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本調子II プロは逆境でこそ笑う 成功への糸口が見つかる思考法

【私の評価】★★★★☆(84点)


■西田 文郎さん、喜多川 泰さん、出路 雅明さんと
 本のソムリエ★★★★★お薦めのオールスターが大集合。

 さらに、大感動のロケット・セミナーの植松 努さんと
 「読書のすすめ」の清水 克衛さんの共著ですから、
 これは買いに間違いありません。


■この本を読むと、みんな苦労しているんだな~と
 わかります。

 西田さんも初めの2年間は無収入だったし、
 喜多川さんも小さな小さな塾から始めました。
 清水さんは、だれも来そうにないど田舎の本屋さんです。

 彼らは、こうしたすごい苦労を乗り越えてくることで、
 苦労を苦労と思わなくなるレベルまで
 成長してきたのでしょう。


  ・一般の99パーセントの人が「もうこれ以上は絶対無理、限界だ」
   と思ってしまう状況でも、エジソンは「いよいよこれからだ」と
   ワクワクしてしまう変な脳(笑)をしていたということです
   (西田 文郎)(p67)


■私は、植松さんのところに感動しました。


 植松さんは、子供のころ潜水艦を作ろうと思いました。
 しかし、大人からは「そんなのできるわけない」
 「そんなもの造ってどうするんだ」と
 言われ続けてきたといいます。

 しかし、植松さんは大人になって、社長になって、
 ロケット開発をしながら、そうした大人が
 他人の夢を壊す人間であるとわかったのです。

 普通の人は親切に他人の足を
 引っ張るのです。

 セミナーでも言っていることですが、
 そうした夢をつぶされる子供を一人でも
 減らしたい。
 それが植松さんの願いなのです。

 植松さんはまだ書籍を出していません。
 早く出版を期待したいです。


  ・特に最も重要なのは、「やったことがないことをやる」です。
   そうすれば、今までになかった知恵と経験を得られるのです。
   (植松 努)(p230)


■5人のセミナーを聞いているような
 感覚になれるお得な一冊だと思いました。

 この本で良さを感じたら、
 彼らの著作を読んでみてください。
 本の評価としては、★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「基本」とは、「笑顔でいること」「良い言葉を話すこと」
   「人の話は頷いて聞くこと」といった、今まで
   いろいろな本で言われ尽くしたことですね(清水 克衛)(p42)


  ・「こんな小さな塾でもこの国を変えるほどの力があるんだよ
   今に僕たちはこの国の教育を変える」六畳の和室で熱く、そう語る
   僕に対して、子供たちはクスクス笑っていました(喜多川 泰)(p155)


  ・まずは、僕らの機械が使用される現場に行って、実際に作業してみます。
   作業すると、「こりゃやっとれんなあ」と思えます。
   そう思えたらチャンスです。つらいことや嫌なことを改善することは、
   すべてビジネスの種だからです。(植松 努)(p221)


▼引用は、この本からです。

本調子II プロは逆境でこそ笑う 成功への糸口が見つかる思考法
清水 克衛 西田 文郎 喜多川 泰 出路 雅明 植松 努
総合法令出版
売り上げランキング: 269
おすすめ度の平均: 5.0
5 これからの時代の必読本
5 逆境をどうとらえるかは、すべて自分自身の問題だ!!

【私の評価】★★★★☆(84点)


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■関連書評■
a. 「10人の法則」西田 文郎
【私の評価】★★★★★

b. 「君と会えたから・・・」喜多川 泰
【私の評価】★★★★★

c. 「ちょっとアホ!理論」出路 雅明
【私の評価】★★★★★

d. 「まず、人を喜ばせてみよう」清水 克衛
【私の評価】★★★★☆


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世界一の庭師の仕事術 ‾路上花屋から世界ナンバーワンへ‾

【私の評価】★★★★☆(86点)


