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2010年3月 9日

「悪党の金言」足立 倫行 :足立倫行 

悪党の金言 (集英社新書 475B)
足立 倫行
集英社
売り上げランキング: 191379

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■世の中の一匹オオカミ。

 いろいろな本を出している
 個性的な8人をインタビューした一冊です。


■この中では、佐藤優さんと、溝口敦さんが
 他を引き離して、圧倒的な個性を
 出していました。


 特に佐藤優さんは知識だけでなく、
 物の見方が鋭いように感じます。

 スパイ大作戦ではありませんが、
 諜報の第一線で動いていた人ですから、
 肚の据わり方が違うのでしょうか。


・国連は、頼れません。The United Nationsはそもそも
 "連合国"と訳すべきで、日本は旧敵国です。
 国際社会の認識は100年やそこらで変わらない。(佐藤優)(p91)


■溝口敦さんについては、
 自分も刺され、編集者も怪我をし、
 息子も刺されているのに、
 今もヤクザものを書いているのは、
 すごいとしか言いようがありません。


■インタビューということで、
 相手のことをよく知っている人には、
 楽しめる本だと思います。

 逆にこの本をきっかけに、
 その人の本を読むとよいのでしょうか。

 足立さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・特に民放の番組は最悪です。テレビというメディア自体、
 物事を分析したり深く考えたりするのに適さないんじゃ
 ないかと思いますね。若い人がああしたバカ番組を毎日見る
 というのは、由々しき問題ですよ。(溝口敦)(p223)


・昭和天皇に関しては・・・いわゆる戦争責任の問題があります。
 ・・・「ない」という考え自体、昭和天皇に失礼だと思います。
 ・・・昭和天皇にとっては、「責任」という言葉は
 「文学上の綾」なんです。(保坂正康)(p25)


・「9条と自衛隊の矛盾に苦しむ」という
 不思議な病態を演ずることにより、日本は疾病利得として、
 世界史上例のない平和と繁栄を手に入れた。(内田樹)(p64)


悪党の金言 (集英社新書 475B)
足立 倫行
集英社
売り上げランキング: 191379
おすすめ度の平均: 5.0
5 足立さんだから出来たインタビュー
5 入党希望
5 本書は、世の大勢に流されず異議を申し立てる8人の個性派悪党たちへの実に面白いインタビュー集である
4 ハード・カバーではなく、新書版なので、お得感あり。
5 個性派揃いで面白い

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・足立 倫行(あだち のりゆき)

 1948年生まれ。
 世界を放浪後、週刊誌記者などを経て、
 ノンフィクション作家となる。


■関連書評■

a. 「国家の罠」佐藤 優、新潮社
【私の評価】★★★★★


b. 「仕事師たちの平成裏起業」溝口 敦
【私の評価】★★★★☆


c. 「反転―闇社会の守護神と呼ばれて」田中 森一
【私の評価】★★★★★


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2010年3月 4日

「空気を読むな、本を読め。」小飼 弾 :小飼弾 

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
小飼 弾
イースト・プレス
売り上げランキング: 4009

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■書評ブログで有名な小飼さんの
 一冊です。

 実は、小飼さんはエジソンのように
 親公認で中学校に行かず、自分で本を読んで
 勉強したそうです。

 一日50冊も読んでいるのですから、
 教科書を数ページ勉強する気には
 ならないのでしょう。


■テレビも新聞もいらない。
 本を読めばいい、
 それが小飼さんの考えです。

 私も同感ですね。


・テレビをダラダラ見続けてきたことで、
 どれだけの時間をドブに捨ててきたか。
 そちらのほうを悲しむべきです。(p24)


■これだけ読めば、食えないことは
 ないんだなと思いました。

 図書館の隣に住むしかありませんね。
 小飼さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・本が書かれた過去の時代のことを知らなければなりません。
 空気と言い換えてもよいかもしれません。
 空気は教室やオフィスではなく、本の行間で読みましょう。(p68)


・若いうちこそフィクションを読んでおく。
 当り外れがあってもたくさんの旅をしていれば、
 「こういう旅が自分の好みなのだ」「今回はこういう旅を
 してみよう」というのがだんだんつかめてきます(p92)


・必然性がないのに長尺化するというのは、読者をカモにしている
 だけです・・・英米の場合、出版社や編集者のほうから
 「もっと長くしろ」と作者にツッコミが入るそうです(p156)


空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
小飼 弾
イースト・プレス
売り上げランキング: 4009
おすすめ度の平均: 3.5
3 情報系の人の読書法
5 具体的に行動することは素敵です。
4 本を読もう
3 「本を読め。」って主張する時代が、やってきた!
3 この新刊本が文庫本や新書になったときに購入をお勧めしたい

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・小飼 弾(こがい だん)

 投資家、プログラマ、ブロガー、書評家。
 オン・ザ・エッジ(現ライブドア)の取締役だったことも。
 著書多数。


■関連書評■

a. 「「読書力」養成講座」小宮 一慶
【私の評価】★★★★☆

b. 「レバレッジ・リーディング」本田 直之
【私の評価】★★★☆☆


c. 「成功読書術」土井 英司
【私の評価】★★★★☆


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2010年2月19日

「建築家 安藤忠雄」安藤 忠雄 :安藤忠雄 

建築家 安藤忠雄
建築家 安藤忠雄
posted with amazlet at 10.02.19
安藤 忠雄
新潮社
売り上げランキング: 27192

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■私は安藤忠雄という人を知りませんでしたが、
 一時流行ったコンクリート打ちっぱなしの
 家や建物が得意な人です。

 独学で建築家となり、インテリアから住宅、
 公共事業と範囲を広めていきました。


■事務所のスタイルは、
 スタッフ一人が一つの案件を担当し、
 それを安藤さんが指導していくという形です。

 非常に厳しく指導されているのが
 わかります。
 これを"しつけ"というのでしょうか。


・不注意なミスや、考え抜くという姿勢を放棄したような
 怠慢さが見受けられたり、現場との関係やクライアントとの
 関係づくりにずさんなところがあったりでもしたら、
 容赦なく怒鳴りつけてきた。(p15)


■その根本にあるのは、
 建物を設計することについての責任感です。

 ある程度自由に設計させてもらうけれども、
 それは自分の家であるくらいの思い入れをもって
 設計をするし、しなければならないということです。


・他人の資金で、その人にとって一生に一回きりかもしれない
 建物をつくるのだから、それなりの覚悟と責任が
 必要なのである。(p19)


■安藤さんは、苦難と失敗の連続であったと
 回想されています。

 それでも、それに立ち向かい、
 いくつかクリアしていくうちに
 業界の有名人となっていったのでしょう。

 安藤さんの生きざまに、
 この人は建物の設計が好きなんだなと
 感じました。

 安藤さん、よい本をありがとうございます。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・つくった建物は自分のものだというくらいに思い入れが強かった分、
 つくった後のメンテナンスには責任を持った。
 休みの日などを使って、スタッフ全員を引き連れて一軒一軒見て回り、
 不具合を見つければ、すぐに対応を考える。(p238)


・学校教育には全く無頓着な祖母ではあったが、
 日常の、いわゆる"しつけ"については、極端に厳しかった。
 「約束を守れ、時間を守れ、うそをつくな、言い訳をするな」(p33)


・木工所の親方は「木にも性格があり、
 いい方向に伸ばしてやらなければならない」
 と言いながら、十年一日のごとく木を削っていた。(p35)


建築家 安藤忠雄
建築家 安藤忠雄
posted with amazlet at 10.02.19
安藤 忠雄
新潮社
売り上げランキング: 27192
おすすめ度の平均: 5.0
5 安藤さんのパワーに圧巻
5 職業人として、自分たちは社会に対して何が出来るのかを考えさせられる
4 すごい人はすごい、そう考えさせられる「建築家 安藤忠雄」
5 流石でございます。
5 強かなたくましさ

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者紹介・・・安藤 忠雄(あんどう ただお)

 1941年生まれ。建築家。
 独学で建築を学び、1969年に建築研究所を設立。
 イェール大、コロンビア大、ハーバード大客員教授。
 1997年東京大学教授、2003年名誉教授。
 

■関連書評■

a. 「高学歴大工集団」秋元 久雄
【私の評価】★★★★☆

b. 「千年、働いてきました」野村 進
【私の評価】★★★★☆


c. 「プロは逆境でこそ笑う」西田 文郎、喜多川 泰 他
【私の評価】★★★★☆


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2009年9月11日

「宿澤広朗 運を支配した男」加藤 仁 :加藤仁 

宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
講談社
売り上げランキング: 864
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■ラグビー日本一からラグビー日本代表監督、
 さらに銀行マンとしても住友銀行の
 トップになろうとした男がいました。

 宿澤 広朗です。


■常に一流の道を歩いてきた
 宿澤の人生は一見、運が良いように見えます。

 しかし、ラグビーのスクラムハーフのポジションでは
 すごい量のパスの練習を繰り返している。

 日本代表監督としては、相手の戦力・戦法を
 徹底的に収集・分析している。

 銀行マンとしては、
 負けない為替ディーリングのために
 社外からの情報収集に努力しているのです。


■私には、宿澤さんの考え方が
 一番心に残りました。

 単なる精神論でなく、
 具体的なプロフェッショナルとしての努力を求める姿勢。
 そして、それを自分だけでなく、
 周囲にも求める精神力です。


・本当に必要なことは"絶対に勝て"ということより
 "どうやって"勝つのかを考えて指導することであり、
 "がんばれ"というなら"どこでどのように"具体的に
 かつ理論的に"がんばるのか"指示することではないだろうか(p23)


■この本を読んでも『努力は運を支配する』と言った
 男の本質のすべてはわからないでしょう。

 しかし、『努力は運を支配する』を実行した
 男の存在は知ることはできました。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・偉いひとの前では、言いきらなければならない。
 ああでもない、こうでもない、と自信なさそうに言うと、
 信頼されない。(p131)


・新聞の経済面にしても・・・そこにある市場情報の送り手は
 自分たちであり、記事は"過去"をなぞったにすぎない、と
 宿澤は同僚に語っていた(p153)


・組織の力を強化するには、個々の能力をより上手に活かすことです。
 そして、スペシャリストといえる人材のなかから
 リーダーを育てるというのが、
 私はもっとも正しい方法ではないかと考えています。(p196)


▼引用は、この本からです。

宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
講談社
売り上げランキング: 864
おすすめ度の平均: 4.5
4 人間の幸不幸の量はみんな同じ??
5 スーパースター宿沢
4 宿澤広朗 運を支配した男
4 幸せだったのかなぁ
3 ラグビーの話を期待すると......

