「町工場の全社員が残業ゼロで年収600万円以上もらえる理由」吉原 博

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町工場の全社員が残業ゼロで年収600万円以上もらえる理由

【私の評価】★★★★★(90点)


■「ワイヤーカット 料金」でググると、
 2番目に表示される「吉原精工」の
 残業なしで儲ける仕組みです。


 これまで吉原精工は、
 バブル崩壊、ITバブル、
 リーマン・ショックで
 倒産の危機に陥ります。


 リストラで乗り越えましたが、
 その中で気づいたのは
 二つのことです。


 一つは残業ゼロにしたら
 仕事が効率化したこと。


 そして、もう一つは、リストラで
 協力的ではないベテラン従業員を
 辞めさせることができて
 良かったということです。


・仕事ができない社員ほど
 「自分は仕事ができない」という自覚がなく、
 プライドが高く、変化を嫌う・・(p83)


■吉原精工では普通の会社とは違う
 受注のルールがあります。


 ワイヤーカット専業で、
 素材の手配、他の加工はしない。


 集配・集金はしない。
 宅急便と銀行振込のみ。


 営業マンがいない。
 FAX・DMやネット広告や
 ホームページに金をかける。


 バックマージン・接待はしない。


 仕事を絞り込んで、
 うまい・やすい・はやい
 を成立させているのです。


・ワイヤーカット加工のみを受注・・
 商品や代金のやりとりは宅配便や銀行振込で
 行わせていただく・・
 集配や集金なし(p173)


■とにかくやってみる、
 という実行力がすごいと思いました。


 やってみて、だめならやめる。
 良かったら続ける。


 当たり前のことですが、
 なかなかできないことだと
 思います。


 吉原さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・残業ゼロにしたら、仕事が効率化し、
 ミスも減少・・
 『指示待ち』もどんどん減りました(p44)


・リストラの基準は
 「自分から率先して仕事をするかどうか」・・・
 自分から仕事をしようとしない人は、
 機械が止まって次の加工の準備が
 必要な状態になっても、
 知らんぷりをしたりします(p90)


・吉原精工でいう「プロ」は、
 図面やデータをもとにワイヤーカット加工機を
 動かすまでの段取りを20分以内に
 終えられる人のことです(p95)


・「指値に挑戦!」という宣伝文句を入れた
 パンフレットを作ってDMで
 送ったことがありました・・
 加工業というのは値段があってないような世界です・・
 お客様に指値価格を提示してもらったことで、
 私は「どれくらいの価格水準が求められているのか」を
 つかむことができました(p154)


・営業マンをゼロにしたのは、
 「営業マンの人件費分を広告宣伝費に回せば、
 すごいことができる」
 そう気づいたからでもありました(p163)


・「お金は払うからなんとか早くしてほしい」
 という仕事がはいったとき、
 工程を何度も見直しますが、
 最終的に無理な場合は、お断りしています。
 それは、「お金さえ払えば優遇する」という態度が、
 先に予約してくださっていたお客様を
 裏切ることになると思うからです(p202)


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■目次

序章/吉原精工はなぜ生まれたのか
第1章/その昔、吉原精工は「ブラック企業」だった
第2章/3度の倒産危機を乗り越え「残業ゼロ」へ
第3章/年3回の10連休とボーナス手取り100万円
第4章/吉原流「経営改革とリストラ」
第5章/「自分が嫌なことは社員にもさせない」吉原流経営
第6章/頭の中の99%を占めている「営業」の面白さ



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