」ベンジャミン・フルフォード、光文社(2004/03) : 

泥棒国家の完成
泥棒国家の完成
posted with amazlet on 06.04.05
ベンジャミン・フルフォード
光文社 (2004/03/24)
売り上げランキング: 33,638
おすすめ度の平均: 3.67
4 立腹
2 中だるみか?
5 国家が破産する前に

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●ロジカル・シンキングの勉強になる本です。事実と論理を組み合わせると結論はどのようにも出せるという典型ですね。これをどう読むかで読者の力量が分かると思います。試してみますか?


●ガンというものは勝手に増殖して、主人を殺して自分も死んでしまう愚かな細胞ですが、日本にはガンがあります。官僚、政治家、不良債権のヤクザ、マスコミです。


●確かに正しいことを書いています。でもそこから導き出される結論は飛んでいます。ただ、事実かも・・・と思わせるところは楽しく読みましょう。


●結論は歴史が示してくれるはずです。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・この国では、国民一般の勤勉さ、真面目さに比べて、政治家や官僚などの支配層の人々の卑しさは、あまりにも異常だ。彼らが一部の業界やヤクザと組んでこれまでやってきたのは、国民の税金を勝手に使って、「車が通らない高速道路」「観光客すら見向きもしない3つの巨大ブリッジ」「ただ水を貯めるだけに存在するダム」「野菜を運ぶためだけの地方空港」「誰も利用しない市町村ホール」などをつくることだけではなかったか?(p15)
トヨタが役所の業務すべてを請け負ったら、すごいコスト削減ができるでしょうね。役所の人がトヨタを経営したらすぐに破綻するでしょうね。私はトヨタという国に住みたい>


・もう自民党は公明党なしには存在できない。公明党は麻薬というか、アヘンだね(平沢勝栄)(p28)
<宗教が政党を持つことは、日本の将来にどのような影響を与えるのだろうか?これも歴史が示してくれるでしょう>


・民主党の石井紘基議員の非業の死について、米国の指導的メディアは国粋右翼による政治的暗殺だと的確に報じた(霍見芳浩)(p34)


・ボクはバブルの最大の原因は、やはりまっ先に平和相互と住友の合併で、変なところに全部いっちゃったからだと思う。あながた言うように、融資の半分はヤクザにいってしまった。そして不良債権になった。それは間違ってない。だけどそんなものは、いまはほとんどないですよ。いまはほとんど償却したでしょう。(p98)
<償却って、返してもらえないので諦めたということ?>


・北朝鮮の問題に関して言えば、さらに絶望的なことがある。それは、これまで北朝鮮系の金融機関にどれだけの税金がつぎ込まれてきたかという問題である。ここでは、細かいことは書かないが、おそらくその額は、軽く3兆円を超えているだろう。朝鮮商銀へは過去に1兆6000億円が投入されており、その後の民族系金融機関への投入額は、・・・・
<もうこれ以上書けません>




「泥棒国家の完成」
ベンジャミン・フルフォード、光文社(2004/03)¥1,000
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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2004年1月 2日

「誰も書かなかった白雪姫の復讐」梁瀬光世、学習研究社 : 

誰も書かなかった白雪姫の復讐
(評価:★★★読むべし)

●童話やおとぎ話には、著者の深いメッセージが含まれています。でも、多くはオリジナルから大きく脚色され、著者の伝えたいことが正しく伝わっていません。


●さらに、幼稚な子供には理解できないことも多いものです。大人になった今こそ、子供のころに読んだ話を再点検するのに、とてもいい本です。童話のオリジナルを読みたくなりました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・『女の一生』の最後は、次のようなセリフでしめくくられています。「人の一生は、人が思うほど良くも悪くもなく、どちらにしてもさほど差はないのだ」。