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・加藤 仁(かとう ひとし)

 1947年生まれ。
 出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。
 3000人以上の定年退職者を取材。
 著書多数。


─────────────────

■関連書評■

a. 「最強のコーチング」清宮 克幸
【私の評価】★★★★☆

b. 「村井勉の辞めるヤツは教育しない」村井 勉
【私の評価】★★★☆☆

c. 「元気と勇気が出る仕事術」樋口 廣太郎
【私の評価】★★★☆☆

d. 「史上最短で、東証二部に上場する方法。」野尻 佳孝
【私の評価】★★★☆☆


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2009年7月25日

「自分の体で実験したい」レスリー・デンディ、メル・ボーリング :メル・ボーリング, レスリー・デンディ 

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■化学や物理の教科書には、
 体の骨格や方程式が羅列されていますが、
 これらはすべて、
 先人が苦労して発見してきたものです。

 この本では、そうした先人の
 命をかけた実験や研究を知ることができます。


■自らの体を実験台として睡眠ガスを吸ってみる。

 蚊が黄熱病を伝染させることを証明するために、
 黄熱病に感染した蚊に自分の血を吸わせる。

 すべて命懸けの実験です。


■フグにしろ、ホヤにしろ、
 最初にそれを食べた人がいたということ。

 この本で、そうした危険がいっぱいの未踏の地に足を踏み入れた
 先人の思いを感じることができれば、
 物理も化学も楽しくなってくるような気がしました。

 本の評価としては★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・麻酔がなかった頃の人たちはどうやって抜歯の痛みに
   耐えていたのだろう。じつはほとんどの人が抜歯など
   しなかった。歯を抜く痛みより歯痛のほうがましなので、
   虫歯になろうと歯が折れようと、ひたすら我慢していたのである(p40)


▼引用は、この本からです。 

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
レスリー デンディ メル ボーリング C.B. モーダン
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 29449
おすすめ度の平均: 4.5
4 自分を実験台にして、ちょっと真似できないことした人たちの話です
5 役に立つ人体実験
5 自分を実験台にする科学者の崇高さとは・・
4 すごい科学者がこんなにいるのだ
5 我が人生にエッセンスを

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・レスリー・デンディ

 米国ニューメキシコ大学で生物学と化学を教えている。


■著者紹介・・・メル・ボーリング

 中学・高校の教師。


─────────────────

■関連書評■

a. 「天才エジソンの秘密」ヘンリー幸田
【私の評価】★★★★☆

b. 「アップルを創った怪物」スティーブ・ウォズニアック
【私の評価】★★★★☆

c. 「考える力やり抜く力私の方法」中村修二
【私の評価】★★★★★


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2009年7月 5日

「オシムが語る」シュテファン・シェンナッハ、エルンスト・ドラクスル :エルンスト・ドラクスル, シュテファン・シェンナッハ 

オシムが語る
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■二人のオーストリア人ジャーナリストが
 元サッカー日本代表オシム監督の発言を紹介していく一冊です。


■オシム監督の第一印象は、
 非常に冷静、分析的であること。

 そして、仕事の上では
 プロフェッショナルであることを
 求めているということです。


  ・『何でも自分の頭で考えて決めろ』と
   子ども時代から言われていたからね。
   今は私が選手たちに、いつもそう言い聞かせているわけだが(p26)


■オシムの考えるプロとは、
 周囲の賞賛、批判に左右されず
 常に自分を向上させようとする人です。

 そこにプロとしての進歩が
 期待できるのでしょう。


  ・「負けた後の葬式みたいなムードだけは、まるで理解できない」
   とオシムは言う。「いつだって、なぜ負けたか、
   自分で理解することが大切なのに」(p177)


■オシム監督は分裂したユーゴスラビア出身のため
 半分は政治に関係するものでした。

 やはりオーストリア人ジャーナリストには、
 その点に興味があるのでしょうか。


  ・統一の当初、旧東ドイツの人々にはすべてが約束されていた
   はずなのに、今では彼らは、いわば二等国民にされてしまった。
   ・・・身に降りかかったのは失業というわけだ。(p209)


■等身大のオシム監督を表現しようと
 しているように感じました。

 欧米の人はこうした書き方をするのだ、と
 参考になる一冊です。
 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・この頃は確かに情報が豊かになったが、
   その情報も操作されていることに気付いていない人が多いね。
   ・・・自分の頭で考えたことより、聞いたこと、
   読んだことのほうを信じているようだ。(p184)


  ・オシムは自分のオフィスというものを持ったことがない。
   職場はいつも芝の上と練習場とスタジアム。(p49)


  ・セレクションシステムは全国規模で展開すべきだ。・・・
   才能あるプレーヤーを発掘できるか否かを偶然任せに
   してはいけない(p223)


  ・ポジティブに考えるのは結構なことだ。だが、
   この世の中には、ポジティブに考えるチャンスさえない
   人がたくさんいる。病気、貧しさ、搾取、戦争のせいで・・・(p172)


▼引用は、この本からです。 

オシムが語る
オシムが語る
posted with amazlet at 09.07.09
シュテファン・シェンナッハ エルンスト・ドラクスル 小松 淳子 木村 元彦
集英社インターナショナル
売り上げランキング: 129192
おすすめ度の平均: 5.0
5 いよいよ、オシムのファンになってしまった
5 オシム監督の考え方が分かりました
4 オシム前史
5 "down-to-earth"なオシム氏の人生哲学が良く分かる

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・シュテファン・シェンナッハ

 1965年オーストリア生まれ。
 ジャーナリスト。緑の党スポークスマン。
 オーストリア連邦議会議員。
 ウィーン在住。


■著者紹介・・・エルンスト・ドラクスル

 1961年オーストリア生まれ。
 フリージャーナリスト。
 97年から「トレッフプンクト・ケルンテン」誌の編集を担当。
 98年ワールドカップでは「スタンダード」誌W杯別冊を執筆。


─────────────────

■関連書評■

a. 「オシムの言葉」木村元彦
【私の評価】★★★★★

b. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★

c. 「中田語録」中田 英寿
【私の評価】★★☆☆☆


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2009年6月 3日

「天馬の歌 松下幸之助」神坂 次郎 :78点, 松下幸之助, 神坂次郎 

天馬の歌 松下幸之助 (新潮文庫)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■松下幸之助、幼少の頃から
 昭和36年に社長を引退し、会長に就任する頃までの
 お話です。

 火鉢屋、自転車屋、大阪電灯、そして独立と、
 エピソードとともに、松下幸之助の人生を
 味わうことができました。


  ・これからは電気の時代やて思います。電灯から電車、電信・・・
   電気代もドカンとさがって・・・僕、電気のこと何もわかりまへんけど、
   これからは電気の時代やと、思うとります(p113)


■松下幸之助はよく「運がいい」「私には私の道がある」
 などと言っていますが、
 この本を読んで、そう思わざるをえない人生であった
 のだと思いました。

 両親が他界し、七人いた兄弟姉妹も
 すべて病気で他界しているのです。

 そして、自分自身も病弱であり、
 いつ死んでもおかしくない状況だった。

 自分は生きている間に何ができるのだろうか、
 と考えていたと思うのです。


  ・「僕には強い運がついちゃある」幸之助は、そう信じ、
   それを言葉にして語った。(p120)


■ですから、「自分は生かされている」
 「自分の人生の使命はなんなのだろうか」
 と考えていたのではないでしょうか。

 そうした松下幸之助が経営者として、
 「生産活動による貧乏の撲滅」を使命として確信したとき
 そこに相手を失神させてしまうほどに叱る強さを
 持てた理由のような気がしました。


  ・人が叱っているとき、相手が腹の中で笑うような
   叱り方ではいけない。いっぺん叱ったら、
   いつまでも効くような叱り方でなければならない。(p303)


■たんたんと松下幸之助の人生を仮想体験し、
 エピソードを感じるには良い本だと思いました。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・幸之助は、この店番の時間が愉しみであった。
   幸之助は、表戸を閉めるまでの二時間ちかく、冬なら火鉢にもたれて、
   すきな講談本を夢中になって読みふけった。(p93)


  ・われわれの事業経営もまた、
   人間としての生活に必要な物資を生産する、
   聖なる事業ではないやろか(p313)


  ・十年も十五年も電池づくりをしていた君が、
   なぜ電池の気持ちがわからんのや。モノというものは、
   目の前に置いてにらめっこしたり、撫でてやったりすると、
   そっと話しかけてくるものや。(p359)


▼引用は、この本からです。

天馬の歌 松下幸之助 (新潮文庫)
神坂 次郎
新潮社
売り上げランキング: 187382

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・神坂 次郎(こうさか じろう)

 1927年生まれ。
 82年「黒潮の岸辺」で日本文芸大賞、
 87年「縛られた巨人-南方熊楠の生涯」で大衆文学研究賞。
 著書多数。


─────────────────

■関連書評■

a. 「そう考えると楽ですね-松下幸之助との日々」岩井 虔
【私の評価】★★★★☆

b. 「松下幸之助の実践心理術」赤塚行雄
【私の評価】★★★★★

c. 「「松下幸之助」運をひらく言葉」谷口全平
【私の評価】★★★★☆

d. 「松下幸之助とその社員は逆境をいかに乗り越えたか」唐津 一
【私の評価】★★★☆☆

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2009年5月30日

「昭和のロケット屋さん」林紀幸,垣見恒男 他 :79点, 垣見恒男, 林紀幸 

昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン (Talking Loftシリーズ)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■また北朝鮮がロケット発射の準備をしているようですが、
 この本では日本におけるロケット開発のウラ話を
 聞くことができます。

 ロケット開発は「軍事力」と密接に関係しており、
 防衛省との関係や、アメリカからの圧力など
 現場の人の話はやはり面白いですね。


■ロケットの歴史は、プロジェクト失敗の歴史でもあるわけで、
 この本でプロジェクト・マネジメントを
 学ぶことができます。

 まずは、各部門のコミュニケーションです。

 部門内だけでなく、部門外との
 情報交換のやり方を見るだけで、
 プロジェクトの成否がわかるといいます。


  ・あれを始めた時にですね、どこで誰がやっているのか、
   現場のみんなに知らされなかったんですね。・・・で、
   「そんなやり方してたら、ロケットはきっと失敗しますよ」
   って私が言った。(林)(p186)


■そして、次の技術の伝承です。

 やはりマニュアルやOJTで伝えていくことになるのですが、
 最も怖いのは、「慣れ」だというのです。

 「慣れ」とは「過信」なのかもしれませんが、
 そこから事故が起ってくるというのです。


  ・最初のうちは不慣れですから手順書に近い状態でやるわけです。
   ですから、これを見ながらやっているうちは大丈夫なんです。
   ・・・慣れてきてドライバーを事前に用意しなくなる。・・・
   そういうところが忘れられると、必ず事故を起こす。(p194)


■よくある「失敗学」の本よりも
 実のある一冊でした。

 プロジェクトマネジメント、失敗学に興味のある方には、
 最適の一冊だと思います。
 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いいこと、悪いこと、みんな人間がやっているんですよ。
   ・・・ですから、どんな人間がやっているか、どんな人間関係の
   中で作っているかで、このロケットは成功するとか失敗するとかが
   なんとなくわかるんです。(林)(p206)


  ・失敗の原因を追究していけば、次にはちゃんとできるんですけどね。・・・
   日本はどうしてもそういう点がダメで「原因の追究」じゃなしに
   「責任を追及」をする人が多いもんですからね。(垣見)(p213)


▼引用は、この本からです。

昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン (Talking Loftシリーズ)
林 紀幸 垣見 恒男 松浦 晋也 笹本 祐一 あさり よしとお
エクスナレッジ
売り上げランキング: 191623
おすすめ度の平均: 5.0
5 宇宙研のロケットの舞台裏

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・林 紀幸

 1940年生まれ。
 1958年に東京大学生産技術研究所の糸川研究室に就職。
 技官として「ロケット班長」などを務める。
 2000年退職。430機のロケットを打ち上げる。


■著者紹介・・・垣見 恒男

 1928年生まれ。
 陸軍士官学校に入校するも、終戦で退学。
 東京大学第一工学部へ進学。
 富士精密に入社し、ロケット開発に参加。
 以後、ロケット設計を行う。


─────────────────

■関連書評■

a. 「目標を突破する実践プロジェクトマネジメント」岸良 裕司
【私の評価】★★★★★

b. 「マネジメント改革の工程表」岸良 裕司
【私の評価】★★★★☆

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2009年5月 3日

「覚悟のすすめ」金本 知憲 :79点, 金本知憲 

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)
【私の評価】★★★☆☆(79点)


■今シーズン、ホームランを量産している
 阪神タイガーズのアニキこと、金本選手の一冊です。


■41歳にしてホームランを量産している金本選手ですが、
 プロに入団当初は、非力で長打が打てず、
 プロを辞めようと思っていたそうです。

 自分の非力さを自覚した金本選手は、
 それを克服するためにウェートトレーニングを始めます。

 トレーニングの効果が出てきた3年目になって、やっと
 レギュラーの地位を確保することができたそうです。


  ・人から薦められたり、自分でいいと思ったりしたことは、
   素直に受け入れ、試してみる。・・・かつての日本の
   プロ野球界では筋力トレーニングはご法度とされていた。(p55)


■この本を読んで、金本選手の印象は、
 「素直」と「自立」です。

 力がなければ、トレーニングをする。
 「戦う」姿勢が見られなければ、叱る。
 精神力が必要であれば、護摩行をやってみる。

 また、星野監督時代、多くの選手が、星野監督が怖くて
 真面目にプレーしていた中で、
 金本選手は、真面目に全力でプレーすべきだから
 真面目にプレーしていたようです。


  ・腹が立つというより、がっかりした。・・・
   全力でプレーしていたのは、結局星野さんが怖かったから
   だったんだな・・・怒られるのが怖いからやるなんて、
   犬と変わらない。(p159)


