2国際の最近のブログ記事

グリーン革命(上)

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■最近、「グリーン・・・」とかいう
 言葉を聞きますが、
 アメリカ人が考える「グリーン」の
 意味と目的がわかる一冊です。


■著者が指摘するのは、
 日本でもよく指摘されている内容です。

 アメリカの一人あたりのエネルギー消費量は世界一。
 中国人がアメリカ人のような生活をするようになったら
 資源が不足し、価格が上昇する。

 資源の価格が高騰すれば、
 中東、ロシアなどの資源国に
 お金が流入し、それらの国の資金が、
 世界を買収する。それでいいのか?


  ・中国は、自分の国の資源を食い尽くすか、
   あるいはグローバリゼーションを利用して、アフリカ、
   中南米、インドネシアの最後の片隅から、資源を最後の
   一滴までストローで吸い取ることになるだろう。(p106)


■したがって、アメリカは、
 省エネを推進しなくてはならない。
 これが著者の結論です。


 実は、アメリカは中東・ロシアに次ぐ産油国なのですが、
 最近生産量が縮小しているそうです。

 今、アメリカがほしいのは、日本のお金だけでなく、
 省エネ技術なのではないでしょうか。


■アメリカではこうした日本では常識的なことが、
 書籍として大ヒットするくらい「省エネ」に関して、
 興味がなかったということがわかる一冊です。

 本の評価としては、★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いまのアメリカはサブプライム国家で、
   ただ借金して豊かになろうとしている・・・
   抵当はなにも出さず、二年間まったく返済しない(p17)


  ・天然資源への依存は、国の政治、投資、教育といった
   優先事項をゆがめ、だれが天然資源を支配するか、だれが
   そこからもっと巨額の金を儲けるかということが中心になる(p152)


▼引用は、この本からです。

グリーン革命(上)
グリーン革命(上)
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トーマス・フリードマン
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 935
おすすめ度の平均: 3.5
4 グリーンがすべてをフラットにする力学・・・
2 ほとんどが前置き
1 石油独裁主義というのは、いい例えかも
4 日本でも導入すべし!
4 極一部のアメリカ人を主な読者に設定している大ベストセラー

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者紹介・・・トーマス・フリードマン

 1953年生まれ。UPI通信に入社し、
 1979年から81年までベイルート特派員。
 その後、ニューヨーク・タイムズ社に移り、
 ベイルート、エルサレムの両支局長。
 95年から外交問題コラムニスト。


─────────────────

■関連書評■

a. 「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」北野 幸伯
【私の評価】★★★★☆

b. 「正義で地球は救えない」池田 清彦
【私の評価】★★★★☆

c. 「エコノミック・ヒットマン」ジョン・パーキンス
【私の評価】★★★★★

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戦場のピアニスト
【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■ボーランドのピアニスト、シュピルマンが
 ドイツ軍によるポーランド侵攻に直面し、
 生死の境をさまよいます。

 ナチスドイツのユダヤ人迫害を逃れ、
 戦争と迫害の状況を描写する一冊です。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・戦争の初期の段階においては、人々の反応は、
   国の運を天に任せて逃げ出してしまった政府と
   軍部に対する怒りのほうが、ドイツ軍への憎悪よりも強かった。(p44)


  ・ここワルシャワは、ほんの二ヶ月前までは百五十万人の
   人口を誇り、ヨーロッパ有数の豊かな都市のひとつであった。・・・
   今や、焼け落ちた建物の煙突が空に向かって建ち、爆撃で
   破壊された壁があるだけだ。(p195)


▼引用は、この本からです。

戦場のピアニスト
戦場のピアニスト
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ウワディスワフ シュピルマン
春秋社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 本当の歴史の証人
5 戦争時のピアニスト
5 悲しすぎる感謝状
5 戦争とは何か・人の本質と何かを教えてくれる必読本
5 戦争とは何か・人の本質と何かを教えてくれる必読本

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


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さぁ、出発だ!―16年かかったバイク世界一周

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■ゲルマン民族とは、本当に冒険が好きなんだな~と
 思います。

 インド、オーストラリア、東南アジア、日本、
 中国、北アメリカ、ラテンアメリカと
 16年間も放浪するとは、信じられません。


■現在はアルゼンチンのパタゴニアに
 移住しているということは、
 アルゼンチンも良い国なのでしょうか?