・白雪姫:白雪姫はまま母であるお妃を、自分の名前を伏せて婚礼に招待します。・・・・・・真っ赤に焼けた鉄の靴が運び込まれます。お妃はその靴を無理やりはかされ、焼き死ぬという、実に残酷な復讐劇になっているのです。


・舌切り雀:本物の『舌切り雀』には最後に「みんなもそんなによくはしるな」という、謎めいた言葉でくくられています。・・・・・・もし、おばあさんがきちんと手続きや方法を守っていたら、ケチな大判小判どころか、きっと絶世の美女に若返っていたことでしょう。


・オズの魔法使い:灰色の現実から抜け出すには、自分の足で立つことを覚えるほかない


・赤ずきん:要するに男はみんなオオカミという教訓


誰も書かなかった白雪姫の復讐
梁瀬 光世
学習研究社 (2000/11)
売り上げランキング: 84668


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2003年7月 2日

「豊臣家の人々」 司馬 遼太郎 : 

豊臣家の人々
豊臣家の人々
posted with amazlet on 06.05.28
司馬 遼太郎
中央公論社 (1993/06)
売り上げランキング: 51,197
おすすめ度の平均: 5
5 豊臣家の人々
5 劇的な運命の中で生きる人々


人間は、ただ一個で存在するばあいは単に畜類とかわらない。縁として存在している。縁という人間関係のなかに存在してはじめて一個の自然人が人間として成立するというのは、仏家がみつけ出したこの世の機微であるらしい。

●人、人、人。社会は、人と人との関係のなかで動いているということを忘れてはなりません。


●では、どうするか。私は、まず自分を愛する。そして、相手を愛する。これから始めたいと思っています。


豊臣家の人々」 司馬 遼太郎
(私の評価:★★☆☆☆)



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2003年2月27日

日本のこころの教育」境野勝悟 :境野勝悟 

日本のこころの教育―熱弁二時間。全校高校生七百人が声ひとつ立てず聞き入った!
【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■「さようなら」の意味。
 なぜ日本の国旗は日の丸なのか。

 知っておいても損はないでしょう。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・実は日本人は七十年前、百年前は
   毎日朝日を拝んでいたんです。(p38)


  ・わたくしたちの祖先、わたくしたちの民族は、
   とにかく一日三食、食べるものが食べられる国、
   着るものが着られる国、狭くてもいいから何とか
   雨露をしのげる小さい家、これを子孫に持たせたいと、
   そう思ってがんばってきたんですね。(p81)


▼引用は、この本からです。

日本のこころの教育―熱弁二時間。全校高校生七百人が声ひとつ立てず聞き入った!
境野 勝悟
致知出版社
売り上げランキング: 2344
おすすめ度の平均: 5.0
5 高校生に伝わるって、なるほどだ。
5 ホントに高校生を釘付けにしたの?と思いきや
5 恩師と出会えた感じです。
5 大人が読むべき本
5 まずは親が読んでみるべし

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■著者紹介・・・境野 勝悟(さかいの かつのり)

 昭和7年生まれ。
 私立栄光学園で18年間教職。
 昭和48年「こころの塾・道塾」を創設。
 著書多数。


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2002年12月18日

「幕末維新の光と影」~悪い奴ほど生き残る : 

幕末維新の光と影
幕末維新の光と影
posted with amazlet on 06.02.01
童門 冬二
光人社 (1998/12)
売り上げランキング: 1,599,510


「悪い奴ほど生き残る」というのは、いつの世でも鉄則なのだ。


●金権政治家が選挙で勝つ、部下を犬馬車のように使う上司が昇進する、縁故で就職する。世の中納得できないことばかりです。


●しかし、自分の目的、目標をもっていれば、そうした現実を直視して我慢するときは我慢する、手段を選ばず実行するときは実行することができるのではないかと思うのです。


●とはいえ、そうは思っても正しい自分の目的のためには手段を選ばないということが自分にできるのか?そこは悩むところです。


幕末維新の光と影」 童門 冬二

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