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アングロサクソンは人間を不幸にする
ビル トッテン Bill Totten
PHP研究所
売り上げランキング: 195,757
おすすめ度の平均: 5
5 新聞・TVの電波にのらない貴重な少数意見


【私の評価】★★☆☆☆

■著者紹介・・・ビル・トッテン

 1941年生まれ。1963年 ロックウェル社(アポロ計画)勤務。
 1967年 システム・デベロップメント社(SDC)勤務
 1969年 SDCの社員として日本の市場調査のため来日。
 1972年 パッケージソフト販売会社アシストを日本に設立、現在に至る。

●「欧米の資本主義は人間を幸福にしない」というのが著者の
 主張です。

 その理由は、欧米では資本主義の名のもとに、
 金持ちが貧乏人を搾取してきたからです。

 ・アメリカ経済はたしかに活況を呈しているが、
  その利益を受け取っているのはほんの一握りの金持ちだけである。
  (p2)


●この背景には、狩猟民族であるアングロサクソンの
 弱肉強食の遺伝子があり、
 強いもの、つまり金持ちがさらに金持ちになるだけであると、
 バッサリ切り捨てています。

 ・イギリスは戦闘的な狩猟民族だったゲルマン人たちによって
  つくられた国だ。・・・彼らの考え方は、円満に共存共栄を
  図るというものではない。勝つか負けるか、弱肉強食の
  考え方なのである。(p90)


●そうした資本主義に対抗する形で、「社会主義」「共産国家」
 という考え方が生まれてきたのですが、
 結果を見れば、社会主義の仕組みがうまくいかないのは
 明らかでしょう。

 著者は、日本社会こそが成功した社会主義であり、
 日本のような共存共栄の考え方こそが、
 一般市民の幸福を達成するものだとしています。

 ・高度成長期の日本では、一企業、一個人が高利を貪り、
  莫大な利益を上げることをよしとせず、皆で利益を
  分かち合ってきた。・・・そのようにして日本は、
  世界にも稀な貧富の差の少ない社会を築いてきたのである。
  ・・・日本人の価値観の中心は、カネではなかった。
  大多数の人々の幸福だった。(p192)


●著者は、現在の日本経済の停滞は、日本的経営の失敗ではなく、
 私利を求める官僚や、理念を捨てた企業経営によるものであり、
 いまこそ、経営理念に基づく経営、日本的経営に
 回帰するべきだとしています。

 ・日本社会と経済が衰退しはじめたのは、日本企業がこうした
  経営理念を捨て、貪欲に利益を追求しはじめたからだと思う。
  (p181)


●アングロサクソンである著者が、日本的経営の素晴らしさを
 説いてくれるのも不思議ですが、
 日本的経営を見直すのに良い本だと思いますので、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・資本主義は、基本的に金持ちの哲学である。(p56)


 ・私の目から見ると、宗教心のない日本人のほうがまだ欧米人より
  モラルが高い。・・・カトリックでは、十字軍の昔から、どんな
  略奪をしても、どんなに人を殺しても、司祭に告解し教会に
  寄付すれば天国に行くことができるというようなことを教えている。
  (p163)


▼引用は、この本からです。
アングロサクソンは人間を不幸にする」ビル・トッテン、PHP研究所
(2000/8)¥1,150【私の評価】★★☆☆☆


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日本人と中国人どっちが残酷で狡猾か―乱世は論語に学べ
渡部 昇一 孔 健
徳間書店 (2000/03)
売り上げランキング: 1,112,859
おすすめ度の平均: 4
4 流れのよい対談とは言いにくいが、学ぶ点が多い良書
4 良書である

【私の評価】★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ


■著者紹介・・・渡部 昇一

 1930年生まれ。上智大学卒業後、ドイツのニュンスター大学、
 イギリスのオックスフォード大学に留学。
 上智大学教授。評論家。著者多数。

■著者紹介・・・孔 健

 1958年、中国青島市生まれ。孔子の75代直系子孫。
 山東大学卒業後、上智大学大学院新聞学博士課程修了。
 1985年に来日し、世界展望協会中国代表理事、
 日中スポーツ文化交流協会理事長。
 アジア経済開発センター理事長、中国画報社駐日総代表、
 チャイニーズドラゴン新聞社編集主幹。