■金本さんのファンには、
 買わずにいられない一冊でしょう。

 この本を読まずして、
 金本を語ることなかれ。

 本の評価としては、★3つとしました。
 (私はタイガースファンではないので・・・)


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いつも数年先を見据え、より高い目標を掲げてきたから
   努力 - それを努力と呼ぶならの話だが - を継続する
   ことができたのだと思う(p59)


  ・私は、日頃の準備が非常に大切だと思っている。
   私のいう準備とは、「覚悟」といいかえてもいい。
   (p144)


▼引用は、この本からです。

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)
金本 知憲
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 8822
おすすめ度の平均: 4.5
4 予言する。今シーズン金本は三冠王になる!!!
5 本書をくれた友人の気持ちが分かった
4 「鉄人」であり続ける為の精神論
3 ファン故に。
5 新世紀の鉄人

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・金本 知憲(かねもと ともあき)

 1968年生まれ。広陵高等学校、東北福祉大学。
 91年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。
 2000年史上7人目の3割30本30盗塁以上を達成。
 02年オフにFA宣言し、阪神タイガースに移籍。
 アニキ、鉄人という愛称でファン多数。


─────────────────

■関連書評■
a. 「イチロー思考」児玉光雄
【私の評価】★★★★★

b. 「敵は我に在り」野村 克也
【私の評価】★★★☆☆

c. 「不動心」松井 秀喜、新潮社
【私の評価】★★☆☆☆


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2009年4月19日

「マリア・カラス コンクール」中丸 三千繪 :中丸三千繪 

マリア・カラス・コンクール―スカラ座への道 (講談社文庫)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■イタリアにおけるオペラ最高峰のコンクール。
 20世紀最高のソプラノ歌手といわれるマリア・カラスの
 名を冠した「マリア・カラス・コンクール」が、
 3年間に一度、開催されています。

 1990年、その最終選考の会場に
 一人の日本人が立っていました。

 中丸 三千繪は、400人もの参加者の中から、
 予選を戦い、最終選考の12名に選ばれたのです。


■日本であれば美空ひばりコンクールのような
 イタリアの国民的なお祭りであり、
 イタリア人によるイタリア人のためのコンクールです。

 「マリア・カラス・コンクール」は過去に3回開催されましたが、
 1回目、2回目の優勝者はイタリア人、3回目は該当なしでした。

 中丸 三千繪は、優勝がいかに難しいのか、
 いかに不可能に近いことなのか十分理解していました。


  ・フィレンツェで生まれたオペラは、
   ローマへ伝わり、その後、十七世紀にヴェネツィアに伝わって、
   ここで民衆の楽しみとして開花しました。(p35)


■1987年、オペラを本格的に勉強するために
 イタリア・ミラノに単身で渡り、
 先生を訪ね、レッスンを受け続けました。

 毎日のレッスンで、背中は筋肉痛、
 横隔膜を激しく使うため、内臓が興奮して、
 冷たいものを食べないと眠れないほど。

 すべてを歌にささげるような、
 生活を送ってきたのです。


  ・往復五時間かけてモデナに行き、ポーラのレッスンを受け、
   ミラノにもどって晩にはシミオナートのレッスン、そして
   プールで泳ぎ、近くの公園をジョギングする・・・
   友人にも会わず、ひたすら音楽だけの生活です。・・・
   狂ったように練習に明け暮れました。(p146)


■「マリア・カラス・コンクール」の最終選考では、
 気持ちよく歌えた満足感と、優勝できるのだろうかという
 複雑な気持ちで発表を待ちました。

 その結果は・・・マリア・カラス賞(優勝)!!


■やはり才能も大切ですが、
 努力する才能も必要なのだなと
 感じさせてくれる一冊でした。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・方法論として十個のタイプの表現方法が自分の中にあるとすると、
   その十個の表現をすべて完璧にできるように練習しておくのです。
   それというのは、本番で歌っている間に、突然、別の表現方法が
   浮かんできたりする(p47)


  ・先生はよくいわれたものです。
   「あなたはどんなものでも歌える。あなたは思いどおり歌えるのだから、
   そんなに心配しないで。できるのだから大丈夫・・・」
   私は先生の言葉を呪文のように復唱しました。(p54)


  ・ウィーン国立歌劇場で「椿姫」のリハーサルの最中に
   マリア・カラスがカラヤンに向かって、
   「だったら、『椿姫』はあなたがお歌いになれば」
   といってその場を立ち去り、二度と劇場にもどってこなかった(p244)


▼引用は、この本からです。

マリア・カラス・コンクール―スカラ座への道 (講談社文庫)
中丸 三千繪
講談社
売り上げランキング: 327114
おすすめ度の平均: 4.5
4 世界の歌姫 その誕生秘話
5 世界の歌姫と呼ばれるまでの、中丸三千絵さんの半生から、夢を持つことの大切さ学びました!
5 歌に生きる

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・中丸 三千繪(なかまる みちえ)

 1960年生まれ。
 桐朋学園大学声楽科へ進み、1985年同大学研究科修了。
 在学中、ジュリアード音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に留学。
 1986年小澤征爾指揮/日本フィルでデビュー。
 1987年よりミラノ在住。
 1988年ルチアーノ・パヴァロッティ・コンクールで優勝。
 1989年フランチェスコ・パオロ・ネリア・コンクール優勝。
 1990年第四回マリア・カラス国際コンクール優勝。


─────────────────

■関連書評■
a. 「成道のアヴェ・マリア」川畠 正雄、講談社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「地球大予測2オーケストラ指揮法」高木 善之
【私の評価】★★★★☆


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2009年3月17日

「敵は我に在り(下巻)」野村 克也 :78点, 野村克也 

<新装版>敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■楽天ゴールデンイーグルスの野村監督ですが、
 努力の人、そのままでした。

 才能がないから、才能には頼れない。
 頼れるのは、工夫すること。
 努力することだけなのです。


  ・これほどの、努力を、人はツキといい(p64)


■野村監督の考え方は、
 完全に成功法則にのっとっています。

 自分を知り、目標を立てる。
 そして目標を分割して、やることを決める。
 あとはあきらめずに努力するのです。


  ・まず、「自分が、どういうタイプか」を見極める。
   つぎに、「目標をたてる」でしょう。すると必然的に、
   「道が決まる」のです。あとは、とにかく「徹底してゆく」
   それ以外にないと思います(p60)


■特に、あきらめないことが大切なようです。
 いかに多くの選手が、あきらめて去っていったのか、
 野村監督は見てきたのでしょう。


  ・私の体験、あるいは周囲の人たちを見てきた
   経験からすると、「三ヵ月」では結果は出ない。
   一つの効果が出始めるのは、「四ヵ月」だと思います。
   ・・・何をするにしろ、「継続しなければならない」(p119)


■野球でも何の分野でも、
 成功する人の考え方には一つの傾向があるように
 感じました。

 野村監督もそれを感じさせてくれる人です。
 本の評価としては★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・打たれた悔しさが残る、反省がある。
   では、どうすればいいだろうか。次は、どうしよう。
   そう考えるところから進歩が始まります。
   成長もあるのです。(p42)


  ・一段高い眼を開かせてくれたのは、米大リーグ不世出の好打者、
   テッド・ウィリアムスの言葉でした。・・・
   「投手は、投げるときに、直球か、それとも変化球かを決めている。
   だから、何か違いがあるはずだ」(p50)


  ・本質が見えないコーチは、自信がないのです。
   だから、すべてを、ある一定のカタにはめ込もうとしてしまう。
   そのほうが、無難だから・・・なんでしょうね(p95)


▼引用は、この本からです。

<新装版>敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)
野村 克也
ベストセラーズ
売り上げランキング: 2579
おすすめ度の平均: 4.0
3 王さんの原さんへの指導の仕方、そこを読むだけでも十分価値のある1冊
5 解説者の視点から書かれている

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・野村 克也(のむら かつや)

 1935年生まれ。南海ホークスにテスト生として入団。
 入団4年目に本塁打王獲得。65年戦後初の三冠王。
 首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、MVP5回。
 90年ヤクルトスワローズ監督。
 99年阪神タイガース監督。
 02年社会人野球シダックスGM兼総監督。
 06年東北楽天ゴールデンイーグルス監督。


─────────────────

■関連書評■
a. 「敵は我に在り(上巻)」野村 克也
【私の評価】★★★☆☆

b. 「イチロー思考」児玉光雄
【私の評価】★★★★★


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2009年1月26日

「おしゃれに。女」内館 牧子 :73点, 内館牧子 

おしゃれに。女
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■雑誌の対談集を書籍化したものです。

 やはり、一流の人には、
 かならず学ぶところがあります。


■私が、感心したのは二つ。


■一つ目は、シェフの三國さんのところ。

 一流レストランでは、だれでも緊張すると思いますが、
 三國さんは、「「わがまま」になってほしい」と
 言い切っています。

 それができないから、私たちは緊張するのですが、
 逆に言えば、わがままな客にも気持ちよく対応できるのが、
 本物の一流レストランなのでしょう。


  ・僕もほかの店に行くとそうだし、お客さまも四ツ谷のミクニでは、
   わがままをいってほしい。・・・「今日は、お肉はちょっと
   ヘビーだから、野菜をメインに・・・(三國清三)(p31)


■そして二つ目は、
 2006年にがんで亡くなられた
 NHKアナウンサーの絵門ゆう子さん。

 絵門さんは、がんになってはじめて、
 自分が「人によく思われたい、評価されたい」と
 いつも無理をして生きてきたことに気づいたといいます。

 私には、バリバリNHKアナウンサー時代よりも、
 ふっくらとして笑顔の美しい絵門さんが
 素敵に見えました。


■こうした、15人との対談から
 なにかが得られる一冊だと思います。

 人との対話は素晴らしいなと思いました。
 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いくつになっても大切なのは「笑顔」・・・
   「能面のような美人」より「喜怒哀楽を出すブス」が勝つ
   (内田ひろみ)(p15)


  ・私、男の人のスーツ姿で見るのは、
   カフスのところと靴なんですよ。(山本浩未)(p71)


  ・正しい姿勢というのは、「仙骨」を立てた姿勢なんです。
   ・・・「仙骨」って・・・背骨のいちばん下、
   ウェストとお尻の境目にある骨です。(デューク更家)(p99)


  ・人間の脳って、文字を音にする作業をとても喜ぶんです。
   「読み」「書き」は脳の血流をものすごく増やしますが、
   なかでも「音読」がいちばん(川島隆太)(p129)


  ・理屈ではなくて、どんな人にもその人独特の能力とか
   特徴があると思うんです。それを人のために活かすように
   考えて行動するということですよ。(飯田深雪)(p232)


▼引用は、この本からです。

おしゃれに。女
おしゃれに。女
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内館 牧子
潮出版社
売り上げランキング: 58419

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・内館 牧子(うちだて まきこ)

 1948年生まれ。
 三菱重工業勤務を経て、脚本家に。
 NHK連続テレビ小説「ひらり」「私の青空」
 大河ドラマ「毛利元就」「義務と演技」「週末婚」など多数。


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2008年9月 9日

「誰?-WHO AM I?」渡辺 謙 :72点、, 渡辺謙 

誰?-WHO AM I?

