「凜とした小国」伊藤 千尋

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凜とした小国

【私の評価】★☆☆☆☆(59点)


■著者は朝日新聞やAERAの
 記者だったという。


 ところがこの本で紹介するコスタリカ、
 キューバ、ウズベキスタン、ミャンマーを
 どの程度勉強して書いているのか
 不安になる内容でした。


 軍隊がないとか、教育が無料で平等など
 表面的によさそうなことを書いているだけで、
 個人の旅行の感想と変わらないのです。


・1984年、コスタリカのエネルギー政策を聞くと、
 この時点ですでに地熱発電がかなり発達していた・・
 日本の発電技術の素晴らしさを知ったが、
 その技術をなぜ日本で活かさないのか、
 首をかしげる(p65)


■首をかしげるなら、
 ちょっとくらい調べて書いてほしい。
 それが本を出版する人の責任だし、
 読む人への礼儀なのでしょう。


 朝日新聞で仕事をしていたからなのか、
 個人の資質の問題なのか、
 私には分かりませんが、
 ジャーナリストらしい仕事を期待します。


 伊藤さん
 ありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・コスタリカは日本に次いで世界で2番目に
 平和憲法を持った・・
 日本と違うのは、完全に自主的に
 平和憲法を制定したことと、条文どおりに
 軍隊を廃止したままでいること、
 一方で交戦権は認めていることだ(p19)


・(コスタリカの)アリアス氏は大統領に就任・・
 1995年に朝日新聞が主催したシンポジウムの
 パネリストになってもらったのだ。
 そのさい壇上で彼が語ったのは
 「私たちにとって最も良い防御手段は、
 防衛手段を持たないことだ」という言葉だ。
 名言ではないか(p24)


・(キューバ)革命のさい、当時の政府軍は
 408人の兵士と武器を満載して運んできたが、
 ゲバラはたった18人の兵士を率いて彼らに勝った。
 貨車は装甲されていたが床が木製だという
 情報を手に入れて、床に爆弾をしかけたのだ(p78)


・キューバが世界に誇るものが2つある。
 無償の教育と医療だ・・・(p90)


・(キューバでは)観光客がドルなど外貨を持ち込み
 自営業が広がると格差が出てきた。観光客から
 ドルを受け取るタクシー運転手やチップをもらう
 ホテルの従業員などの収入が、医師や大学教授らを
 はるかに上回るようになったのだ(p93)


・米国や日本のマスコミはしばしばカストロを
 「独裁者」と言い、キューバを「暗黒社会」と書く・・
 キューバを旅行した日本人の多くは「明るい社会」
 に驚き、ハバナに赴任した日本大使の何人もが
 帰国後にカストロに好意的な本を出版した(p111)


・グローバリズムの今、世界の多くの国が
 弱者を切り捨てて社会格差を広げる米国流の
 新自由主義を採用する。一方でキューバは
 完全な形の社会主義は放棄しつつも、
 弱者を救う姿勢を崩さない(p118)


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