「なぜ中国人は日本人にケンカを売るのか」孔 健

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なぜ中国人は日本人にケンカを売るのか (講談社+α文庫)

【私の評価】★★★★☆(82点)


■2005年頃に小泉純一郎首相が
 靖国神社を公式参拝したことに対し、
 中国で反日デモが盛り上がった頃の
 一冊です。


 中国人の孔さんに言わせれば、
 いっぺんケンカしてみなければ、
 相手の力がわからない。


 だから中国当局は、
 小泉首相の力を試しているのだ、
 という見方をしています。


 歴史を振り返って見れば、
 小泉首相は合格だったのでしょうか。


・中国人は広い意味での騎馬民族である。
 だから、知らない人間に出会うと、
 いっぺん、ケンカを売ってみる。
 なぜならケンカをしないと、
 相手の本当の力がわからないからだ・・
 その点、日本人はナイーブだ。
 ケンカをすると「こんなやつとは付き合えない」
 と絶縁状態になってしまう。しかしそれでは、
 問題は少しも解決しない(262ページ)


■また、2004年には上海総領事館員が、
 カラオケで売春容疑で逮捕され、
 スパイを強要されたうえに
 「一生あの中国人達に国を売って
 苦しまされることを考えると、
 こういう形しかありませんでした」
 と自殺しています。


 中国人の孔さんから見れば、
 中国当局からチェックされている
 上海総領事館員が弱みを
 中国当局に握られること自体が甘い。


 自業自得ではないか、
 という見方です。


・総領事館員自殺事件・・ はたして
 引っかかった彼が悪いのか、
 ひっかけた中国が悪いのか?・・
 不倫でスパイの罠に落ちるとは、
 お粗末に尽きる。中国がはめた、
 というより、はめてくれと言わんばかりだ・・
 自業自得と言われても仕方がない(60ページ)


■日本は正しいか、正しくないか、
 中国は勝てるか、勝てないか、
 が基準なのだと思いました。


 自分が弱く勝てないのであれば、
 強いものに礼を尽くしながら力を蓄え、
 力を付けてから相手を叩き潰す。
 分かりやすいですね。


 中国人から見れば、
 強きをくじき、弱きを助ける日本人は
 ナイーブなのでしょう。


 なぜなら、自分がくじかれる
 可能性が高いから。


 孔さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国には「ケンカをするほど仲良くなれる」
 という言い方がある。疑問、糾弾、悪口雑言、
 大いに歓迎。中国人は積極的にケンカを売る。
 「不打不成交」(ケンカするほど仲良くなれる)
 と考えるからだ・・・
 「ケンカ、ときどき仲直り」程度が
 良いと考える。(33ページ)


・中国人はプライドと愛国心が強い国民だ・・
 中国のチェーンストアの協会である
 中国連鎖経営協会理事会が「南京大虐殺」
 「従軍慰安婦」「731細菌部隊の罪」などを削除した
 "改悪"歴史教科書を支持している
 日本企業名を上げて「日本製品ボイコット建議書」
 を発議した(177ページ)


 中国人は「強者」が好きだ。
 「事大主義」である。
 「事大主義」とは「弱い味方より強い敵を選べ」
 という生き方だ(94ページ)


・毛沢東は朝鮮戦争で・・核爆弾の脅しにより、
 和平を余儀なくされた・・毛沢東は・・
 中国がニューヨークやワシントンに
 原爆を落とす力を持っていたら、
 戦争に勝てたのに」と悔やんだという。
 それ以来、毛沢東は、中国の
 核兵器開発に懸命となった(155ページ)


・共産主義青年団主催の「文芸の夕べ」で、
 3人の日本人留学生が・・赤いブラジャーを
 胸につけ、か腹部には男性器を思わせる
 紙コップ。 もう一人は、段ボール製の
 ロボットのようなかぶり物をつけ、
 そこには「忍者・寿司・毛沢東・謝謝・中日友好」
 などの文字が書かれていたという・・
 「昨日の日本人の出し物は、中国人を侮辱している」・・
 1000人ありのデモが起こり、
 日本国旗が燃やされたり「日本猪」と
 書かれた人形が燃やされた・・
 日本人留学生の宿舎に乱入し、
 日本人留学生を殴ったり、
 教科書を破り捨てたりしたという・・
 中国人学生の怒りもよくわかる・・
 中国ではああいう行為は
 絶対許されない(69ページ)


※つまり、こういう日本人への行為は中国では許される?


・2006年3月、日本はWBC
 (ワールド・ベースボール・クラシック)の
 世界チャンピオンとなった・・
 中国人は、ものごとすべてを政治的に考える民族だ・・
 まわりの中国人の大人たちは
 「あの力があるから、日本軍は強いのだ」
 と驚嘆していた(157ページ)


・本当は、腹のなかで、日本人は
 「中国人にはかなわない」と考え、
 逆に中国人は「日本人にはかなわない」
 と考え、お互いに評価しあっているのでは
 ないだろうか。(7ページ)


・国際結婚というと聞こえはいいが、
 実質は貧乏からの脱出である。
 「日本への出稼ぎ結婚」なのである。
 多くの中国人妻は、婚約時の「礼金」
 (結納金)はもとより、日本へ行ってからも
 実家への送金を欠かさない。(47ページ)


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■目次

プロローグ 「日本とは戦争だ!」と六歳の子どもが叫ぶ
第1章 セックスからはじまる非難合戦―中国人「鬼嫁」VS.日本人「色狼(シエンラン)」
第2章 靖国論争の根底にある死生観の違い―墓をあばいてでも報復VS.死んだらみな善人
第3章 若者たちの過激な"愛国論議"―強気の中国人VS.弱気の日本人
第4章 オリンピックに命をかける中国人―メダル大国中国VS.スポーツ施設大国日本
第5章 中国軍の本当の実力―見せかけ軍事大国VS.先端兵器大国
第6章 追いつき追い越すためにはなんでもする―公害・偽物大国VS.環境・経済大国
第7章 中国の一党独裁は遠からず崩壊する―独裁大国VS.自由小国
第8章 ケンカするほど相手が見えてくる―二〇〇〇年の交流史から何を学ぶか



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