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■渡辺 謙といえば、国際的映画スターであり、
 ハリウッドから直接お声がかかるのは彼くらいでしょう。

 白血病、C型肝炎を発症し、
 これを克服し、作品に打ち込む姿は
 スーパースターそのものといった印象でした。


■ただ、意外だったのは、
 スパースターであっても、
 彼が普通の人間であるということです。

 悩みもするし、迷いもする。
 「俳優」という仕事に打ち込む
 普通の日本人なのです。


  ・時々、僕達はトンネル工事や橋を作る人達と同じ仕事を
   しているんじゃないかと感じる。・・・皆の知恵と勇気を
   結集させ、振り絞って目の前の大きな難関に立ち向かう。
   ・・・ほんの一瞬、トンネルや橋が開通した喜びと感慨に浸りつつ、
   再び次の"現場"に向かっていく。この繰り返しなのだ。(p228)


■私は、渡辺 謙という人は
 俳優をやらずに、料理人になっても、
 医者になっても、広告マンになっても
 同じように仕事に打ち込んでいるんだろうなと思いました。

 渡辺 謙という人間に触れたような気がしました。
 本の評価としては★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・『天と地と』の撮影が行われた現場に向かい、
   あの当時と何の変わりも無い風景を目の前にした時、
   突然何かが自分の心の奥を突き刺した。「悔しい・・・」。
   その時初めて、気がついた。
   こんなにも自分の気持ちを押さえ込んでいたのだと。(p67)


  ・「日本映画とハリウッドとの違いは何ですか?」と
   訊かれる事が多い。実際のところ、映画を作っている環境や
   人々の情熱は何も変わらない気がする。・・・
   一番の違いを感じたのは、宣伝や告知の方法だった。
   その作品の内容や画に関しては徹底的に管理をする。(p225)


  ・やはり人や組織を動かすのは最終的には情熱であり、
   温度なのだ。自分の国じゃないからと、人に任せていた
   自分の怠惰を反省する。(p240)


▼引用は、この本からです。

誰?-WHO AM I?
誰?-WHO AM I?
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渡辺 謙
ブックマン社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 最高の映画宣伝
4 自問自答の中で得られたものは何だったのか。
5 自分と向かい合って
4 俳優として、人間として、彼の生きる道に感動します。
4 俳優の次は・・

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・渡辺 謙(わたなべ けん)

 1959年生まれ。俳優。
 『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。
 1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じる。
 1989年、映画『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。
 1993年、NHK大河ドラマ『炎立つ』に主演。
 1994年に白血病を再発するが、再度、完治。
 2003年『ラストサムライ』に助演。
 2006年『硫黄島からの手紙』に主演。

─────────────────

■関連書評■
a. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★

b. 「オシムの言葉」木村元彦
【私の評価】★★★★★


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2007年5月31日

「ゴルフが上手くなれば人生でも成功する」アンドリュー・ウッド、ブライアン トレーシー :75点, アンドリュー・ウッド, ブライアン トレーシー 

ゴルフが上手くなれば人生でも成功する―偉大なチャンピオンたちに学ぶ
【私の評価】★★★☆☆75点


●これがゴルフの本なのでしょうか?
 確かに半分以上はゴルフの話題です。

 しかし、半分はゴルフのチャンピオンの特徴、
 チャンピオンになるには?といった、
 一流のゴルファーになる秘訣となっています。


●一流のゴルファーは、
 一流のゴルファーになると決断し、
 一流のゴルファーのように練習し、
 一流のゴルファーとしてプレーしています。

 これは一般の成功法則とあまり変わりません。


 ・チャンピオンは、チャンピオンになるぞと決意する・・・
  なにかを成し遂げる人は、それを成し遂げようと決意するひとである
  ことに、わたしはすいぶん前に気づいた。(p12)


●一流のプロは練習します。
 練習が習慣となり、生活の一部となっているそうです。

 先日、15歳で男子プロゴルフトーナメントに優勝した石川遼くんも
 かなり練習されているようです。


 ・練習すればするほど、幸運がまわってくるんだ(p111)


●ゴルフは精神的なスポーツと言われます。
 ある程度の技術とパワーがあれば、あとは心の問題なのです。

 いかに良いイメージを持ってプレーするか。
 プレッシャーの中で、いつものプレーができるか。
 そこが一流とその他の差のようです。


 ・「わたしにはできる」の姿勢・・・
  "あなたがジャック・ニクラウスなら、
  ジャック・ニクラウスのようにプレーするのは簡単だ。"
  (ジャック・ニクラウス)(p273)


●ゴルフ好きにはたまらない一冊でしょう。
 ★3つとしましたが、ゴルフ好きなら★4つです。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・なにも考えずにゴルフボールを打ってはならない
  (ゲーリー・プレーヤー)(p115)


 ・わたしは、朝早く起きてすぐに30分ないし一時間ほど、
  自分の生き方の励みとなる文章を読むという習慣を長年続けてきた。
  それがとても自分のためになったと思う。(p80)


 ・自分と家族の目標について、形のあるものとないものニ種類を考えてみてほしい。
  形のある目標とは、もっと大きな家とか高級車・・・。
  形のない目標とは、配偶者や子どもたちとよりよい関係を築くとか・・・
  時間管理のそもそもの目的の真髄が、家族と自分を大切にすることにある。(p389)


▼引用は、この本からです。

ゴルフが上手くなれば人生でも成功する―偉大なチャンピオンたちに学ぶ
アンドリュー ウッド ブライアン トレーシー
主婦の友社
売り上げランキング: 122284
おすすめ度の平均: 5.0
5 ゴルフをしない私ですが、ゴルフをやろうと思った!

【私の評価】★★★☆☆75点


■著者紹介・・・アンドリュー・ウッド

 パーソナル・クエスト社社長。
 販売業、マーケティング、インターネット販売、自己啓発などの
 研修やコンサルティングを行う。


─────────────────

■関連書評■
a. 「ゾーン メンタルトレーニング」スティーブ・ウィリアムズ
【私の評価】★★★★☆


b. 「大富豪になる人の小さな習慣術」ブライアン・トレーシー
【私の評価】★★★★☆


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2006年12月 1日

「持続力」山本 博 :山本博 

持続力
持続力
posted with amazlet on 06.12.01
山本 博
講談社
売り上げランキング: 39538
おすすめ度の平均: 5.0
5 天才の持続力
【私の評価】★★★☆☆


●テレビで、アテネオリンピックでアーチェリー個人銀メダルに
 輝いた山本 博さんが出ていました。

 若い頃の山本 博さんは非常にマジメな方だったようで、
 自分で決めたことをきっちりとやられる方だったようです。


 ・失敗や敗北に終わった人の多くは、結果を他人のせいにし、
  社会や環境のせいにする。そういう人は意外と多い。
  あえて言うならば、他人のせいにするような人だから失敗したのだ。
  (p104)


●若くして、オリンピックで銅メダルを取り、
 脚光をあびるようになりました。

 そして、銅メダルではなく金メダルを取ったなら、
 どのように自分の世界が変わるのか知りたくて
 メダルを目指して毎日、一日も休まずに練習してきたといいます。


 ・一流とされる選手たちは、無駄な時間などまったくないような
  一日をすごす。(p59)


●しかし、結果が出ないのです。
 家族との生活を犠牲にしてまで、アーチェリーに打ち込んでいたのに、
 結果は悪くなるばかりでした。

 オリンピック4連続出場しましたが、
 シドニーオリンピックでは、国内選考会で落選してしまいます。


●アーチェリーを取ってしまえば、何も残らないのではないか。

 どん底に落ちた山本 博さんを救ったのは家族でした。

 オリンピックに落選し、家族との時間を大切にするようになり、
 家族とディズニーランドにも行ってみました。


●すると不思議なことに、一日も欠かさず練習しても
 結果は悪くなるばかりであったのに、
 家族との時間を大切にするようになると、
 結果が出るようになってきたのです。

 成績が悪くなることを練習していた自分から、
 アーチェリーが好きだから練習する自分に変わったのです。


 ・中学生のとき大好きで始めたアーチェリーを、もう一度大好きになって
  練習しよう。自分の技と心を極めるためにアーチェリーを楽しもうと
  弓を再び持ち直した。そうして四十歳を前にして、私は生まれ変わった。
  (p90)


●テレビの番組のほうが感動的でしたが、
 本で読む山本 博さんはマジメな方という印象でした。

 テレビを見逃した方は、読んでみてください。★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・生徒にアーチェリーが上手になるコツを訊かれることは、
  当然だがよくある。「毎日コツコツ練習することだ」と
  洒落を込めて話をするが、冗談ではなく、これこそうまくなるための
  真髄だと信じている。(p134)


 ・父の葬儀で、私は始めて遺族となった。・・・人の死は絶対である。
  だからこそ、生きている自分自身を、いまこの瞬間に
  どのように生かすかが大切なのだ。(p198)


 ・目標設定の仕方であるが、私の場合は、一日で達成させる目標が五個ぐらい、
  ひと月程度で達成可能な目標が三個ぐらい、半年はかける目標が一個ぐらい
  といった按配である。(p54)


 ・多くの人からアドバイスをいただく過程を通じて得た
  人間観察によって、私のためにアドバイスしてくれる人と、
  自己満足のために私にアドバイスをしている人がいることを知った。
  (p178)


▼引用は、この本からです。

持続力
持続力
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山本 博
講談社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 天才の持続力
【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・山本 博

 1962年生まれ。
 中学校でアーチェリーを始め、インターハイ3連覇。
 1984年ロサンゼルスオリンピック個人3位。
 4大会連続出場するも、シドニーオリンピックは国内選考会で落選。
 しかし、アテネオリンピックでは個人2位となる。
 17年間高校で教鞭をとり、2006年4月より日本体育大学助教授。


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2006年9月18日

「チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューム、PHP研究所 : 

チャーチルの強運に学ぶ―断じて絶望するなかれ
ジェームズ・ヒュームズ 渡部 昇一 下谷 和幸
PHP研究所 (2000/01)
売り上げランキング: 927,952
おすすめ度の平均: 4
4 どこかで使える!!

【私の評価】★★★☆☆

■著者紹介・・・ジェームズ・ヒューム

 米国フィラデルフィア在住。アイゼンハワー、ニクソン、フォード、
 レーガンと歴代の大統領の演説草稿家として活躍。
 その後、20年間にわたり、チャーチルの研究を行う。


●本書は、イギリスの名相ウィンストン・チャーチルの名言集です。
 チャーチルは酒好き、女好きだったようですが、
 ことの本質を見破る目を持っていたようです。

 チャーチルの偉大さは、まず、ナチスドイツの危険性を指摘し、
 宥和策をとる英国政府を批判していることでしょう。

 ・宥和政策そのものは状況次第で上策にも下策にもなろう。
  弱腰からではなく強い立場からとる宥和政策は度量の大きい高潔な政策である。
  それは世界平和への確実な、おそらくは唯一の道なのかもしれない。(p122)

●また、ドイツとの戦争に勝つためには、
 アメリカを戦争に巻き込むことが必須であることを理解し、
 日本を戦争に巻き込んだ張本人と言われています。

 ・日本を戦争においこんだ一つの原因はチャーチルだといわれています。
  ・・・日本に石油を売らないように手を回したのはチャーチルだという
  説もあります。(p10)

●そして、戦後は、ソビエト連邦の危険性を察知し、
 社会主義の危険性、愚かさを糾弾しています。

 そうしたなかで、戦後米国ミズーリ州フルトンの演説で
 チャーチルは「鉄のカーテン」という言葉を使ったのです。

 ・資本主義の悪徳は、恩恵の不平等な分配にある。
  社会主義の美徳は、悲惨の平等な分配にある。(p130)

●最後に、チャーチルは、EUヨーロッパ諸国連合の必要性を説いています。

 いかに先見の明、物事の本質を見切る能力を持っていたのか
 ということがわかるでしょう。

 ・われわれは一種のヨーロッパ合衆国といったものを建設するべきである。
  ・・・この差し迫った仕事では、フランスとドイツが互いに協力し合わねば
  ならない。(1946年)(p153)

●酒好き、女好きだから先見の明があったのか、
 先見の明のある人物がたまたま酒と女とジョークが好きだったのかは
 わかりませんが、チャーチルが偉大な人物であったのは間違いないようです。


●名言集ということで、断片的にチャーチルを垣間見るだけですが、
 もっとチャーチルを研究したくなりましたので、★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・(チャーチルは)海軍大臣になるやいなや、海軍では素人のくせに
  たちまち問題点の要点をつかまえて改革に乗り出したのです。
  その手段として彼が実践したのは、「一番権威ある人からきく」
  という方法です。(p6)


 ・世界を旅してみると、人間は大きく二つに分けられることに気づくだろう。
  「どうしてこれこれは誰もやらないのか」と言う人々と、
  「誰が何と言おうが私がやってやろうじゃないか」という人々である。
  (p116)


 ・確実に倹約、節約したいなら、役人の数を減らすことだ。(p129)


 ・国家は課税によって豊かになるという考えは、
  人の心を惑わせてきた残酷な妄想である。(p212)


 ・ローマの格言に「武器を研げ、そして国境を広げるな」というのがある。
  (p145)