●日本を代表する知識人である渡部 昇一氏と、
 孔子の75代直系子孫である孔 健氏との対談を一冊にしたものです。

 その内容は、両国の歴史、文化、政治にわたり
 非常に興味深いものになっています。

 ・「一人の中国人は一人の日本人に勝てる。しかし三人の中国人
  が集まったら、二人の日本人に絶対に負ける」と、多くの中国人
  は内部分裂してしまいます。(孔)(p108)

●こうした対談を見ていると、
 いかに日本、中国の歴史、文化について
 知らないかということをしみじみと実感します。

 普通の日本人の情報入手の手段が、
 テレビや新聞などのマスコミであることを考えれば、
 知識の浅さは当然のことでしょう。

 ・日本が韓国を併合すると、あまりにも識字率が低いことに驚き、
  これはなんとかしなければならないと、朝鮮半島中に小学校を
  作りました。そして、その小学校でハングル語を学ばせ、日本語を
  選択科目としました。(渡部)(p90)

●近年、領土問題、教科書などで歴史認識が重要になっています。

 しかし、マスコミ報道さえ背後でコントロールしようとする
 勢力がある現状では、簡単に巷の情報を信頼できません。

 そうした現状を認識しつつ、より多くの情報に接し、
 自分で情報を選別する努力が必要なのでしょう。

 ・通州事件については、戦後はあまりふれられませんが、
  これはまことに痛ましい事件です。通州の日本人街に住んでいた
  非戦闘員の日本人と朝鮮人が、二百名近くも虐殺されてしまったのです。
  (渡部)(p56)

●対談としては、自分の言いたいことを一方的に話している
 印象でしたが、内容は濃いと思います。
 ★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・いまは「中国人の大移動」などということも言われていて、
  お金のみならず人の流出も盛んです。中国人は不安でたまらず、
  ことあるごとに外国に逃げていくからです。(孔)(p69)


 ・盧溝橋事件が毛沢東側の謀略であったことは、かなり浸透して
  きましたが、第二次上海事変も、じつは蒋介石のほうが仕掛けた
  戦争でした。(渡部)(p138)


 ・日本には、「バカ正直」や「正直者がバカを見る」という言葉
  があります。これは、『論語』の教えとは正反対ですが、
  人の世にはたしかにそのような側面もあります。・・・人生を
  長い目で見れば、やはり孔子が言っていることの方が正しい
  のではないでしょうか。(孔)(p226)

▼引用は、この本からです。
「日本人と中国人どっちが残酷で狡猾か」
渡部 昇一、孔 健、徳間書店(2000/3)
¥1,470【私の評価】★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ


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現代中国の禁書 民主、性、反日
鈴木 孝昌
講談社 (2005/06/21)
売り上げランキング: 46,817
おすすめ度の平均: 5
5 現代中国社会の苦悩と希望
5 素晴らしい本です!

【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ


■著者紹介・・・鈴木 孝昌

 1962年生まれ。大学卒業後、中日新聞社(東京新聞)入社。
 93~94年北京語言学院で留学研修。96~99年香港支局長。
 02~05年東京新聞=中日新聞・中国総局長を務める。

●国家間の外交を進めるには、友好関係を維持しながら、
 相互理解に努めることが大切であることはいうまでもありません。

 ただそのときに心がけることとして、単に交流するのではなく、
 相手の正確な情報を入手して、相手を正しく理解することが
 大切だと思います。

●そうした意味で、この本は、現代中国の一断面を
 見せてくれる良書といえるでしょう。

 ・靖国神社参拝や歴史認識問題が起こるたびに中国政府や
  マスコミは「日本は侵略の歴史的事実を認めず、反省も
  していない」と繰り返すため、それが大半の中国人の
  日本に対する共通認識となってしまっている。(p33)

●外交とは国益を守るのが目的です。
 そして国益とは、お金と安全です。

 最近、日本政府は中国向けODA凍結が解除されましたが、
 動きは遅いとはいえ、中国ODA廃止の方向は変らないでしょう。

 ・ODAについては、「政府開発援助と言いながら、実は
  援助ではない。低利融資であり、返済しなければならない。
  用途にも制限がある。しかも中国はずっと遅滞なく返済義務
  を果たしてきた。日本政府の姑息なところは、低利融資政策を
  援助と言い換えているところ。これは日本政府の策略だ」。
  これも大部分の中国人が持っているODAに対する認識だ。(p34)