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・競馬祭!・・・遊牧民たちが、「中国政府は、この伝統的な
   競馬祭を1959年からずっと禁止していたんだけど、
   今年になってやっとまた許可が出たんだよ」と教えてくれた。(p186)


  ・「昔、ここにダライラマ法王がいらっしゃったときのことじゃよ。
   突然、中国人が押し寄せてきてな、そのとき大勢のチベット人が
   殺されたんじゃ。寺もぶち壊しじゃよ。(p191)


▼引用は、この本からです。

さぁ、出発だ!―16年かかったバイク世界一周
クラウディア・メッツ クラウス・シューベルト
風雲舎
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おすすめ度の平均: 5.0
5 この本に出会えてよかった
5 ワクワクする、じっくり読む本。
5 地球ってすごいや!
5 面白い作品

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


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インドネシアの独立と日本人の心―独立戦争に参画した人々が語るアジア解放への熱望と歴史の真実

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■あの戦争はなんだったのか、
 体験した人も減ってきて、
 今となっては本で学ぶしかありません。

 欧米と戦った日本は、
 植民地だらけのアジアにおいて、
 唯一、欧米と対等な国家だったのです。


■この本では、インドネシア人から見た
 戦争時代の日本人と、戦後の日本人への
 印象を教えてもらうことができます。

 良い意味でも悪い意味でも、
 当時の日本人は立派だったのでしょう。
 
 戦う誇りを持った祖先に
 感謝したいと思います。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・憲兵隊はインドネシア人だけを連行し、
   日本人だけに甘かったかというと、そうではなく、
   日本人に対してもインドネシア人に対してと全く同じに厳しかった(p39)


  ・日本の軍政監部は、学校を作りなさい、中学校、高校を
   作りなさいと、どんどん教育に力を入れて行きました。
   日本軍政の三年半の間に、十万人のインドネシア人を
   教育したといわれています。(p112)


  ・日本がインドネシア語を普及させたことも、
   インドネシアの独立への大きな貢献の一つでした。(p128)


  ・私たちインドネシア人は、日本軍の占領時代の厳しい訓練を通じて、
   戦う精神を得ることができました。戦争前のオランダ時代は、私たちは
   支配者であるオランダ人の言うことに、ただ「イエス。イエス」としか
   言えませんでした。しかし今、私たちは「ノー」ということができます。
   なぜならば、私たちには誇りがあるからです。(p263)


  ・過去に韓国は何百回と中国に侵略されているのに、
   そのことには何も言わず、日本だけを責め恨んでいます。
   中国はティベットと占領し、ダライ・ラマを追行、ウィグルを
   弾圧しています。そんな中国に日本はとやかく言われる筋合い
   はありません。(ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ)(p281)


▼引用は、この本からです。

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


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頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために
【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■国際ジャーナリストの一冊です。

 日本の常識は、世界の非常識。

 世界を知った上で、日本の方向を
 考えたいものです。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本人の多くは、メディアで伝えられる数行の記事だけで、
   世界を判断しがちである。とくに「アジアは一つ」とか
   「アラブの大義」などという美しい理念に弱い。アジアは一つ
   などという場合、観念が先行して実体がまったくない場合が多いのだ(p107)


  ・イギリス式の分類・・・「中産階級というのは『読書階級』だ」
   ・・・どんなにお金があっても、どんなに高級車を持ち、
   どんなにファッショナブルな住宅地に住もうとも、
   本を読まない者は中産階級の仲間ではない(p212)


  ・いまの日本には「平和」を信仰の対象とし、これを守るための
   防衛力さえも「戦争に繋がる」と主張する人々がいる。インカの
   人々とじつによく似た発想である。平和を守るためには、冷徹な現状認識と
   防衛への意志が必要なことは歴史がはっきりと示している。(p221)


▼引用は、この本からです。

頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために
廣淵 升彦
新潮社
売り上げランキング: 51628
おすすめ度の平均: 5.0
5 まずは風穴をあけよう
5 あなたなら洗練に何を付け加えますか?
5 報道記者の目から見た世界
5 当たり前のことを感知するセンス
5 食から軽やかに世界情勢へ

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者紹介・・・廣淵 升彦(ひろぶち ますひこ)