▼引用は、この本からです。
チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューム、PHP(00/1)¥1,680
【私の評価】★★★☆☆




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2006年8月 2日

「それがぼくには楽しかったから」リーナス・トーバルズ :リーナス・トーバルズ 

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
リーナス トーバルズ デビッド ダイヤモンド
小学館プロダクション
売り上げランキング: 156855
【私の評価】★★★☆☆


●ヘルシンキ大学のコンピュータ好きのオタク学生が、
 自分のコンピュータと大学のコンピュータをつなぐ
 自分だけのソフトウエアを作り始めました。

 パソコンがどのように動いているか知りたい彼は、
 ハードウェアレベルからOSを書き始めます。


 ・ぼくは、オタクでかつシャイだったわけだ・・・
  ぼくはコンピュータの前に座ってさえいられれば、
  最高に幸せなのだった。(p56)


●そしてそのソフトウエアが動き出し、
 いろいろな機能を追加しているうちに、そのソフトウエアは
 OSとも言えるものになってきました。

 そして、その新しいOSを無料配布し、機能を向上させていくうちに、
 その新OS(Linux)を使う人がどんどん増えてきたのです。
 お金を払おうという人は大勢いましたが、彼は無料配布を続けました。


 ・ぼくは、面白半分に、リナックスを使っている人々に、お金でなく
  ハガキを送ってくれと言ったのだ。・・・みんながどんな所で
  リナックスを使っているかのほうに興味があった。現金ではなく、
  ハガキがほしかった。(p151)


●大学を卒業し、彼はトランスメタというコンピュータの会社に
 就職しますが、Linuxの開発は続けました。

 その開発方法は、中身(ソース)をオープンにし、
 やりたい人が無償でLinuxの改良に参加するという
 オープンソースという考え方です。

 そして、数多くの人が、自分の技術力を示すために無償で
 Linuxの開発に参加したのです。


 ・ハッカーたちは、自ら貢献したプログラムに添付された
  「クレジットリスト」や「履歴リスト」の中で、自分の名前を
  出している。頻繁に名前のでるハッカーは、優れたプログラマー
  を探して次々とプログラムを読んでいる企業の目にも留まる。・・・
  オープンソースによる開発は、プログラマーにチャンスを与えている。
  (p192)


●それまで、だれもソフトウェアの中身(ソース)を公開しようとは
 しませんでした。なぜなら、公開すれば、簡単に真似することが
 できるからです。

 しかし、一人のコンピュータが好きな学生が
 ソースを公開することで、多くの協力者を集め
 大企業でもなしえないほど強力なOSを作り上げたのです。


 ・OSはコンピュータの中で起こるすべての基本原理となる。
  だから、OSを作るのは、最高にやり甲斐のあることだ。
  OSを作るというのは、世界を作ることだ(p123)


●「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、
 まさに好きなことをやることこそ、無限の可能性を
 もっていると感じました。

 日本では「志」という言葉がありますが、
 この「志」と「好きなこと」が一致したとき、
 大きな力が発揮されるのでしょう。


●リーナス・トーバルズの軽いジョークが満載で、
 気軽に読める成功物語でした。★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・今日のテクノロジーの発達は(そして、悲しいことに、音楽の発展も)、
  アインシュタイン(やモーツァルト)のような天才ではなく、
  ごくたまに才能の閃きを見せる、コツコツと作業をする膨大な数の
  エンジニアに(音楽の場合、お金を持っている若い女性に)
  頼っている。(p313)


 ・ソフト自体にかかるコストというのは、投資額全体から見れば
  ごく僅かなもので、サービスとサポートにもっと金がかかるのだ。
  (p243)


▼引用は、この本からです。

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
リーナス トーバルズ デビッド ダイヤモンド
小学館プロダクション
売り上げランキング: 156855
おすすめ度の平均: 4.0
5 We Do Best The Things We Enjoy
5 優しい独裁者の「易しい哲学書」
5 リーナスの素顔&オープンソース論
5 お金よりも誇りに生きがいを感じる人たちに次世代を感じます。
3 著者のLinus Torvalds氏自体に興味がある人向け

【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・リーナス・トーバルズ

 1969年フィンランド生まれ。
 ヘルシンキ大学在学中にコンピュータのOS、Linux(リナックス)を
 開発する。すべてのコードを公開するオープンソースの考え方で
 世界のサーバーOS※の4分の1のシェアを誇る。

※OS:オペレーション・システム。コンピュータを動作させるために必要な
    基本ソフトウェア。マイクロソフトWindows, Unix, Linuxなど。


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2006年6月29日

「仕事は、かけ算」鮒谷 周史、かんき出版(2006/6)¥1,575 : 

【私の評価】★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です


■著者紹介・・・鮒谷 周史

 大学卒業後、情報出版社の営業を経て、米国通信会社ワールドコムの
 日本法人入社。2002年アメリカ本社の粉飾決算発覚により、退職。
 2003年より日刊メールマガジン「平成・進化論。」を発行し、
 15万部の発行部数を誇る。


●メルマガ発行スタンド「まぐまぐ」最高の発行部数15万部を誇る
 「平成・進化論。」の著者 鮒谷さんの一冊です。


●「平成・進化論。」は、多量の読書、セミナー出席、
 人との出会いから学んだ
 成功方程式を紹介するというメルマガです。

 見方を変えれば、無職になってしまった鮒谷さんが
 自己啓発によりどこまで成長できるのか
 メルマガで報告しているという意味もあるでしょう。

 ・「自分が成長していく様子をメルマガにして収入を得る」
  というビジネスモデル(p54)

●仕事をしながら、日刊でメルマガを作られているわけで、
 毎日継続する行動力のためのノウハウが多いと感じました。

 ・「自分探しをしてみたい。自分を磨きたい」と言いながら、
  何も行動を起こさないままでは、けっして進化できません。
  ・・・(=新しいものに果敢に挑戦すること)が大切です。(p131)

●内容的には、不思議なことにメルマガ「平成・進化論。」の読み応えとは
 違ったイメージの一冊となっています。

 メルマガ「平成・進化論。」をそのまま本にするとよかった
 ような気もします。期待が大きかっただけに、★3つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・動くからやる気が出るのか、それともやる気が出るから動くのか。
  ・・・間違いなく、動くからやる気が出るのです。(p61)


 ・「あ、俺はすぐやる共和国の大統領だった」
  と一言つぶやいてみると、不思議なことにその気になって、
  すぐに体が動くのです。(p95)


 ・私は本を毎日1~3冊のペースで読んでいます。・・・
  本を読むのは、数学の公式を覚えるようなものだと思っています。・・・
  人生の成功哲学や成功法則と呼ばれるものも同じです。(p200)

▼引用は、この本からです。
「仕事は、かけ算」鮒谷 周史、かんき出版(2006/6)¥1,575
【私の評価】★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です


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2006年6月 6日

「横浜ゴールドラッシュ」北原 照久、一季出版(1998/12)¥1,260 : 

横浜ゴールドラッシュ
北原 照久
一季出版 (1998/12)
売り上げランキング: 165,829
おすすめ度の平均: 4.5
4 北原さんの苦労を垣間見た本
5 元気になります!

【私の評価】 ★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です


■著者紹介・・・北原 照久

 1948年生まれ。トイズ代表取締役。横浜ブリキのおもちゃ博物館、
 機械じかけのおもちゃ館、箱根おもちゃ博物館、北原コレクション館長。
 オーストリアへのスキー留学で、
 古いものへの愛着を持ち、個人で骨董品を集め始める。
 おもちゃの博物館を作りたいとの一念で36歳で独立を決断。
 ブリキのおもちゃコレクションの第一人者として世界的に知られる。

●遊ぶことが大好きな北原 照久少年は、
 小学校のときは、通信簿の体育が5であとはすべて1という
 落ちこぼれでした。


●中学校で進学校に進んだこともあり、
 さらに成績は低迷。

 白紙の解答用紙を提出したり、
 窓ガラスを割ったりするなど、
 不良少年となってしまいます。


●なんとか入学した高校で、
 北原少年は、沢辺利夫先生と出会います。
 
 あるとき試験で60点を取った北原少年に沢辺先生は、
 「すごいな、北原。お前、スポーツもできるし、ちょっとやれば
  勉強もできるじゃないか」
 と声をかけてくれました。北原少年はそれがうれしかった。


●それから、北原少年は猛勉強を開始し、
 なんと学年トップ、卒業時には総代を務めることになったのです。


●大学に入学した北原少年は、オーストラリアにスキー留学し、
 そこで、古いものを大切にする文化に接し、
 コレクターとなるきっかけをつかみます。

 ・オーストリアのインスブルック・・・ふだんの生活では、
  古いものをとても大切にしていた。家具などは百年以上も
  昔のものを手入れし、大事に使いつづけていた。(p115)


   ・・・・たった一言で・・・・

●北原さんの自伝的な本は、ほとんど読んでいる私ですが、
 この本がいちばんまとまっているように感じました。
 ★3つとします。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「たかがおもちゃに・・・」とか、「いい大人がおもちゃの
  コレクションなんて」という風評が聞こえてこないとも限らず、
  正直いってその怖さもあった。(p38)


 ・コレクターの心得・・・「自分が欲しいと思ったものは、
  たとえ他人がどういう評価を下そうとも、絶対に手に入れるべき」
  (p122)


▼引用は、この本からです。
「横浜ゴールドラッシュ」北原 照久、一季出版(1998/12)¥1,260
【私の評価】 ★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です


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2005年9月 9日

「人は仕事で磨かれる」丹羽 宇一郎 :79点, 丹羽宇一郎 

人は仕事で磨かれる (文春文庫)
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)79点


●1999年頃、伊藤忠商事と仕事でお付き合いすることがありました。

 そのころは、子会社の整理を進めており、社員の人たちには、儲けないと
 切られるといった切迫感がありました。本社も売却していましたし。


 ・トップはあらゆることを決断していかなくてはなりません。減損会計に
  しても、社長が「ちょっと待て。これは三年かけてやろう」と言ったら、
  それで終わりです。「一気にやれ」と言ったら、実際に会社はそう動き
  ます。最終的な意思決定はトップにあるのです。(p15)


●そういった社員の真剣さを見て、自分の代で膿を出し切る!
 といった社長の決意は、社員に伝わるんだな~と思ったものです。


●著者の丹羽 宇一郎さんは、一般に変った社長と思われるかもしれませんが、
 実は「素直」なだけなのかもしれないと思いました。

 不良資産があれば、償却する。

 儲からない会社は整理する。

 自分で考えてスピーチする。


 ・もちろん、私も事務局の原稿を見て話すことがあります。でもだいたい
  私の意見と合わないんです。そうすると、正直に言う。「事務局がこう
  言えと言っているんですが、私の意見と合わない。したがって、今日は
  まったく違う話をします」(p182)


●死ぬまで会社にしがみつく経営者もいるなかで、丹羽 宇一郎さんは引き際も
 立派でした。一流です。誠実な人柄に★3つとしました。


 ・私は、一流の人と接することは非常に大事だと思っています。人間は
  一流と接しないといけない。一流の人に会う、一流のモノを見る、触れる。
  買えるなら買えばいい。(p199)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「問題が起きたら、とにかくすぐに飛行機で飛びなさい。お金がかかるとかは
  問題ではない。人間というのはすぐ飛んで、"フェイス・トゥ・フェイス"
  で解決しなきゃいけない」と(瀬島龍三さんから)言われました。(p48)


 ・海外でもビジネスを行う企業が増えてきました・・・基本は、やはり誠実さ
  と言行一致なんです。絶対に裏切らないこと。言ったことは必ず実行に移す。
  しかも早く行動する。たとえば、「一回、我が社の人間をお宅にお邪魔させ
  ます」と言ったら、三日後には行くように指示します。(p51)


 ・私がこれまでの自分の人生を振り返って誇りに思うのは、絶対に読書を
  欠かさなかったことです。(p125)


 ・トップに立つ人間にとって、もっとも重要なことは何か。それは、部下と
  の直接の対話です。・・・一番驚いたのは、ある事業を幹部に「やって
  いいよ」と言ったのに、回りまわって、末端の海外駐在員には「やっては
  いかん」というふうに、正反対の意味になって伝わっていた(p174)


