■北方謙三さんの「望郷の道〈下〉」を読んでいくと、
台湾で総督府民生長官の後藤新平が出てきました。
そして偶然にも、ちょうど手元に
「後藤新平 日本の羅針盤となった男」が
あったのですから、不思議なご縁と読み始めました。
■後藤新平は、医師として学び、
衛生局官僚として衛生環境の整備、
労働保護、労働災害保険の整備に尽力しています。
そして、日清戦争の帰還兵の検疫事業で
児玉源太郎と出会い、
台湾での児玉総督と後藤民生長官という
台湾統治の立役者となるのです。
・行政組織のスリム化に併せて、一挙に1080人もの役人を
クビにしたのである。台湾には官民合わせて約三万人の
日本人がいたが、役人の大量解雇で日本人社会は上を下への
大騒ぎとなった(p135)
■その後は、満鉄初代総裁、内相、外相、
東京市長などを歴任しています。
どこの職場でも、後藤新平は「やるべきことはやる」
といった考えのようで、混乱がおきようとも
反対されようとも、自分の信じる方針を
進めていったように見えます。
組織というものは、トップによって
まったく変わってしまうのだな、と
感じました。
■分類としては歴史小説ではなくノンフィクションというか、
後藤新平の伝記という感じでしょうか。
本の評価としては★2つとしました。
山岡さん、よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・新平に銀行の重要さを教えた茂丸は、大蔵大臣の松方とも面会し、
ユダヤ系イギリス人アーサー・サッスーンが創設した
「香港上海銀行」を例にとって台銀の設立を促す。(p153)
・ドイツ留学や衛生制度の普及運動、私塾を開いての
人材育成に惜しみなく金を使った・・・彼の死後、
親族は莫大な借金の返済に四苦八苦することになる(p27)
・新平は、終生、「大切なことを伝えたい」熱病に
浮かされている。策の立案とともに人を教育することに
並々ならぬ情熱を注いだ(p99)
草思社
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21世紀の後藤新平はいないのか?
21世紀の後藤新平はいないのか?
21世紀の後藤新平はいないのか?
他に誰か書いて欲しいなぁ
羅針盤なり【私の評価】★★☆☆☆(67点)
■著者紹介・・・山岡 淳一郎(やまおか じゅんいちろう)
1959年生まれ。
ノンフィクション作家。
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■関連書評■
a. 「望郷の道(上)」北方 謙三
【私の評価】★★★★★
b. 「台湾人と日本精神」蔡 焜燦
【私の評価】★★★★★
c. 「超速!最新日本政治外交史の流れ」竹内 睦泰
【私の評価】★★★★☆
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