■石原さんは、23歳のとき活け花を見て感動し、
 花屋になることを決心しました。

 その後、花屋に弟子入りし、29歳で独立。
 長崎で路上販売をはじめます。


■ところが閉鎖的な長崎の花市場に入れてもらえず、
 結局、久留米市の花市場から片道4時間を
 往復する生活をはじめました。

 店もたった月5万円、
 たたみ一畳分の広さです。

 それでも、安さと工夫と感動で、
 売上を上げていきました。


  ・あるときは、飲み屋を
   カスミソウで埋め尽くしたこともありました。・・・
   使ったカスミソウは1000本(p51)


■会社は順調に大きくなります。
 ところが、石原さんは目標を見失っていきました。

 40歳頃、大手商社から声をかけられ、
 花屋のフランチャイズをはじめます。

 しかし、全国展開のフランチャイズ店と、
 町でお客様に声をかけて花を売る商売とは、
 まったく違った商売でした。

 業績は伸びず、借金がどんどん
 増えていきました。
 そして8億円の借金を抱えたところで撤退。
 長崎に帰ったのです。


  ・小金を持つようになり、
   ハングリーさがなくなって、
   天狗になっていました(p73)


■借金を返済するために、石原さんは、
 花だけでなく庭も作るようになりました。

 単価が数百円の花と、数万円、数十万円の庭では、
 借金を返す石原さんには
 庭を作っていくしかなかったのです。


■必死に借金を返す日々を送りながら、
 石原さんはイギリスの世界一権威のある
 チェルシー・フラワーショーという
 ガーデニングショーと出会いました。

 イギリスの会場で作品の庭を見た石原さんは、
 愕然としました。

 「こんな世界があるんだ。今までの自分がはずかしい・・・」


 そして、
 「ここで勝負したい」
 石原さんがそう決意するのに時間はかかりませんでした。


■しかし、借金生活のうえに、経験なし。
 さらに、参加資金5000万円と、
 現地に三ヵ月会社を休んで滞在する必要があるのです。

 材料も現地調達で、思った材料が集まらず、
 アクシデントの連続です。

 松がない、砂がない、コケがない、板が短い。
 結局、出来上がった作品の8割は
 他のチームから材料を借りることになってしまいました。


  ・自分の置かれた状況で、
   思いつくかぎりのことをする。 
   それがぼくのやり方です。(p26)


■初挑戦の結果は、「銀メダル」でした。

 そして、二年目にも5000万円の資金を集め「金メダル」。
 三年目も「金メダル」。
 四年目も「金メダル」
 三年連続の金メダルを達成したのです。


  ・世界一になる夢に挑戦し、
   その末につかんだものは、
   称号や名誉ではなく、涙でした。(p131)


■石原さんは、「借金こそ宝物」といいます。

 自分が天狗になっていたことを教えてくれた。
 必死さを取り戻してくれた。
 そして、世界一という目標を与えてくれた。

 苦難が自分を成長させてくれたというのです。


  ・「自分の給料はこのくらいだから、この程度の仕事をすればいい」と、
   もし思っているとしたら・・・すぐにでも改めたほうがいい。
   そこには何の進歩もないし、仕事の楽しさだって気づくことのないまま、
   終わってしまうでしょう(p203)


■久しぶりに、アホな日本人を発見しました。
 アホなほどに熱い、花と庭と感動を愛する石原さんです。

 こんな日本人がときどきいるからこそ、
 日本は強いのだと思いました。

 本の評価としては★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・原点を見失っていたのです。
   3000円の花束を福岡まで160キロの道のりを車で
   走って届けに行って、お客さんと一緒に泣いたあの感動を、
   どこかに置き忘れてしまっていました。(p81)


  ・「お客さんに心から喜んでもらえて、
    本当によかった」という思いこそが、
    ぼくの最大の原動力なのだと、ようやく
    思えるに至ったのです。(p137)


  ・「ここがドラマだ」と思ったら、
   オーバーアクションでその人のために動くのです。
   するとお互いの伝説ができる。
   目の前の人を喜ばせることを必死でやれば、絶対に繁盛します。(p202)