●私自身、中国には一部しか訪れたことがありませんし、
 広大な中国をすべて知っている人もいないでしょう。

 ですから、このような本を通して、少しでも
 巨大な人口を持つ隣国について知ることは大切だと思います。

 これだけの内容を安価で読める一冊です。★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・中国には反日的な意見を発表するサイトが「数百はある」
  (盧)と見られる。(p22)


 ・中国では、日中間の摩擦において、自国の側にも責任があるという
  概念はほとんど存在しない。靖国参拝、歴史問題、領土問題、
  資源問題、反日デモ・・・。すべて責任は日本側にあるという
  「世論の一致」が図られている。(p214)


 ・さまざまな名目で農民からカネを搾り取る地方官僚。
  不正を告発しようと立ち上がった農民を捕らえ、口封じのために
  殴り殺す警官。・・・首相までも騙し、順調な発展をPRする
  農村指導者ら。(p65)

▼引用は、この本からです。
「現代中国の禁書」鈴木 孝昌、講談社(2005/6)¥820
【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ


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ドイツ参謀本部
ドイツ参謀本部
posted with amazlet on 06.05.31
渡部 昇一
中央公論社 (1986/10)
おすすめ度の平均: 4
3 剽窃だけどまあいっか
5 これぞ「教訓」としての歴史

【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ

■著者紹介・・・渡部 昇一

 1930年生まれ。大学卒業後、ドイツ、英国に留学。
 上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。

●1600年頃のヨーロッパ三十年戦争から、ヒトラーまで、
 プロイセン=ドイツ参謀本部を中心に、
 国家と戦争、そして戦争を遂行する組織について考察した一冊です。

●こうして読んでみるとヨーロッパの歴史とは、
 戦争の歴史とも言えるでしょう。

 そして国家の反映と没落の歴史の中から見えるのは、
 だれに権力を持たせるのか?ということです。

 有能な人が権力を持てるような組織こそが、
 強くなっているようです。

 ・フランス軍の将校の進級は、実力よりも上官の気に入るか否かが大きい
  問題で、地味に作戦の研究をするよりも、むしろ権勢家の門をくぐり、
  社交界に出入りし、そこで評判のいい人間になることに心がけるのが
  よいという風潮さえあった。・・・スタッフとラインの交代制を持つ
  プロイセンにくらべて本質的に劣っている(p165)

●人が組織をつくり、組織には昇進のルールがあり、
 そうした人、組織、組織のルールが、組織のレベルを決め、
 国の運命をも決めるのです。

 ・プロイセン=ドイツ参謀本部は、近代史の動向を左右するほどの
  意味を持つ組織上の社会的発明であった。しかし、それは
  ビスマルクという強力なリーダーとモルトケという有能なスタッフ
  の組み合わせの時だけ、めざましい効果を示したにすぎない。(p195)

●ドイツの歴史を「戦争」というテーマから大きく把握しながら、
 人と組織というものを考察できる一冊です。
 ★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ローンは剣を砥いで準備し、モルトケはこの剣を用い、
  ビスマルクは外交によって他国からの干渉が入るのを防いで、
  プロイセンを今日の勝利にみちびいた(ヴェルヘルム)(p129)
  


ドイツ参謀本部」渡部 昇一、中央公論社(1986/10)¥357
【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ

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経済学のエッセンス―日本経済破局の論理
小室 直樹
講談社 (2004/01)
売り上げランキング: 7,401
おすすめ度の平均: 4.6
5 シンプルイズベスト
5 800字では語りつくせぬ、社会科学の真骨頂
4 本当にわかりやすい。

(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●著者紹介・・・小室 直樹

 1932年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生となり渡米。
 経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。法学博士。


●最近、401k、確定拠出年金ばやりです。
 つまり、自分の年金の投資先は、を考える必要があるということです。


●日本はこれからインフレになるのか、デフレが続くのか・・・。
 円高になるのか、円安になるのか・・・。
 株価はどうなるのか・・・。


●これははっきり言って誰も分からないでしょう。もし、著者の小室さんが
 分かっていれるとすれば、その予想に従って投資して大金持ちとなっています。
 こんな本を書いてはいないでしょう。