 1933年生まれ。国際ジャーナリスト。
 テレビ朝日ニューヨーク、ロンドン支社の初代支局長。
 ニュースキャスター、報道制作部長、
 国際局国際セミナー専任局長などを歴任。


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国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ
【私の評価】★★☆☆☆(63点)


■日本は国の借金は膨大ですが、
 国家としてみれば、現金を持ち、
 世界最大の債権国です。

 金融危機で全世界は混乱していますが、
 日本はその中でまだましなほうなのでしょう。


  ・世界最大の債権国である日本が「デフォルト(債務不履行)し、
   IMF管理下に陥る」・・・現実には、多国間の対外債務問題に
   IMFが介入することはあっても、国内通貨建(日本の場合は円建)の
   債務問題に対応するなど有り得ない。普通に内政干渉である。(p269)


■債権者だからこそ、IMFに資金を供給し、
 お金を貸している国家のデフォルトを防止し、
 借金取立てをIMFにしてもらうのでしょう。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・問題は国の借金が大きいことではない。
   GDPが伸びないこと、資産効率が落ちていることが
   問題なのだ(p27)


  ・韓国が破綻しかけた理由は、韓国政府の債務が理由ではない。
   多くの大企業が国内向け投資のために資金を外貨建ての借金で
   調達していた・・・アルゼンチンの場合は、政府自体の米ドル建て
   の借金が返せなくなった(p46)


  ・日銀の出資金(一般企業の株式に当る)の55%は日本政府が
   所有しているため、日銀は政府の「子会社」である。つまり、
   日銀がお札を刷ると、それは実質的に政府の利益になるのだ(p58)


  ・「カネは天下の回りもの」という発想が全く欠落している・・・
   エリート教育も、運悪く落ちこぼれてしまった人への援助も、
   両方やれば良いのだ。(p240)


▼引用は、この本からです。

国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ
廣宮 孝信
彩図社
売り上げランキング: 3461
おすすめ度の平均: 5.0
5 日本を、いや世界を不況から救う方法
5 正論!
5 勉強になります!
5 理数系の経済家に日本経済の真実を伝えて欲しい
5 日本国民が知るべき真実

【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■著者紹介・・・廣宮 孝信(ひろみや よしのぶ)

 1999年精密機器メーカー入社。
 2005年退職し、個人トレーダーとして活動。


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メシの食える自信ありますか―もしもしQさんQさんよ Access for Success

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■5年前の邱 永漢さんの一冊です。
 当時は、日本はデフレで中国ってどうよ?と
 みんなが半信半疑であった時です。

 邱 永漢さんは、これからは中国の時代であると
 言い、実際に行動し、投資しています。

 ・いま東京に行って、それから上海に入る欧米人たちは両方を比べて、
  経済力が東京から上海に移りつつあることを実感しています。恐らく
  10年を出でずしてアジアの盟主が日本から中国に移ることを、
  口に出さないとしても心の中で予想しているのではないでしょうか。(p105)


■この頃、私も中国株式を購入していましたが、
 かなり上昇して、最近では、ちょっと調整が入っています。

 私の場合は、株式投資は寄付だと思っていますので、
 中国共産党がいやで早めに処分売って(寄付をやめる)しまったので
 邱 永漢さんのおかげで、少しの売却益だけを手に入れました。


■この本を読んでわかるのは、邱 永漢さん、つまり
 お金持ちの考え方です。

 時代の流れ、人の動き、国民の特徴などを見て、
 これから起こるであろう現実を予想するのです。

 ・中国で自動車産業が次の時代の最先端を走る成長産業になる
  ことは間違いありません。・・・自動車ブームで確実に利益を
  あげる業種・・・中国の場合、それは有料道路だと思います。(p37)


■邱 永漢さんの偉大さがちょっと垣間見れる一冊です。
 5年前の本ですので、★2つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私は日本人は物づくりをやめないだろうと見ています。物づくりに
  生き甲斐を感ずる人が多いし、そういう天分を持った人も多いからです。
  ・・・外国へ動いたとしても、日本企業であることに変わりはありません(p52)


 ・中国産のほうれん草が農薬漬けになっていると言って、日本から
  輸入禁止の宣告を受けた日本人の輸出業者の人たちと一緒でした。
  ・・・ザッと数千万ドルの損害を受けた勘定になります。(p141)