▼引用は、この本からです。

世界一の庭師の仕事術 ‾路上花屋から世界ナンバーワンへ‾
石原和幸
WAVE出版
売り上げランキング: 547
おすすめ度の平均: 4.5
5 人生の境地へ到達!
4 打ち込めるものをもつことのすばらしさ
4 経営者の読む本ですね
5 仕事に熱くなれない心に、響いた本
5 3年のスランプを脱出しました

【私の評価】★★★★☆(86点)


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■関連書評■
a. 「奇跡のリンゴ」石川 拓治
【私の評価】★★★★★

b. 「仕事道楽」鈴木 敏夫
【私の評価】★★★★☆


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プロフェッショナル 仕事の流儀〈1〉リゾート再生請負人・小児心臓外科医・パティシエ
【私の評価】★★★★☆(88点)


■ここに紹介される3人は、
 日本、いや世界を代表する人たちです。

 しかし、その3人すべて
 最初から一流の人間だったわけではありません。
 逆に、最初は失敗していたと言っていいでしょう。


■リゾート再生請負人の星野さんの場合は、
 新任社長としてトップダウン経営をしていたとき、
 「星野に行くと、殺される」と従業員が逃げ出しました。

 心臓外科医の佐野さんは、留学先で
 術後に患者が亡くなってしまい、
 「もっと良い方法があった」と怒られました。

 パティシエの杉野さんは、
 ホテルオークラに就職したとき
 友人に「あなたには、何ができるの」と聞かれ、
 何もできない自分に呆然としました。


■全員、一度、心の中では、
 絶望を経験しているのです。

 ただ、それから「これではいけない」と
 勉強を始めたり、出口を探して試行錯誤していくのです。


  ・私は通常の手術記録のほかに、自分なりにメモを
   書き留めていました。・・・書いている人は、一度の手術で
   一人の患者さんから二回も三回も教えられることになる。
   (佐野俊二)(p86)


■こうして見ると、絶望も不幸も
 それほど悪くないと思えてきました。

 ただ、そこで、絶望のまま終わるのか、
 「このままではまずい」と気づいて変わるのか。
 そこで、その人の人生が決まるのだと思いました。

 一流3人のお話にはそれぞれのストーリーがあり、
 3人読み比べることで気づきがあると思います。
 本の評価としては、★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「決めるのは 社員」・・・
   「どうしますか?」
   議論の最中、星野は何度も問いかける。(p13)


  ・星野の中に一つの確信が芽生えた。
   任せれば、人は自分で考える。
   そして、楽しみ、動き出す。(p37)


  ・自分の一番旬なときというのは、決して若いうちに
   思っていたほど長くないと、最近すごく感じます。
   だから若い世代には、自分の好きなことであったり、
   楽しいことをぜひ突き詰めてほしい(星野佳路)(p54)


  ・自分の中に、「これくらいならいいかな」という気持ちと、
   「絶対にダメだ」という気持ちがあって、その絶対に
   ダメなほうが強いんですね。・・・ほんの少し、数秒違った
   だけでも、本当にベストな状態にはできない。(杉野)(p119)


▼引用は、この本からです。

プロフェッショナル 仕事の流儀〈1〉リゾート再生請負人・小児心臓外科医・パティシエ

日本放送出版協会
売り上げランキング: 60354
おすすめ度の平均: 4.0
3 番組のほうがいいかも
4 失敗、苦労が実は成功者への必然
5 育て方も三者三様
4 番組では分からなかった深いところ
4 繰り返し読む本

【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者の紹介

 ・星野佳路(ほしの よしはる)

 リゾート再生請負人。
 1960年生まれ。
 1986年コーネル大学ホテル経営大学院を修了し、
 「日本航空開発」に入社
 1988年「星野リゾート」副社長
 1991年「星野リゾート」社長
 2001年「リゾナーレ小淵沢」を買収
 2003年「アルツ磐梯リゾート」を買収
 2004年「アルファリゾート・トマム」を買収
 2005年「星のや軽井沢」オープン


 ・佐野俊二(さの しゅんじ)