●わかるのは、経済の大きな流れくらいです。
 
 それでもやはり経済学は学ぶ必要があると思います。
 経済学をちょっとかじるための本として、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・如何なるときでもGNPを見つめよ、さらば汝、経済を悟るべし。(p74)
  ※GNP=国民総生産(グロス・ナショナル・プロダクト)


 ・ヒットラーは、凡百のエコノミストの猛反対を押し切って、
  設備投資につぐ設備投資。
  結果は。
  ドイツに失業者はいなくなった。


経済学のエッセンス」小室 直樹、講談社(2004/10)¥819
(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか
長野 晃子
草思社 (2003/11/21)
おすすめ度の平均: 2.67
1 あと誰が謝らないって?
1 日本人もかなり多様なんだけど・・・・
4 確かに論と突っ込みは浅い本ではありますが。

(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●著者紹介・・・長野 晃子

 1938年生まれ。現在、東洋大学社会学部教授。1976~77年フランス国立
 リヨン第三大学客員助教授、1987~88年フランス国立ストラスブール
 人文科学大学客員教授


●ベネディクトの「菊と刀」(初版1967年)で示された「日本は恥の文化」
 について、その間違いを指摘しながら、日本の治安の良さを、日本人の
 考え方・文化から考察する一冊です。

 ・ベネディクトの言に反して、日本の個々人の心を律しているのは罪の意識
  であって、日本は日本の、しっかりした罪の文化をもっているのだ。
  (p130)


●その中で、ベネディクトの「菊と刀」はアメリカのプロパガンダであると
 断言しているのが、新鮮でした。

 ・ベネディクトは『菊と刀』を米国の戦争プロパガンダのための政治論文と
  して書いたのであり、ダグラス・ラミスの言葉を借りれば、「(日本は)
  アメリカにとって当然敵となるべき国、理論的にも道徳的にもアメリカが
  第二次大戦で打ち負かして当然至極であるような国」として描いた。(p171)


●また、「忠臣蔵」の解釈についてベネディクトの分析不足を指摘している
 ところでは、自分の「忠臣蔵」についての知識不足、理解不足がわかり、
 もう一度「忠臣蔵」を見てみたいと思わせてくれました。

 ・「家康公以来の御定法」である喧嘩両成敗を公儀は守らなかった。
  したがって幕府に代って吉良に制裁を加えることで、幕府がし残した
  ことをやり遂げ、定法を守らなかった幕府に抗議しようとしたわけ
  である。(p224)

 ・日本人にとって努力を認められなかったときほど悔しいことはない。
  私自信もまさにそうだ。浅野は誠心誠意努力したが認められなかった
  ことが悔しかったのだ。それが浅野をして吉良に斬りかからせた動機
  ではないだろうか。(p211)


●私は宮崎駿が好きなのですが、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などが、
 欧米の人に理解されないところがあるという話を不思議に思っていたことが
 ありましたが、その理由の一部がこの本で理解できました。


●たとえば、「もののけ姫」でのタタリ神は打ち倒す敵ではなく、鎮められる
 べき神です。しかし、英語吹替版では、evil(邪悪)なものと訳されている
 のです。これは、欧米では善と悪の構図でしか世界を理解できないため
 でしょう。

 ・欧米人はとりわけこのタイプの英雄の一人勝ちのサクセス・ストーリーが
  好きなので、善と悪との戦いの構図を持たず、最後に英雄がハッピーに
  ならないストーリーは理解できないのだ。(p192)


●日本の文化を欧米と比べながら知ることで、ある種の誇りをもてる一冊
 ということで★2つとしました。論文調の文体が苦にならない人には、
 ★3つでしょう。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・欧米キリスト教文化圏では、・・・「神の命令だからしてはいけません」、
  日本文化圏では、「他人を害するから、他人に迷惑をかけるからしては
  いけません」と教育されている。(p51)


 ・欧米では、命令に違反したとして厳しく罰せられる。・・・体罰といえば、
  英語には「鞭を惜しめば子がだめになる」、フランス語には「愛する者は
  厳しく罰する」などということわざがある。(p54)


