「国境のない生き方: 私をつくった本と旅」ヤマザキ マリ

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国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

【私の評価】★★★★☆(86点)


■ローマ人が現代にタイムスリップする
 漫画「テルマエ・ロマエ」を描いた
 ヤマザキ マリさんの人生です。


 ヤマザキ マリさんの母は
 父が若くして病気で他界したため、
 女手一つで育ててくれた。


 自由に育ててくれたようですが、
 ヤマザキ マリさん14歳のとき
 ヨーロッパの友人に会いに行く旅に
 母が行けなくなると14歳の娘だけ
 出発させたという。


 英語もろくにしゃべれない
 14歳の女の子をよく一人で
 行かせたものです。
 崖から子どもを突き落とす
 トラのようなものでしょうか。


・現実っていうのはタフで手ごわい・・
 人生は落とし穴の連続で、
 生きることは騙し騙されること。
 だとしても、そこでどう生きるかは、
 その人次第(p183)


■そして、ヤマザキ マリさんは
 イタリアで絵を学び、恋人ができますが、
 彼はアルコール依存症になって自暴自棄。


 金もなければ、家も担保に取られ
 恋人は酒浸りで、恋人の子を身籠る。


 ヤマザキ マリさんは帰国して
 シングル・マザーの道を
 選ぶことになります。


 お金を稼ぐために
 絵を捨てて漫画を書き始めたのです。


・お金に振り回されなければいけないことが、
 本当につらくて、情けなくて・・
 「この人たちは私の命よりもお金が大事なんだ」と
 痛感させられるようなイヤなことが山のようにあって、
 もしお腹にデルスがいなかったら、
 あの時、死んでいたかもしれません(p140)


■農耕民族の生き方ではなく、
 狩猟民族の生き方も
 あるのだと思いました。


 人が生きていくのは、
 なかなか大変なものであり、
 その中で挑戦し、成功し、失敗するのが
 人生なのでしょう。


 「テルマエ・ロマエ」の笑いからは
 想像できないヤマザキ マリさんの
 旅と海外生活でした。


 ヤマザキさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「他人の目なんて気にしなくていい」
 というのは、子どもたちにも
 ずっと言っていました。
 「他人の目に映る自分は、
 自分ではないのだから」と(p35)


・イタリア人は、ただでさえよくしゃべります・・
 我慢して言葉を飲み込むなんて、体に悪い・・
 「言葉にして言わなければ、
 何を考えているかわからないだろ。
 お前自身も、言葉にすることで
 自分が何を思い、どう考えているのか、
 いろんなことがわかってくるはずだ」(p82)


・人間、いつ死ぬかわからないのだ・・
 せめて死んでいく時に
 「あれをしておけばよかった」
 と悔やむことがないように
 生きるしかない(p94)


・失敗を繰り返しているうちに、
 やがて分厚くなったかさぶたが
 はがれる時が来る・・
 「人からどう見られるか、
 体裁ばっかり気にしてたな」とか、
 薄皮一枚一枚はがれるみたいに
 余分なものがとれていった時に
 「ああ、失敗は、どれもこれもいい経験だったな」
 と思える時がきっとくる(p174)


・「僕はラッキーなんだよ。人生は、 
 自分がラッキーだと思うほど、楽しくなる」
 祖父は、私に口癖ようのように
 そう言っていました(p196)


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■目次

第1章 野性の子
第2章 ヴィオラ奏者の娘
第3章 欧州ひとり旅
第4章 留学
第5章 出会い
第6章 SF愛
第7章 出産
第8章 帰国後
第9章 シリアにて
第10章 一九六〇年代
第11章 つなが
第12章 現住所・地球



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