 小児心臓外科医。
 1952年生まれ。
 1984年岡山大学医学部第二外科に勤務
 1985年ニュージーランドへ留学。
 1993年岡山大学医学部心臓血管外科教授に就任


 ・杉野 英実(すぎの ひでみ)

 パティシエ。
 1953年生まれ。
 1973年ホテルオークラ菓子製造部門勤務。
 1979年修行のためフランスへ。
 1982年ルシアン・ペルティエに弟子入り。
 帰国後、名古屋「パスティスリー・ポン・デザール」シェフ就任。
 1986年東京・代官山「ピエール・ドオル」シェフ就任。
 1991年洋菓子世界大会に日本チームリーダーとして出場し優勝
 1992年神戸・北野に「パチシエ・イデミスギノ」を開店。
 2002年東京・京橋に「イデミ・スギノ」として店を移転。


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■関連書評■
a. 「プロフェッショナルマネジャー」ハロルド・ジェニーン
【私の評価】★★★★☆

b. 「戦略プロフェッショナル」三枝 匡
【私の評価】★★★★☆


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アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝

【私の評価】★★★★☆(89点)


■昔のビジネス用コンピュータは,
 パンチカードで入出力されるという
 とんでもないものでした。

 現在のようにキーボードで入力し,
 モニターで出力される個人用のコンピュータを作ったのが,
 著者のスティーブ・ウォズニアックです。


■著者は,そのコンピュータを売るために
 スティーブ・ジョブズと一緒に
 アップル・コンピュータを創業します。

 スティーブ・ウォズニアックが
 アップル1,2などの製品を作り,
 スティーブ・ジョブズが,部品を手配し,
 金を集め,製品を売っていたようです。


■この本は,スティーブ・ウォズニアックの自伝であり,
 私は,いかにしてスティーブ・ウォズニアックが作られたかに
 引き付けられました。

 スティーブ・ウォズニアックの父は,
 小学生のスティーブと一緒に鉱石ラジオを作ったりしながら,
 抵抗やトランジスタといった電気の基礎を教えたのです。

 スティーブ・ウォズニアックは父により作られたといって
 いいのでしょう。


■子どもと一緒に何かを作る時間が
 未来を作ることがわかりました。

 反省して,これからは子どもとの時間を作ることを
 誓いながら,本の評価としては★5つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・僕は子どものころ,毎晩本を読んでいた。
   大のお気に入りはトム・スイフト・ジュニアのシリーズ。(p24)


  ・僕らは,コンピュータを誰もが持てる世界,
   誰もが使える世界・・・そんな可能性の世界について
   語り合うようになった。・・・コンピュータで人々の生活を
   変えたかった。(p201)


  ・スティーブがもらったという700ドルの半分を僕がもらった
   ・・・実はもう少したくさん,2000~3000ドルとかが
   払われていたってことをあとで知った(p198)


▼引用は、この本からです。

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
スティーブ・ウォズニアック
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 474
おすすめ度の平均: 5.0
5 アザーサイドからのアップル成功物語
5 現実は小説より奇なり

【私の評価】★★★★☆(89点)


■著者紹介・・・スティーブ・ウォズニアック

 1950年生まれ。
 アップルを創業した伝説的なエンジニア。
 温厚な性格で知られる。

─────────────────

■関連書評■
a. 「スティーブ・ジョブズ神の交渉術」竹内 一正
【私の評価】★★★☆☆

b. 「松下で呆れアップルで仰天したこと」竹内 一正
【私の評価】★★☆☆☆


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一番になる人

【私の評価】★★★★☆(87点)


■「シャ乱Q」のつんく♂さんの一冊です。

 自らを凡人と言っていますが、
 売れている凡人を研究すれば売れると
 言い切っているところがすごいと思います。


■話のネタを準備しておく、
 だれにでも礼儀正しくする、
 目標は分割するなど、地道なところが好印象でした。

 つんく♂さんのプロデュースした人は
 だいたいうまくいっているようですが、
 偶然ではなく必然だったのでしょう。


  ・タモリさんのリアクションをいくつか想定し、
   それに対する切り返しをいくつか用意しておく。(p27)