人は仕事で磨かれる (文春文庫)
丹羽 宇一郎
文藝春秋
売り上げランキング: 21106
おすすめ度の平均: 4.5
5 仕事に対するやる気が上がりました
4 ためになった
5 心構えが参考になります。
4 論客が自らと仕事を語る

(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)79点


●著者紹介・・・丹羽 宇一郎

 1939年生まれ。安保時には自治会委員長を務め学生運動の闘士。
 大学卒業後、伊藤忠商事入社し食料畑を歩む。9年間アメリカ駐在。
 1998年に社長に就任。99年に約4000億円の不良資産を
 一括処理。社長任期6年の公約どおり04年会長となる。


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2005年6月23日

「礼儀覚え書」草柳大蔵、グラフ社(2000/05)¥1,470 : 

礼儀覚え書―品格ある日本のために
草柳 大蔵
グラフ社 (2000/05)
おすすめ度の平均: 5
5 「大人」になるための必読書(1)
5 実例をあげての礼儀指導にてとても有用
5 日本の礼儀作法
(評価:★★★☆☆)

●“礼儀正しい人”ということばがありますが、社会人として礼儀が必要で
 あることはいうまでもありません。礼儀があってこそ、先輩との意思疎通が
 容易になり、よい雰囲気で仕事ができるのです。


 ・“ああ、あの男はおれが部屋に入るまで座らないで、立って待っている
  ような男だよ“(p15)


●それでは礼儀はどのようにして、学ぶのでしょうか。それを教えてくれるのは
 両親であり、先生であり、職場の先輩なのでしょうが、私はビジネスマナーに
 ついては本を読むということを第一にあげたいと思います。


●ビジネスマナーについての本を読む、つまり、基本的なビジネスマナーを
 一通り覚えるのです。


●その業界特有のマナーについては、先輩からの指導を受けたり、OJTで
 やってみるということになりますが、基本については自分で本を読んで学ぶ
 べきです。なぜなら、基本的なマナーも知らなければ、第一印象が悪くなり、
 それを挽回するのは大変なことだからです。


 ・国会議員や売れっ子の学者がときどき犯すミスだが、名刺を交換しながら
  相手がまだ頭を下げているのに、別の人の顔に視線をあてて「いやあ、
  この間はどうも」とやることが多い。(p98)


●この本では、重要な基本マナーから応用まで、著者の草柳大蔵さんの経験を
 含めて教えていただけるのですが、もっと早く読んでいれば、自分の失敗を
 防げたのにな、とおもう点がいくつかありました。


 ・言ってはいけないこと・・・第一、過去を語るなかれ。酒でも入ると、
  自分の過去を滔々と述べたがる人種がいる。・・・もうひとつ、ある。
  他人から問われないかぎり、家族の“栄光”を話題にするな(p143)


●一部、今にはそぐわないな~と思うものもありますが、長寿社会の日本に
 おいては、老齢人口比率はどんどん増えていくわけですから、その年代の
 マナーを知ることは、これからさらに重要になってくるのです。


 ・昔のゴルファーの第一のマナーは「そこに一人でもゴルフをしない人が
  いたら、けっしてゴルフの話はしない」ということでした。(p22)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・宮城教育大学:先生が、指定された大教室に入っていって、まず驚いた
  ことは、教室じゅうがタバコの吸殻だらけ、机の上は埃だらけ、という
  光景でした。それに始業のベルが鳴ってから学生がゾロゾロ入ってくる。
  先生は開口一番、「さあ、みんな掃除しようや」と言いました。(p28)


 ・先手先手を打ってくるような「気くばり」もあるようで、秘書や副官に
  これをやられると、上級者はかえって気疲れするという話を聞いた。
  「できる秘書は出世しない」、ビジネスマンの間で聞かれる言葉だが、
  「気くばり」も頭の使い方ということではないか。(p137)


 ・一家にはちゃんと仏壇がある。自分で求めたものにせよ、到来物にせ
  よ、最初の一箇は仏にそなえ、手をあわし、四、五分してから自分で
  食べるというのが、どこの家でも作法にしてきたことだろう。(p177)


 ・フランスでは、黙って食事をする人のことを「あの人は犬のように食べる」
  と言う。(p234)


 ・アメリカで十数店のカフェテリアを経営するユダヤ人に、“成功の秘訣”
  を聞いたことがある。「それに答える前に、君は、サービスという英語の
  スペルを知っているかね」「サービス?知ってますよ。SERVICEで
  しょう」「そう、そのとおり。その最初のSはスマイルのSなんだ。サー
  ビスはスマイルからはじまるんだよ」(p96)


「礼儀覚え書」草柳大蔵、グラフ社(2000/05)¥1,470
(評価:★★★☆☆)


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2005年5月11日

「壁を破って進め」堀田力、講談社(2002/05)上¥520下¥520 : 

壁を破って進め〈上〉―私記ロッキード事件
堀田 力
講談社 (2002/05)
売り上げランキング: 75,677
おすすめ度の平均: 5
5 とてもよい!
(評価:★★★☆☆)

●1976年(昭和51年)、田中首相を逮捕したロッキード事件。その
 事件を担当した「検察の鬼」堀田力さんが自分の目から見たロッキード
 事件をまとめた一冊です。


●私がこの本を買ったのは、どうして堀田さんが「検察の鬼」と言われた
 のか、そして優秀な人はどのような思考をするのか興味があったからです。


●まず、堀田さんは汚職事件を摘発したくて検察官になったということが
 随所にでてきます。大きな目的があったのです。


●そして、そのためにずーっと地道な勉強しています。在米大使館勤務時代
 にはアメリカの法制について司法省の高官に聞きに行っています。
 結果して、その高官とは家族ぐるみの付き合いとなり、なんと
 ロッキード事件の際にはその高官がアメリカ側の実質的な方針決定者と
 なりました。


 ・「私は、在米大使館にいた三年半の間、ずっとアメリカの司法省や
  裁判所のやり方を勉強してきたのです」(上p35)


●これを幸運と呼ぶのでしょうか?偶然なのでしょうか。私はそう思いま
 せん。人間には人生のなかで必ずチャンスが訪れるのです。大切なのは、
 そのチャンスをつかむ準備ができているかどうかなのだと思うのです。


 ・天の時、というものがある。(上p12)


●私も大きな目的を持っていますので、天の時を待ちながら、しっかり
 準備をしていきたいと思います。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・執行部は、九月までにこれを成立させないと国債発行がうまくいかない
  と言っている。それから国鉄運賃値上げ法案。(下p32)


「壁を破って進め」堀田力、講談社(2002/05)上¥520下¥520
(評価:★★★☆☆)


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2004年12月31日

「30日で億万長者になる方法」石井貴士 :石井貴士 

世界の成功者が明かす! 30日で億万長者になる方法

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)71点


●この本はシンガポールの18才、ジョー・クーマーが、世界のマーケッ
 ター成功者30人へメールで質問した結果を97ドルで売り出し、
 数千冊を売り上げたという情報商材「30日で成功するインターネット
 マーケティング」の要約版です。

 ただ、原書は30人のインタビューですが、本書はその中の6人分と
 なっています。30人で1万円だから、6人で1500円?


 ・彼は「自分が成功したわけではなく、他人の経験を使って成功した」
  (p17)


●他人の経験を編集して売るという、出版社の役割がインターネットに
 個よって人でもできる時代になったのが実感できる一冊です。


 ・自分の力だけじゃなくて、大勢の力を結集してチームにしてしまった
  ほうが、うまくいくんだよね。(石井)(p54)


●内容としては、成功者の思考がリアルに理解できる点が素晴しいと思い
 ます。成功者の共通点として成功イメージを持つ、自分の強みを分析す
 る、需要を予測するなど、理論で分かっていても、こうして実際に読ん
 で、みると「やっぱりそうなんだな」と実感できます。


 ・「集客はメールマガジンで、成約はホームページで」がインターネット
  の基本。(石井)(p137)


●技法としては、インターネットマーケティング系の本とさほど変わりま
 せん。これらのテクニックがこのような本によって、今後の常識となって
 いくのは良いことだと思います。


 ・検索エンジン広告のサービスを提供しているオーバーチュアのキーワード
  アドバイスツールを使って、1カ月の間にどんなキーワードがどれくらい
  検索されているかを調べる・・・自分のやろうとしているビジネスの
  「市場規模」が一発でわかる(石井)(p45)


●インターネットの常識は、ビジネスの常識になっていきます。インター
 ネットマーケティング関係の基本は押さえておきましょう。
 

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・セールスレターが成功するかどうかの80%は「ヘッドコピー」に
  かかっているので、目を引くヘッドコピーが何か、じっくりと時間を
  かけて考えます。(p92)


 ・アクセスカウンターをトップページにつけている人がいるんだけど、
  それはやめたほうがいい。何でかって言うと、アクセス数が少ないの
  が、訪問者にばれてしまうからだ(笑)(石井)(p103)


世界の成功者が明かす! 30日で億万長者になる方法
石井 貴士 ヒグチケンゴ
徳間書店
売り上げランキング: 125858

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)71点


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2004年12月23日

「大人のための伝記の雑学」矢矧晴一郎,日本能率協会マネジメントセンター(1995/05) : 

大人のための伝記の雑学
矢矧 晴一郎
日本能率協会マネジメントセンター (1995/09)
売り上げランキング: 502,990

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●偉人のエピソードをまとめた一冊です。あまりに詰め込みすぎて、内容が
 薄くなっているところがありますが、伝記からいかに大切なことが得られる
 かということは十分伝わる一冊だと思います。


 ・そこで一言。
   偉業を成し遂げた人の努力のすごさを知れば、
   偉業が当然の成果に見えてくる(p192)


●やはり伝記を読んで大切なことは、なぜこの人は成功したのか、なぜ
 この人は志半ばで死んでしまったのか、ということだと思います。


 ・そこで一言。
   偶然といっても
   目標を持って努力している人に
   偶然が幸いする(p36)


●数多く伝記を読んでいるうちに、ふと気がつくことがあれば大変な
 収穫になるのではないでしょうか。


 ・あなたにとって、「他人から学ぶこと」が大切である。(p1)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・そこで一言。
   一つのことを究めると
   必ず体系的にまとめられる
   体系的にまとめられないのは
   究めていないから(p46)


「大人のための伝記の雑学」
矢矧晴一郎,日本能率協会マネジメントセンター
(1995/05)¥1,223
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年12月 8日

「カーネル・サンダース」藤本隆一、産能大学出版部(1998/09) : 

カーネル・サンダース―65歳から世界的企業を興した伝説の男
藤本 隆一
産能大学出版部 (1998/09)
売り上げランキング: 125,201
おすすめ度の平均: 5
5 何を始めるにしても、ゼロからのスタートではない。

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●65歳からケンタッキー・フライド・チキンのフランチャイズを作り
 上げたカーネル・サンダース。その生涯の記録です。


 ・「一所懸命働くこと」がこの時点(三十歳)でカーネルが持っていた
  唯一の成功の要点といえるかもしれない。(p39)


●カーネルの特徴は、一所懸命なこと、アイディアを即実行することです。


 ・思いついたら行動を起こさずにはいられないカーネルである。(p57)


●そうした成功者の特性を持ったカーネルも、順風満帆ではありませんでした。
 一所懸命で正義感が強いために会社をクビになったり、ホテルが全焼したり、
 見方を変えると苦難の連続です。


 ・クビにしてくれてどうもありがとう。クビになっていなかったら、あの
  まま働いていて、ケンタッキー・フライド・チキンで成功できなかった
  かもしれない。(p26)


●こうして見ると、人生には波があるもので、失敗者とは波の下に来たときに、
 諦めてしまった人なのかもしれません。いずれ来る波を信じ、一歩踏み出す
 か、そこに止まっているのか、そこに違いがあると感じました。


 ・晩年カーネルは「決して引退を考えるな、できるだけ働き続けろ」と
  いくつになっても働き続けることが大事だと繰り返し強調していた。
  (p181)


●本としては★★★でしたが、カーネルの生き方は★★★★でした。読み終えて
 ケンタッキー・フライド・チキンが食べたくなり、家族でチキン・フィレ・
 サンドをいただきました。変わらないその味に、昔を思い出してしまいました。
 

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・カーネルは晩年のインタビューで「自分は、ケンタッキーで自動車
  の窓をサービスで洗った最初の人間だ」と自慢している。(p41)


「カーネル・サンダース」
藤本隆一、産能大学出版部(1998/09) ¥1,575
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年11月30日

「スリッパの法則」藤野英人 :75点, 藤野英人 

スリッパの法則―プロの投資家が明かす「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方 (PHP文庫)
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)75点


●藤野英人さんはカリスマ・ファンドマネジャーと呼ばれることがあるそうで
 すが、まずもって投資への考え方に好感を持ちました。


 ・会社の人たちは額に汗して働いています。ですから、投資はそういった
  人を応援しようという行為なのです。(p23)


●この本では、会社の発展法則、転落法則が書いてありますが、ほとんどは
 そうだろうね、と思うものでした。


 ・社長室の豪華さとその会社の成長性は反比例する。(p66)


●そういえば、あなたの会社にも相談役がいませんか?相談役とは、通常
 取締役ではありませんので、名誉職なはずなのに、変に人事権を持って
 いたりします。


 ・相談役のいる会社は成長性が少ない。(p102)


●私の場合、投資判断はこれでいきたいと考えています。


 ・自分でその会社のサービスを受けて満足したら投資価値がある。(p175)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・優秀な経営者の多くはメモ魔である。(p63)


スリッパの法則―プロの投資家が明かす「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方 (PHP文庫)
藤野 英人
PHP研究所
売り上げランキング: 36583
おすすめ度の平均: 4.0
5 いい会社、悪い会社を簡単に見分ける方法
4 あくまでも参考として
5 本当です!
4 お買い得です
4 プロの投資家の目線からの法則に納得!