▼引用は、この本からです。
メシの食える自信ありますか―もしもしQさんQさんよ Access for Success
【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者紹介・・・邱 永漢(きゅう えいかん)

 1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、
 直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、
 事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海
 を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。

─────────────────

■関連書評■
a. 「中国がクシャミをしたら」邱 永漢 、広済堂出版
【私の評価】★★★☆☆

b. 「騙してもまだまだ騙せる日本人」邱 永漢、光文社
【私の評価】★★★★☆


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次世代リーダー養成塾―大成するために今、すべきこと
【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■著者紹介・・・奥田 碩、榊原 英資、明石康、マハティール、
        山折 哲雄、川勝 平太、金澤 一郎、伊藤 正裕


─────────────────


●毎年、高校生を集めて「日本の次世代リーダー養成塾
 というものが開催されています。今年で4回目です。

 地方分権研究会から提言され、トヨタの奥田 碩相談役が
 初代塾長として発足。現在はキヤノンの御手洗冨士夫が塾長です。


●養成塾では、グローバル化の進む国際社会という視点から、
 世界の中の日本を見るという話が中心となっています。

 まずは、日本の歴史、文化を知るところから
 始めるべきなのでしょう。

 ・みなさんがリーダーを目指すのであれば、日本の歴史や文化について
  十分理解して、自分が日本人であるということに誇りを持つことが
  絶対に必要です。(奥田 碩)(p21)


●また、リーダーとしては、正しい人生観、人間観、ビジネス観が
 必要となります。(高校生にわかるかな?)

 人間的な魅力がなければ、リーダーとして
 多くの人から信頼は得られないのです。

 ・人間は必ず死ぬ存在であるということは100%確かな事実であり、
  ・・・おりにふれて死ぬこと、あるいはどうして生きるかということ
  を自分なりに考えてほしいと思います。(奥田 碩)(p36)


●自分の子供も参加させたい養成塾です。
 参加費はたったの10万円で、
 2週間の共同生活の宿泊費、食費相当でしかありません。

 本としては★2つとしましたが、養成塾は★5つですね。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・会社というのはビジネス、率直に言えば金儲けをするものです。・・・
  しかし本当は、まともな方法でする金儲けというのはとても大切なこと、
  素晴らしいことで、社会にとっても大事なことなのです。(奥田 碩)(p24)


 ・日本のようなアジアの大国が、弱い国を支持してくださらなければ、
  弱い国はまた昔と同じように、どこかの覇権国家に植民地支配を受けて
  しまうかもしれません。(マハティール)(p235)


 ・「日本には、ひとつだけガン細胞がある」何か。それは日本の中央政府です。
  ・・・何しろ日本の中央政府は、国民から毎年毎年、40兆円の借金を
  しているのです。・・・すでに現実に700兆円の借金を重ねています。
  (川勝 平太)(p287)


▼引用は、この本からです。

次世代リーダー養成塾―大成するために今、すべきこと
「日本の次世代リーダー養成塾」
祥伝社 (2004/10)
売り上げランキング: 173367
おすすめ度の平均: 4.0
4 エネルギーをもらえる一冊
4 志を思い出すために
4 大成するために

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■関連書評■
a. 「ビジネスに日本流、アメリカ流はない」中村 建一
【私の評価】★★★★★

b. 「英語の会議にみるみる強くなる本」スティーブ・モリヤマ
【私の評価】★★★★☆

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緒方貞子という生き方
黒田 龍彦
ベストセラーズ
売り上げランキング: 186614
おすすめ度の平均: 2.0
2 単調な構成が最後まで続く本です
1 単なる感想文
1 自分の女性観を反映させたに過ぎない

【私の評価】★★☆☆☆

■著者紹介・・・黒田 龍彦

 1962年生まれ。大学卒業後、出版社を経て、
 ジャーナリストとして国際文化研究を行う。


●緒方貞子さんは、1991年から2000年まで
 国連難民高等弁務官として務めました。

 その期間は、クルド難民、ボスニア、カンボジア、ルワンダと
 多くの紛争があり、難民は増え続けています。

 ・地球上に1500万人といわれる難民を援助するUNHCRは、
  五千人の職員と120ヵ所を超す現地事務所を抱える。・・・
  予算は年間十億ドルにのぼる。(p47)