■ところどころに、本質的な学びが入っています。
 さすがです。★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・売店のおばさん、タクシーの運転手、宅配のお兄ちゃん、
   すべてがお客さんになる可能性を持っている。絶対、
   偉そうな口調や、さげすんだ口調で話さないこと(p108)


  ・多くの人が嫌がる仕事を、別に嫌な顔ひとつせず、
   逆に笑顔でさらりとやってしまう。それだけで、
   その人は「徳」を一つ、積んでいます。(p115)


  ・とにかくかたちにする・・・
   今日は曲を書く日だと決めたら、絶対にその日に書く、
   ということです。・・・とにかく曲に仕上げる。(p125)


  ・ただ、好きな人のために、
   愛する人のために、一番になりたい。(p183)


▼引用は、この本からです。

一番になる人
一番になる人
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つんく♂
サンマーク出版
売り上げランキング: 3147
おすすめ度の平均: 4.0
4 島田紳助に似ている
5 新発売! 今までの常識を変えたひとりごと
4 人生の一歩は妄想から始まる。
4 真面目な話だったので・・・
5 ビジネス本として良書

【私の評価】★★★★☆(87点)


■著者紹介・・・つんく♂

 1968年生まれ。TNX株式会社代表取締役社長。
 歌手、作詞・作曲家、プロデューサー。
 「ジャ乱Q」のボーカルとして活躍。
 「モーニング娘」をプロデュース。

─────────────────

■関連書評■
a. 「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」島田紳助
【私の評価】★★★★★

b. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★


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出発点―1979~1996

【私の評価】★★★★☆(88点)


■テレビアニメの「アルプスの少女ハイジ」から
 『ルパン三世カリオストロの城』『天空の城ラピュタ』
 『紅の豚』『もののけ姫』など数多くの名作アニメを
 作り上げた宮崎 駿 監督のエッセイ集です。


■この本を読んでわかることは、
 宮崎 駿 監督は一貫して、
 良いアニメを作ろうとしてきたということです。

 しかし、実際の仕事の環境はそれを許しません。
 予算も人も時間も限られているのです。

 それでも、宮崎 駿監督は、金がなければ、安給料でやるし、
 時間がなければ寝ないでやるのです。
 一種の狂気ともいえるものでしょう。


  ・現場にシワ寄せをかけまいと作った人はだれひとりとして
   尊敬されないです。クソミソです。作っているときに
   "鬼め"といわれている人のほうが、終わったときに、
   みんな自分の仕事に対して納得するんですね。(p329)


■そうした狂気のような行動ができるのも、
 根底には「子どもたちが楽しめるアニメを作りたい」という
 思いがあるからです。

 そして、そうしたやりがいのある仕事であれば、
 仲間がそれについてきてくれるし、
 そういう仕事でなければならないという信念を感じました。


  ・子どもたちが本当に心から喜べるようなフィルムを作りたい。
   そういう根本的な自分たちに立場というのは、絶対忘れちゃ
   いけないと思うんです。それを忘れたときに、このスタジオは
   滅びるだろうと思う。(p123)


■やりたいことをやる!という宮崎監督の迫力を感じました。
 これは、良い車を作りたい!という本田宗一郎にも似た感覚
 でした。

 ときどき、こうした人が生まれるのが日本人の
 素晴らしさであり、日本の素晴らしさであり、
 宮崎アニメは日本の宝だと思いました。
 本の評価としては、★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・子供時代の五分間の体験というのは大人の一年間の体験より優るんですよ。
   ・・・その時期にどれほど社会全体が知恵を絞って子供たちがいかに
   のびのびと生きられるようにするか(p15)


  ・あらゆる「職業人」は、自分の仕事がやりがいのある仕事
   だったら一生懸命やるものだと思いますよ。・・・ただ、
   会社のために、全部滅私奉公せよというのは大嫌いです。
   (p517)