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)75点

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2004年11月 5日

「出世する人、稼ぐ人、他人に気配りできる人」高田律子、辰巳出版(2004/10) : 

出世する人、稼ぐ人、他人に気配りできる人
高田 律子 高田 律子
辰巳出版 (2004/10/10)
売り上げランキング: 190,219
おすすめ度の平均: 3
3 ちょっと違った角度からの目線

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●一流の人の目というものは鋭いものです。それが銀座のママの目なら
 なおさらでしょう。


 ・人間、いいときもあれば悪いときもあるもので、上昇しているときにこそ、
  危機感を持っておられる人は凄い。(p19)


●銀座で飲むことが成功かどうかは分かりませんが、一流の人の目から見た
 一流の人というものの一端を知ることができます。


 ・銀座に来られるお客様は、みなさん、常に「こうありたい」という強い信念
  みたいなものをお持ちです。(p38)


●私も一度、銀座で飲んで、評価していただきたいものだと思います。


 ・どういう男がチャンスをつかむかというと、・・・何事にも興味を持って
  貪欲にエネルギーを吸収しようとする男。遊びながら何かを学ぼうとする
  意識と、どんな状況でも自分を楽しませようとする意識を持つ男です。(p24)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・お客様で「接待は最初の三十分で決まる」という信念の持ち主がいらっ
  しゃるんです。(p29)


 ・人は勝手に育つもんよ・・・若い人や子どもというのは、上司や大人を
  恐ろしく観察しているものです。(p68)



「出世する人、稼ぐ人、他人に気配りできる人」
高田律子、辰巳出版(2004/10)¥1,470
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)
(詳細)→ http://tinyurl.com/4xsus


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2004年10月12日

「不動心」アウレリウス、三笠書房(1989/12) : 

不動心
不動心
posted with amazlet on 06.04.29
アウレリウス 草柳 大蔵
三笠書房 (1989/12)

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●アウレリウスとは、ローマ五賢帝の五人目です。この時代、ローマ帝国は
 領土を最大に広げますが、アウレリウスの代になると、他民族の侵略、天災、
 疫病(ペスト)などによりローマ帝国の繁栄に陰りが見えはじめます。


●皇帝としてほとんどが防衛戦争ばかりしていたようです。最後には戦地で
 死ぬこととなり、さらに後継者となる息子のコンモドゥスは無能で、ローマ
 の没落を早めたと評価されるなど、まったく不運の皇帝といえます。


●この本は、そのような不運のなかで、アウレリウスが自分を励ますために、
 書いたものといわれています。息子に読ませたかったのかもしれません。


 ・何か辛い目にあったときにはこういうことにしたまえ。「これは不幸では
  ない。むしろこの不幸に立派に耐え抜くことは、私にとって幸運なのだ」と。
  (p79)


●書いてあることは素晴らしく、ローマ時代にこれだけの考え方が確立されて
 いることに驚きました。しかし、結果してアウレリウスが五賢帝の最後となり
 ローマ帝国没落のはじまりとなった事実を見ると、松下幸之助に言わせれば、
 「力が足りなかった」ということになるのでしょう。


 ・ものごとは常に全体を眺めるようにしなさい。(p244)

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・アポロニウスは私に、決断は自らで行ない、決して運命の偶然にゆだねて
  はならない、一瞬たりとも理性を見失ってはならないと教えてくれた。
  (p19)


 ・人生は一度しかないのだ。しかもその人生が終わりに近づいていると
  いうのに、自らに敬意を払うこともせず、他人が自分をどう思っている
  かという一点にのみ自分の幸福を費やしているとは。(p36)


 ・謙譲の衣の下から傲慢が見え隠れするほど我慢ならないことはない。(p248)


「不動心」アウレリウス、三笠書房(1989/12)¥459
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年6月21日

「リーダーの帝王学Ⅲ」伊藤肇、竹井出版(1980/9) : 

リーダーの帝王学 ?―個性的経営者の箴言
伊藤 肇
致知出版社 (1980/00)
売り上げランキング: 1,649,921


(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●かなり古い本でしたが、社長の言葉を選んでいるだけあって、なかなか深い言葉がありました。中古を探しましょう。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・欠伸(あくび)が出るほど長い間、ものを見つめていることですよ。そうすると、今まで見えてなかったものが見えてくる。いままでになかったような心が動いてくる。(高浜虚子)
<現場でずーっとものを見ていると、確かに初めは気づかなかったことに気づくことがあります。不思議ですね。>


・自分がこの世に生きる理由を、自分自身で作りながら生きてゆくのである(岡野喜一郎)
<人が生きがいを与えてくれることはありません。自分で創り出したからこそ生きがいです。>


・一致の次善をとるか、不一致の最善をとるか。そこが経営者のわかれるところである。(瀬島龍三)
<そこはバランスなんでしょうね>


・「有名になる」ことは、その人間が単純化され、濫用されることである。
<有名にはならないほうがよい、と思うのですが>


・社長は細部を指揮してはならぬが、細部を理解していなくてはならぬ。(大橋武夫)
<これは大切ですね。本当に難しい>


・自分が企業にとって必要だ、と思った瞬間から、企業ではその男を必要としない(カーネギー)
<驕りの気持ちが芽生えた瞬間に人は落ちていくようです。恐ろしい、恐ろしい>


・最大の説得力は実践だ(土光敏夫)
<カルロス・ゴーンは、これまでコミットメントを達成してきました。達成しなければ、辞めるでしょう。だからこそ、達成してきたともいえます。>


「リーダーの帝王学Ⅲ」伊藤肇、竹井出版(1980/9)¥1200
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年5月 9日

「痛快!クルマ屋で行こう。」南原竜樹、双葉社(2003/11) : 

痛快!クルマ屋で行こう!
南原 竜樹
双葉社 (2003/11)
売り上げランキング: 64,244
おすすめ度の平均: 3.83
4 楽しく読める成功物語
3 武勇伝
4 痛快!クルマ屋で行こうは面白かった


(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●マネーの虎に出演している外車売りの南原さんの本です。はっきり言って面白い。学生時代からの創業時なんて、税金、関税はいいかげんだし、取引もハチャメチャ。

●それでも商売になっていくのは南原さんの人柄でしょう。面白い本ですが、万人に適用できる智恵が少なかったので、★は少なめにしました。でも、やっぱり面白い。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・特に若い読者の方たちに対して、「あなたたちは無限の可能性を持っているんだ」と言いたい。(p7)
<そのとおりですね>


・僕はいま、週に1冊は本を読む・・・・・・200人の人たちをきちんと組織化し、目標に向かって動かしていかなければならない。それにはいろんな本を読んで、ヒントを探す。新しい知識を常に吸収しなければ、リーダー失格である。(p18)
<最低限、仕事と人生に必要な本は読みたいものです>


・当時、その中身はナンバラの個人商店だったわけだが、僕には日本を代表する自動車輸入会社になりたい!という青雲の志があった。(p32)
<思いがなければ、行動は起こりません>


・天敵のように思っていた税関の人も人間で、仲良くなると無理も聞いてくれて、ほんとにヨカッタ。おとぎ話のようだが、本当の話だ。(p53)
<南原さんは、本当に面白い人です>


・三菱のエンジニアの人たちは会社に不満を感じていた。自分の好きなクルマを作ろうとしても、役員に反対されてしまう。(p106)
<企業の体質なんでしょうかね>


「痛快!クルマ屋で行こう。」南原竜樹、双葉社(2003/11)¥1,260
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年4月26日

「組織はこうして変わった」高塚武、致知出版(2002/04) : 

組織はこうして変わった―高塚猛と北川正恭の革命論
高塚 猛
致知出版社 (2002/04)
売り上げランキング: 36,063
おすすめ度の平均: 3.5
5 今が買い!
1 つぎは「わたしはこうして変わった」という本が書けるようにね
1 企業をセクハラで変えようとしたんですか?

(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


●福岡ダイエーホークスの高塚社長と三重県知事北川さんの対談です。これだけ相手の話を聞かないで、自分の話ばかりしている対談を始めて見ました。私はお役所に勤めているわけではないので、高塚さんのお話だけで十分満足です。

●しかし、有名人と対談するのはいいのですが、あまりにレベルの高い人と対談すると自分のレベルの低さが見えてしまう典型でしょう。北川さんには同情します。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「二君にまみえる」というは世の中の一番の失敗例です。(高塚)(p26)


・全員を集めて言えば伝達のスピードは早いかもしれませんが、理解してもらうスピードはかえって遅くなってしまうんです。だから井戸端会議方式でやりました。フワッと何人かが集まったところで、常に同じ話を何回も何回もしました。(高塚)(p57)


・仕事だからやって当たり前だと思ってみんなほめてやらないんです。だけど当たり前のことが実は一番大切で難しいことなんですね。(高塚)(p128)


・経営観について言えば、僕が学んだことはたった一つです。それは「変わる」ということ。自ら機会をつくり出して、機会によって自らを変えようということです。厳しいことが起こると、自分が必要なんだなと思うんです。厳しくなかったら誰でもやれる。厳しいから自分に番が回ってくるんだなと考えます。(高塚)(p211)


・あともう一つ(リーダーの条件に)付け加えるならば、それを実行し一緒に行動してくれる人を守ってあげることです。今の日本の社会で一番欠けているのは、この「守ってあげる」ということです。人は孤独で寂しいものだという意識を持って、その孤独さ、寂しさをそう分かち合うのか、どう守ってあげるか。経営者というのはコンピュータじゃないのだから、やはり血の通った温かいものを持っていないといけないと思うのです。(高塚)(p217)


「組織はこうして変わった」
高塚武、致知出版(2002/04)¥1,470
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)


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2004年3月 4日

「価値ある生き方のヒント」森村誠一、堀田力、PHP研究所 :72点, 堀田力, 森村誠一 

価値ある生き方のヒント
(評価:★★★読むべし)72点


●まじめに、どう生きるのか、生きがいとは何かを考えさせられる本です。自分の重要感を求める人間の本質にせまります。お二人とも真面目ですね。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人にはそれぞれ与えられた力というものがあります。その力の範囲の中で、社会への貢献を果たしていけばいい。(森村)


・権力は目的ではなく手段(堀田)


・どんな小さな仕事でもかまわない。「森村、お前が必要なんだ」と言われるような仕事がしたかった。(森村)


・人間は六十歳を過ぎたら、もう後はおつりの人生であるということです。(堀田)