 ・日本の場合には、・・・若者たちにとっての怖い話が、・・・悪いことを
  すれば自分に返ってくる話である。・・・このような自罰型民話は、日本
  人の良心を研ぎ澄まし、・・・日本を治安の良い国に作り上げている重要
  な日本の文化的要素の一つだと私は思っている。(p116)


 ・日本の伝説、大衆娯楽映画や芝居には、このメッセージ、すなわち
  「法はみんなを守るもの、ゆえに、みんなで法を守ろう。法を守らない
  ものには、それがお上であっても命をかけて抗議する」というメッセージ
  が込められているものが非常に多い。(p236)


 ・欧米の伝説のなかには、欧米人が好んで語る「義賊もの」がある。
  日本の義民と欧米の義賊とのあいだには決定的なちがいがある。
  日本の義民は遵法者であるが、欧米の義賊は無法者なのだ。(p244)


「日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか」長野 晃子、草思社
(2003/11)¥1,680
(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ


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華僑―最強の家業経営
山田 修
日本実業出版社 (1996/08)
売り上げランキング: 90,270
おすすめ度の平均: 5
5 ビジネスマン必携の良書
5 華人(中国系人)のビジネスの究極のとことを明かした本

(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●ちょっと古い本ですが、華僑の会社に奥深くまで入り込んだ著者の経験は重みがあります。もし、中国で仕事をされる方には、事前に中国の基礎知識入門書としてお勧めできます。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国人ビジネスの特徴の一つであり、彼等の基準と言えるのは、人を信じないということだろう。「人を信じない」という真の意味は「知っている人しか信じない」ということだ。(p21)
<知っている人を増やそうと努力しているのが中国人なのかもしれません>


・「できない」と告げることは何より自分の面子が立たないことで、これはもっと困ったことだ。そこで中国人は何と言うか-。
「時間がかかる」
時間がかかる、-たぶん永遠に。(p29)
<この感覚はわかりませんが、事前の知識として持っておくと誤解が減るでしょう>


・華僑の人たちとの会食の中でカンペーを返さないのも非礼となるが、会食の誘い自体を断ることは恐ろしく相手の面子を潰すことになる。(p34)
<食事の誘いは、断ってはいけないのですね>


・面子を大切にする中国人にとって、人の面前で罵倒されることは最大の侮辱の一つであり、それが会社の社員だったりすると、それだけで退社してしまうほどのことだ。(p193)
<では、どうやって注意をすればいいのでしょうか。一人別室に呼んで注意する?>


・会社全体の利害得失より、派閥の得失が優先するポリティカル(恣意的)なビジネス風土が、華僑の会社の中を支配していることが多い。(p181)
<これは日本の会社にもありそうですが・・・>

「華僑-最強の家業経営」山田修、日本実業出版社(1996/08)¥1,529
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


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私は日本人学校の入学式のときに、「日本という国は信用できる国だ。買物をしても、表示と中身は同じだ。日本人が一と言ったら一、二と言ったら二だ」と学生たちに言ってきたのに、それがどんどん崩れてきて、入学式で伝える言葉を失いました。(金 美齢)

「新春対談 日本再生の道を語る」 れいろう 平静15年1月1日


●よく聞くのは、海外のホテルでの日本人の評判です。昔は奇麗に部屋を使ってくれたのに、今の日本人はひどいものだと。


●多分、昔も今も質の良い人、悪い人はいたのでしょうが、躾という点で劣る人の比率が高くなってきたということかもしれません。


●しかし、この評判も一人一人の行動にかかっているわけで、まずは自分、そして身近なところから努力するしかありません。

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激動の世界 世紀末への発進
落合 信彦
集英社 (1992/01)


国家の崩壊は外圧によるものではなく、国家内部の腐敗によってもたらされる。(トインビー)


激動の世界 世紀末への発進」 落合 信彦


●国家を会社に置き換えることもできそうです。

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改革とは、かくも恐ろしいものなのである。失敗すれば、その民族の命取りになるのは当然だが、成功しても、その民族の性格を決し、それによってその民族の将来まで方向づけてしまうからである。軽率に考えてよいたぐいのものではない。


●確かに改革は一発勝負なところがある。しかし、改革なくして進歩はない。改革にチャレンジできる余裕を持つように努力し、余裕のあるうちに改革に着手する必要がある。


「ローマは一日にしてならず[上]」 塩野 七生

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