  ・絵コンテをそのまま受けとらないことだ。本当にその絵コンテで
   よいのだろうか、面白いだろうか・・と考える。批評はだれにでも
   できるのだ・・・すぐ代案を提出すること、職業だとしたら代案が
   なければ発言権はない。(p64)


  ・真面目に見ている時にCMが入ってくると、いい加減にしてくれ
   という気持ちになります。"この時間は我が社が提供していますが、
   CMは流さないでこのまま放送を続けます"
   という企業はないものですかね?(p208)


▼引用は、この本からです。

出発点―1979~1996
出発点―1979~1996
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宮崎 駿
スタジオジブリ
売り上げランキング: 5326
おすすめ度の平均: 4.0
5 作品の背景が見れる
5 知らなかった宮崎駿
3 難しく考えない。
4 創造の苦悩
5 これさえあれば!

【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・宮崎 駿(みやざき はやお)

 1941年生まれ。
 アニメーション製作会社スタジオジブリ映画監督。
 三鷹の森ジブリ美術館の館主。

─────────────────

■関連書評■
a. 「仕事道楽」鈴木 敏夫
【私の評価】★★★★★

b. 「プチクリ」岡田 斗司夫
【私の評価】★★★☆☆


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父の威厳 数学者の意地 (新潮文庫)
【私の評価】★★★★☆(86点)


■数学者 藤原 正彦さんのエッセー集です。
 膨大なエッセーで読むのが大変でした。

 やはり面白いのは、父親の新田次郎と
 母親の藤原ていのエピソードでしょう。

  ・父は変わらず仕事に励んでいた。出世の方はままならず、
   いつまでたっても課長補佐で、新しい課長はいつも東大卒だった。
   そんな頃、私が東大に合格した。父は大喜びだった。
   「これで東大コンプレックスが半分なくなった。お前みたいなバカでも
   入れるんだからない。」(p48)


■また、アメリカやイギリス生活が長いので、
 国際関係の主張に鋭いものがあります。

 「国際化とは、自国の文化を学ぶことにある」と主張していますが、
 海外生活が長い著者の実感なのでしょう。


■いつもどおり少し毒を持ったジョークもたくさんあり、
 長く楽しめる一冊です。

 出張や旅のお供によろしいのではないでしょうか。
 本の評価としては、★4つとしました。
 
─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・イギリスでは、古いものほど貴いのである。・・・
   レストランなどの店が、看板やドアにSINCE 1830などと書くのは、
   古いことを威張っているのである。これを真似て我が国でも最近、
   SINCE 1990 などというのを見かけるが、こっけいである。(p163)


  ・「本を読まないと偉くなれない」、と
   子供の頃から親や先生に叩き込まれた・・・
   父から「本代だけはケチるな」とも言われていた(p190)


  ・幕末から明治中期にかけて、主に下級武士出身の者がかなり海外に渡航したが、
   彼等の多くは現地の人々の賞賛を博したという。彼らは流暢な英語も、洗練された
   西洋マナーも、世界史や世界地理の知識も、さして持ち合わせていなかった。
   彼らが体得していたのは、古典や漢籍の教養そして武士道精神くらいだった(p217)


▼引用は、この本からです。

父の威厳 数学者の意地 (新潮文庫)
藤原 正彦
新潮社
売り上げランキング: 59795
おすすめ度の平均: 4.0
5 ある意味すごい
5 面白さに星5つ
4 負けず嫌いだった父親
3 武士道
5 藤原節が炸裂

【私の評価】★★★★☆(86点)


■著者紹介・・・藤原 正彦(ふじわら まさひこ)

 1943年生まれ。お茶の水女子大学教授。
 故・新田次郎と藤原ていの次男。

─────────────────

■関連書評■
a. 「国家の品格」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★☆

b. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★


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世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言
【私の評価】★★★★☆(83点)