価値ある生き方のヒント
森村 誠一 堀田 力
PHP研究所
売り上げランキング: 973017

(評価:★★★読むべし)72点


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2004年3月 3日

「捨てる神に拾う神」早坂茂三、集英社 :72点, 早坂茂三 

捨てる神に拾う神―「もっと無器用に生きてみないか」 (集英社文庫)
(評価:★★★読むべし)72点


●政治の世界の経験から、人の世の渡り方を示した一冊。政治の世界もサラリーマンの世界も似ているところがあり、一人では何もできないから派閥ができ、人間関係が重要になる。本来の国を発展させる、会社を発展させるという目的を見失わなければ、和して同せず、自分の道を行きたいものです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・角栄はどもりだった


・政府、自民党は戦後の国家経営で基本的に成功したが、教育の分野では失敗した。そう私は思っている。


・子の言うこと八、九きくな(相馬藩大聖寺暁仙僧上)


・「おまえ、人の悪口を言うな」(角栄)


捨てる神に拾う神―「もっと無器用に生きてみないか」 (集英社文庫)
早坂 茂三
集英社
売り上げランキング: 224687
おすすめ度の平均: 4.0
4 田中角栄の元秘書が語る人生の指針

(評価:★★★読むべし)72点


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2004年3月 2日

「本田宗一郎「一日一話」」PHP研究所(編) :79点, 本田宗一郎 

本田宗一郎一日一話―独創に賭ける男の哲学 (PHP文庫 ヒ 4-1)
(評価:★★★読むべし)79点


●本田宗一郎氏の著作を366日分の話に分けた本です。個人的には、原書が好きなのですが、手っ取り早く本田宗一郎氏の成功の秘訣を知るにはいい本でしょう。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は生まれてこのかた、不得手な分野に手をそめてこなかった。・・・・・・私のように得意なことを一途にやっても、つぶれかけることがあるのだ。


・努力を努力として価値づけるには、そこに創意と工夫が必要である。


・私はうちの会社のみんなに、「自分が幸福になるために働け」っていつもいっているんですよ。


・日本にはあらゆる資源がない。あるのは人間だけだ。


・人間てのは、困難がなければ知恵が出るもんじゃないですヨ、ネ。


本田宗一郎一日一話―独創に賭ける男の哲学 (PHP文庫 ヒ 4-1)
本田 宗一郎
PHP研究所
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(評価:★★★読むべし)79点


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2004年2月24日

「春風を斬る―小説・山岡鉄舟」神渡 良平 :73点, 神渡良平 

春風を斬る―小説・山岡鉄舟
神渡 良平
PHP研究所
売り上げランキング: 398480
(評価:★★★読むべし)73点


●山岡鉄舟は、十六歳にして両親を無くし、
 結婚しては貧乏で第一子を餓死させる
 という運命にありながら、剣術、書道、禅の道を極め、
 そして人物を治めました。


●逆境がこの人を作ったのか、
 この人だから逆境から育ったのかはわかりません。

 が、明治が現代よりも厳しい時代であり、
 山岡鉄舟がすごい人だったというのは事実のようです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・天地神明に「一日千字を書く」と誓っていた。


・妥協しない、とことんやる、
 その中で余分なものが削げ落ちていき、
 光ったものが現れてくる。


・身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも
 留めおかまし大和魂(吉田松陰)


春風を斬る―小説・山岡鉄舟
神渡 良平
PHP研究所
売り上げランキング: 166009

(評価:★★★読むべし)73点


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2004年2月22日

「人生を最高に生きる私の方法」竹内均、三笠書房 :79点, 竹内均 

人生を最高に生きる私の方法―挑戦を続けよ!そして最良の人生を築け!
(評価:★★★読むべし)79点


●成功本のようですが、実は時間管理の本でした。いかに、効率的に自分のやりたいことをやるか、その実践的ノウハウが詰まっています。


●問題は、自分自身の生活にどれだけそのノウハウを反映できるか、ですね。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私が営々と働いてきたのは、いろんなバカげたことをやりたかったからです。(本田宗一郎)


・一つの仕事を十五分毎に区切っておこなうと時間を大変有効に利用できる。


・なぜ私がテレビを観ないかというと、時間がもったいないからだ。


・世の中には案外、相手が時間の約束を守るかどうかで、人柄を判断している人は多い。



(評価:★★★読むべし)79点


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2003年12月 4日

「「人望」の研究」童門冬二 :童門冬二 

「人望」の研究―西郷隆盛はなぜ人を魅きつけるのか?」童門冬二、主婦と生活社
(評価:★★★☆☆読むべし)


●西郷隆盛に学ぶ「人望」の研究です。

 やはり日本人には「日本の心」がありますから、
 それを無視して、理詰めだけで対応しても限界があります。


●夏目漱石「草枕」の冒頭の
 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
 意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」は、
うまく日本の心の難しさを表現しています。


●こういう日本の難しさを歴史に学ぶ本です。

 アマゾンにはないようですが、
 古本屋にあったらぜひ購入してみてください。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・俺は自分の傷の痛さを知っている。
 だから人の傷の痛みもわかるんだ(山本周五郎)


・自分がやりたいことをやるためには、
 権力に接近しなければならない。
 あるいは、権力を自分の手に握らなければならない
 (大久保利通の考え方)


・騙すより、騙されろ(西郷隆盛)


・情報の集まる人間と、集まらない人間がいる。
 これは、情報を提供する側が相手をよく見るからだ。


・小人も程々の才芸があってたいへん便利な存在だ。
 用いなければならない。しかし、そうかといって、
 小人にたいへん重要なポストを与えれば、
 今度はその組織がひっくり返ってしまう。
 つまり小人の限界がある。そこを見誤ってはならない。
 だから、決してトップ層に用いてはならない(藤田東湖)



(評価:★★★☆☆読むべし)


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

2003年9月23日

「田中角栄の超人材育成術」小林吉弥 : 

田中角栄の超人材育成術
小林 吉弥
講談社
売り上げランキング: 373761
おすすめ度の平均: 4.0
4 人材育成術というより


何事も、“おのが力と思うなよ”の姿勢でやっているわナ(竹下 登)

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●「気配り」で有名だった竹下元首相の秘密は、この言葉にあるようです。常に汗は自分でかきながらも、相手や周囲に必ず配慮するということが、竹下氏の「気配り」の秘訣でした。


●この本で私が共感したところは次のとおりです。


・わかったようなことを言うな。気の利いたことを言うな。そんなものは、聞いている者は一発で見抜く。借りものでない自分の言葉で、全力で話せ。そうすれば、はじめて人が耳を持ってくれる(田中角栄)


・リーダーの条件には、・・・・・・集団を引っ張っていくのだから、オリジナルな発想の先見洞察力に基づいた「方針の確立」があるかどうか。そして、もう一つは部下に対する「信賞必罰」の厳しさがあるかどうかである。


・世の中の真理は、白と黒だけではない。広大な中間地帯(グレーゾーン)がある。それを味方にできないようでは、とても天下は取れない(田中角栄)


・人生はすべて“間”だ。お前みたいに一本調子、直進しようとするだけでは前に進まない。“間”の取れない奴はどうしようもないぞ(田中角栄)

●この本は、政治力と言われている人間を引きつける秘訣を、政治の世界で極めた人たちの実例で示しています。


●サラリーマンが自分の企画を通すためには、政治力が必要ですから、この心理学ともいえる人を引きつける秘訣は必ず学ばなくてはならないと思います。(これだけで生きている人もいますが・・・・・・)


田中角栄の超人材育成術」小林吉弥、講談社

2003年8月28日

「祇園の教訓」 岩崎 峰子 : 

祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人
岩崎 峰子
幻冬舎
売り上げランキング: 97817
おすすめ度の平均: 3.0
1 ビジネス書ではないです
3 良い男の条件
4 全ての仕事に共通する心構え


人間には「アホぶりのかしこ」と「かしこぶりのアホ」がいるとよく教えられました。

祇園の教訓」 岩崎 峰子


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●確かに「アホぶりのかしこ」はわが社にもいます。その人は、いつも笑顔だし、決定書もどんどん判を押す。部下の話しを聴いて、「やってみなさい、やってみなさい」とどんどん背中を押す。


●同じ職場にいると、その人の実力は自然にわかってくるものです。その人は、わざと明るくして部下が話しやすい環境を作ろうとしていたように思います。つまり自分の能力が高いことを示すよりも、職場の部下がイキイキと仕事ができるような雰囲気にすることを優先していたのですね。


●この本で共感した部分は次のとおりです。


・舞に限らず、芸事や仕事でも続けることが力になると思います。たとえ五分、十分であっても、それを毎日何十年と続けていく、その集大成が芸の力です。


・夫はこう言いました。「・・・・・・Aの模写とBの模写の絵を比べると違いがある。消したはずの自分が出てくる、これが“個”だと思う。似ているということははじめから違うことだよ」


・お徳利の傾き加減で残りの量を推量します

祇園の教訓」 岩崎 峰子


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2003年7月 4日

「一休さん100話」 牛込 覚心 : 

話の泉 一休さん一〇〇話
牛込 覚心
国書刊行会 (2003/01)
売り上げランキング: 273,595


今日褒めて 明日悪く言う 人の口 泣くも笑うも 嘘の世の中(一休)


●人は他人の評価を気にするものです。その評価で、時には自らの命を絶つ人がいるくらいで、人間というものは常に他人の評価を気にしています。しかし、そうした評価をうまくつかえば、かなりの成果もだせるはずです。


●その評価の基準をどこにおくか、ということですが、常に一貫した考え方で評価するということが原則でしょう。しかし、原則があっても、それが相手に理解されていなくてはなりません。自分の考え方は何度も何度もくり返し伝えなくてはなりません。そうしたうえで、評価を考えます。


●その場合大切なのは、やはり、私心がないということだと思います。そしてそのためには、素直な心、つまり、人の目を過剰に意識しない、自分の信じるところを信じる、ということが大切になってくるのだと思います。


話の泉 一休さん一〇〇話
 牛込 覚心
(私の評価:★★★☆☆)




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2003年6月26日

「快人エジソン」浜田 和幸 : 

快人エジソン―奇才は21世紀に甦る
浜田 和幸
日本経済新聞社 (1996/08)
売り上げランキング: 1,573,736
おすすめ度の平均: 5
5 「快人」?


成功しない人がいたとしたら、それは考えることと、努力すること、この二つをやらないからではないだろうか。(エジソン)


●問題の解決方法を考える、文書を考える、スピーチを考える、考えるということは、なかなか難しいものです。やれば、それなりになんとかなるものです。しかし、人の上に立つようになると、それなりに高いレベルで頭を使わなくてはならない状況になってきます。ですから、仕事に熱心な人は、いつも仕事のことを考えなくてはなりません。


●私は、考える力は考えることで鍛えることができると思っています。つまり、筋肉のように使えばそれなりに強くなるのです。「脳力の5%以上使っている人を見たことがない」という人がいますが、これまで使っていなかった脳を使えるようにすればよいのです。


快人エジソン―奇才は21世紀に甦る」浜田 和幸
(私の評価:★★★☆☆)



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2003年1月29日

「国盗り物語 後編」 司馬 遼太郎 :司馬遼太郎 

と、ふと空しさをおぼえぬこともない。
人の一生というものは、ときに襲ってくるそういう
虚無とのたたかいといってもいい。


●信長は「敦盛」の次の部分だけを
 好んで舞ったといいます。

 人間五十年
 化転の内にくらぶれば
 夢幻のごとくなり


●人の一生ははかないものである。

 そうであるがゆえに、どういきるのかと
 考えることが必要なのではないでしょうか。


国盗り物語〈2〉斎藤道三〈後編〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
売り上げランキング: 5383
おすすめ度の平均: 4.5
5 一人の漢の野望・・・そして夢。
4 道三の国盗り物語
4 「信長編」へと続く「信秀編」が見所
4 これぞ下剋上
5 司馬氏40代の作品、というつぶやきがムムムっと

本の評価★★★☆☆


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2002年10月10日

完全を求めて,いつも失敗してきた。だから,もう一度挑戦する必要があった : 

完全を求めて,いつも失敗してきた。だから,もう一度挑戦する必要があった。
(G・ヴェルディ)


●イタリア、オペラの「仮面舞踏会」「アイーダ」「オテロ」で有名なベルディ。彼は、70歳になっても創作活動をやめなかったそうです。


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