【私の評価】★★★★☆(85点)
■「下町ロケット」が良かったので、
読んでみた一冊です。
流れは「下町ロケット」と同じ。
トラックのタイヤがはずれて
歩いていた主婦にぶつかり死亡。
事件を起こしたトラック運送会社が、
倒産の危機に瀕するというストーリー。
手のひらを返したように、
取引先が取引停止。
銀行の追加融資も停止。
自動車会社からは相手にもされない。
銀行と企業との密接でドライな関係、
そして大企業と中小企業の
ぶつかり合いが面白い。
銀行にいた著者だから書けるのでしょう。
・当行としては、社会的関心も高まっている
事件でもありますし、
今の状況では御社への追加融資を行うのは
かなり難しいといわざるを得ません(p40)
■圧巻は、やはり社長のつらさでしょう。
事故があれば社長の責任。
金策に銀行へ行く。
得意先に行けば、仕事を切られる。
家に帰れば、子どもがいじめられる。
世の中、一度うまくいかなくなると、
すべてがうまくいかなくなる。
それでも自分を信じて、
事故の真の原因を追究し、
自分の会社を守ろうとする社長は、
頑張るのです。
・この苦しみがわかるか。
悲しみがわかるか。
小さな男の子を置いて逝っちまった
母親の悔しさと悲しみが、
あんたたちにわかるのか。(p477)
■三菱自動車のリコール隠しをネタに
使っているようですが、実際は小説と
どれくらい違って、
どれくらい同じだったのでしょうか。
ノンフィクションでも
面白かったかもしれません。
池井戸さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・貴様、自分が何を言っているのかわかってるのか。
本来リコールすべきものをだな、評価替えして社内で
対応するってのは要するに・・リコール隠しだ(p72)
・降格も許されない。もっとさりげなく、しかし、
本人にしてみれば許容し難いところへ異動させろ、
いいな。退職の理由はあくまで、
自己都合でなければならん(p205)
・財務上の損益は、解釈の問題である・・
匙加減ひとつ、解釈ひとつ変えれば、
その損益は大きくもなり小さくもなる(p297)
・ここに来て捜査方針を変えればいい笑いものですよ。
整備不良で赤松運輸を引っ張りましょう。ホープ自動車の
報告書はお墨付きみたいなものなんですから、それを
根拠にすれば後で問題になることはないと思います(p390)
【私の評価】★★★★☆(85点)
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待たされた割には・・・
ストーリー展開が魅力的

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