■小学校でよく見かける石像:
 二宮尊徳の名言をまとめた一冊です。

 松下幸之助の次に来る人は、
 二宮尊徳ではないかと思えるほど、
 現実に合った知恵を教えてくれます。


■まず、驚くのは、怠惰な農民を支援するためには、
 勤勉な農民を表彰すること、
 そして、怠惰な農民は滅亡するにまかせることが
 秘訣であるとしていることです。

 現代の発展途上国支援において、ODAの資金が、
 結果して悪徳政治が生き延びる手助けをしている
 事実を予言しているように感じます。


  ・衰えた村を復興させるには、篤実精励の良民を選んで
   大いにこれを表彰し、一村の模範とし・・・放逸無頼の
   貧民をさし置いて、離散滅亡するにまかせるのが、
   わが法の秘訣なのだ(p62)


■また、村の再建を依頼されたときには、
 自分の家、田畑を売り、すべてを捨てて
 再建に取り組んでいます。

 再建がいかに困難であり、
 そのためには自らのすべてを賭ける必要があることを
 知っていただけでなく、実行しているわけです。


  ・尊徳が事を起こすときには、つねに退路を断って前進する
   覚悟がありました。・・・ひとたび責任ある立場に立ったとき、
   人はその覚悟が必要です。(p89)


■リーダーは、あるべき姿を100回言える人だといわれます。
 100回でだめなら1000回、
 1000回でだめなら1万回言い続けるのです。

 二宮尊徳も、それを知っており、
 ひたすら村を回って、指導して結果を出しています。


  ・愚かなものでも、必ず教えるべきだ。
   従わなくても怒ってはならない。
   また捨ててはならない。(p189)


■( 二宮尊徳 )は、石像だけではなく
 私たちが深くその思想を学ぶ必要のある人です。

 その尊徳の凄さを垣間見させてくれる良書だと思いました。
 本の評価としては★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・小事を嫌って大事を望む者に成功はない(p31)


  ・道は書物にあるのではなく、行ないにある(p155)


  ・いい種も悪い種もすべて自分が蒔いたもの(p112)


  ・賭をして負けるのは、勝とうとすることの変化である。
   商人が不利を招くのは、巨利をむさぼることの変化である。
   脱税や滞納は、しぼりとることの変化である。(p116)


  ・分度とは収入支出のバランス、計画経済をいい、
   予算以上の使い方を分内の財を散らす(p51)


▼引用は、この本からです。

世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言
石川 佐智子
コスモトゥーワン
売り上げランキング: 2230
おすすめ度の平均: 5.0
5 金次郎のことは知っていても二宮尊徳先生のことは知っていますか?この本は解りやすくてよい!

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者紹介・・・石川 佐智子(いしかわ さちこ)

 公立中学校教諭として15年間勤務。退職後、
 子育てをしながら家庭児童相談、PTA役員など活動する。
 教育、童話などの著述、講演活動も行う。

─────────────────

■関連書評■
a. 「二宮翁夜話」村松敬司
【私の評価】★★★★☆

b. 「代表的日本人」内村鑑三
【私の評価】★★★★☆


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
【私の評価】★★★★☆(83点)


■「声に出して読みたい日本語」の齋藤 孝さんと、
 「ウェブ進化論」の梅田さんの対談です。

 私の興味は、齋藤 孝さんの教育と人生設計の
 考え方に集中しました。


■まずは、齋藤さんの教育観です。

 齋藤さんは大学で教えていますので、
 現場感覚から「ゆとり教育」には真っ向反対です。(私も同感)

 もし、彼が文部大臣になったらどうなるのだろう
 などと思いをめぐらしました。


  ・「ゆとり教育」・・・できる子は、浮いた時間を受験勉強に
   使ってしまう。・・・勉強をやる気のない子は、授業時間数が
   減ったり、なかみがゆるくなった分、その浮いた時間にたとえば
   物理を自分で勉強するということはまず100%ありません。(齋藤)(p66)
   


■そして、齋藤さんの人生設計の方法です。

 自分のモデルとなる人を決めて、
 5年、10年単位で自分の人生を設計していく。
 まさに王道と言えるものです。


  ・齋藤孝「私のロールモデル」・・・
   一人目はナポレオン・・・二人目は、嘉納治五郎・・・講道館柔道
   ・・・三人目はゲーテ(p114)