●そうしたなかで、緒方貞子さんは、
 従来の難民の定義を変えて、自国内のクルド難民への
 援助を決定したり、

 紛争中の地域に入っていって援助を行うなど、
 国連のUNHCRの規則や慣例を変えていきました。

 ・緒方さんはいくつかの規則や慣例に関して要求を聞き入れて
  もらうために座り込みのハンガーストライキを行い、
  組織に対して“ショック療法”を試みた。(p116)


●何より、自分が率先して危険な現場に入ることで、
 関係者に難民救済への情熱と決意を示していたようです。

 組織のトップが現場にいることは、士気も上がりますし、
 トップが見当違いな判断をすることを防げるはずです。

 ・私は現場にいないと気がすまないんです。そうすることで、
  現場感覚を失わないようにもしています。(p89)


●日本ではあまり報道されなかった緒方貞子さんの
 偉大さが垣間見れる一冊です。

 やや単調でしたので★2つとしますが、
 緒方貞子さんについては、もう少し掘り下げて調べてみたいと思います。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・イラクという国はかなり工業化の進んだ国家で、
  水ひとつとっても、浄化設備は整備されている。・・・
  つまり、軍事目標である発電所が破壊されると、
  ・・・工業化された社会が原始時代に戻ってしまった。(p65)


 ・サラエボの人々を救うために、緒方さんはサラエボに空から
  援助物資を届ける決断をした。・・・空輸手段は初めてであり、
  停戦の合意なしの状態の戦闘の真っ只中へ乗り込んでの援助活動は、
  従来のUNHCRの常識では考えられないことだった。(p75)


 ・同じ地球上で、これだけ多くの紛争が起こり、
  たくさんの人が苦しんでいます。そのことに、
  国際社会も無関心ではいけません。(p172)

▼引用は、この本からです。
緒方貞子という生き方」黒田 龍彦、ベストセラーズ(2002/3)¥1,575
【私の評価】★★☆☆☆


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数学を使わない数学の講義
小室 直樹
ワック出版
売り上げランキング: 154692
おすすめ度の平均: 4.0
4 他の本とダブリあり
2 みんな知らないの?
5 一読の価値あり

【私の評価】★★☆☆☆


■著者紹介・・・小室 直樹(こむろ なおき)

 1932年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生となり渡米。
 経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。法学博士。


●数学の講義と言いながら、実のところ、
 欧米の合理主義と日本の精神主義の解説に行き着くところが、
 米国で学んだ小室さんならではの一冊でしょう。


●たしかに、欧米の合理主義から見れば、日本の精神主義は
 異常と見えることもわかります。

 超法規的処置などとても合理主義とは相容れないことが
 よくある日本の大岡裁きには、
 外から見ると不思議な国なのかもしれません。


 ・(中国人から)日本人がひじょうに嫌われるのは、日本人が規範を
  持たない民族で、彼らにしてみれば、「何をやるかわからない」という
  薄気味悪さがあるためなのである。(p110)


●とはいえ、合理の先にこそ真理があるというのも一つの考え方です。

 すべてが理論で白と黒に分けるのが合理主義と考えれば、
 そこには善(味方)と悪(敵)しかないわけで、
 「和をもって尊しとなす」という世界からは遠くなっていくのです。


 ・論理の世界というのは行き着くところまで行き着けば
  殺し合いにならざるを得ないのであるから、その意味だけでいえば、
  論理のない国である日本は、平和で幸せな、まことにめでたい国で
  あると言えなくもない。(p184)


●論理という視点から、欧米、中国、日本の合理主義的感覚を
 学べる一冊です。
 小室さんは勉強しているな~と思いながら、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・アメリカでは公認会計士は厳しければ厳しいほど評判がよく、
  逆に日本の公認会計士は、甘ければ甘いほど評判がいいのは、
  いったいなぜか・・・?・・・
  アメリカでは、株主が公認会計士を雇うのに対して、日本では
  経営者が公認会計士を雇うからである。(p133)


 ・欧米諸国の政治家の場合には、演説の際にジョークを特に重視する。
  うまいジョークをスパッと言えれば、それだけで人気が出てくる。
  だから、政治家は、皆、ジョークを作る専門職の連中から、
  ジョークのコツを習っている。(p236)

▼引用は、この本からです。
数学を使わない数学の講義」小室 直樹、ワック(2005/4)¥1,680
【私の評価】★★☆☆☆


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