■対談形式ですので、齋藤さんの考え方がよく伝わってきて
 セミナーのような感覚で読むことができました。

 一流の人の話は、学びが多いですね。
 本の評価としては、★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・僕は結構、「無理やり」というのが好きなのです。・・・
   教室から出て行こうとする学生がいます。そうすると
   「ちょっと今出て行こうとした人。ストップ。名前は?
   そのまま出たら、単位はないと思って下さいね」(齋藤)(p80)


  ・僕がいつも言うのは、「五十人にあたれ」ということなのです。
   受けてもらえるのは、五十人あたって一人だ、と。・・・
   自動車の営業だろうが、株だろうが、とにかく、数あたる。(梅田)(p130)


  ・「心で読む読書」、
   心の糧になる言葉をもつ(p154)


  ・やらないことを決める・・・
   ここ五年で一番正しい判断をしたと思っているのは、
   「自分より年上の人に会わない」と決めたことです。(梅田)(p178)


▼引用は、この本からです。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
齋藤孝 梅田望夫
筑摩書房
売り上げランキング: 81
おすすめ度の平均: 4.5
4 それぞれの分野でとんがっている2人の対談を読んで学んだこと
5 閉じた空間と開かれた空間で仕事をする人の特徴の違いがよくわかる本
5 今の時代の学ぶということ
5 違いがあればこそ
5 見かけとは違って熱かった!

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者紹介・・・齋藤 孝(さいとう たかし)

 1960年生まれ。東京大学法学部、同大学院教育学研究科
 博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。
 著書多数。

■著者紹介・・・梅田 望夫(うめだ もちお)

 1960年生まれ。ミューズ・アソシエイツ社長。
 (株)はてな取締役。

─────────────────

■関連書評■
a. 「座右のゲーテ」齋藤孝、光文社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「質問力」齋藤孝、筑摩書房
【私の評価】★★★☆☆


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書)
【私の評価】★★★★☆(86点)


■「国家の品格」の数学者、藤原正彦さんが、
 世界の天才数学者9人の成功と挫折の人生をまとめた一冊です。

 天才の生まれ育った国を実際に訪れ、旅行記として
 その天才数学者の生涯を描写しています。


■天才数学者が育った国家と、その時代背景。
 両親と育った家、学校、先生・・・
 これはもう歴史小説のレベルです。

  ・天才を追う中でもっとも胸打たれたのは、
   天才の峰が高ければ高いほど、谷底も深いということだった。
   栄光が輝かしくあればあるほど、底知れぬ孤独や挫折や失意に
   みまわれている(p252)


■独自の解釈で、時代背景と天才数学者の素顔を描写していく
 筆力に司馬遼太郎を思い浮べました。

 小川洋子さんはこの本を読んで「博士の愛した数式」を
 書いたそうですが、
 この本は超えられなかったように感じます。

 数学者の伝記でありながら、レベルの高い時代小説として、
 本の評価としては★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・信心深いニュートンにとって、
   自然は数学の言葉で書かれた聖書であった。(p20)


  ・イギリスは冒険家の国である。・・・ジェームズ・クック、・・・
   ロバート・スコット・・・リビングストン、・・・ヒラリー・・・
   ワイルズには、冒険に命をかけることをいとわない、という民族の
   血が流れていたに違いない。(p238)


▼引用は、この本からです。

天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書)
藤原 正彦
新潮社
売り上げランキング: 61657
おすすめ度の平均: 4.5
5 藤原氏最高の名著
5 美を追い求めた天才達の列伝
5 数学者の人間性を浮かび上がらせる良書
4 人生の幸せ
5 数学は悲哀と共にある

【私の評価】★★★★☆(86点)

■著者紹介・・・藤原 正彦(ふじわら まさひこ)

 1943年生まれ。数学者。
 お茶の水女子大学教授。
 著書多数。

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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★

b. 「国家の品格」藤原 雅彦、新潮社
【私の評価】★★★★☆


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