「1分間 孫子の兵法」孫 武、齋藤 孝

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1分間孫子の兵法 差がつくビジネス教養2 (1分間名著シリーズ)

【私の評価】★★★★☆(80点)


■「孫子」は、紀元前500年も昔の書です。


 「孫子」が読み続けられるのは、
 その内容がドラッカーと同じように
 現実を表現しているからでしょう。


 その軍略は軍事だけでなく、
 ランチェスター戦略と同じように
 ビジネスにおいても
 参考となるものです。


・兵法家の間で優れていると称されるのは
 容易に勝てる態勢の敵に勝つ者である。
 それだから優れた者が戦う場合は、
 世間を驚かせるような奇抜な勝利もなく
 智将だとの名声もなく、勇敢な武功もない(p25)


■世界の国家間の衝突を見てみれば、
 まさに「外交とは詭道なり」
 だと思います。


 いかに自分側が正しいのか、
 開戦理由を作り出すという工作は
 当たり前におこなわれています。


 市民団体、マスコミに細胞を送り込み、
 自分に有利な世論を作ることも
 基本的な工作といえるのでしょう。


 戦争は始まっているのです。


・兵とは詭道なり・・
 戦争とは敵をだます行為である・・
 正面衝突して多くの血が流れ、
 資産が失われるよりは、偽ったり、
 弱みをついたり、油断させたりして
 戦いを早く終結させるほうがいいのです(p35)


■唯一、孫子の時代と違うのは
 どのような手段を用いても
 勝てば良いわけではない
 と思いました。


 つまり、情報が簡単に世界中に
 発信される時代には、嘘であっても
 より合理的で道義的にも正しい行動が
 求められるのです。


 齋藤さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・勝利する軍は、勝利を確定しておいてから、
 勝利を予定通り実現しようと戦闘するが、
 敗北する軍は、まず戦闘を開始してから、
 その後で勝利を追い求める(p15)


・1戦ってよい場合と戦ってはならない場合とを
  分別しているのは勝ち。
 2大兵力と小兵力それぞれの運用法に
  精通しているのは勝ち。
 3上下の意思統一に成功しているのは勝ち。
 4計略を仕組んでそれに気づかずにやってくる
  敵を待ち受けるのは勝ち。
 5将軍が有能で君主が
  よけいな干渉をしないのは勝ち(p23)


・大軍は分散させて
 個別に撃破せよ(p44)


・自軍の兵力が十倍であれば敵軍を包囲し、
 五倍であれば敵軍に正面攻撃をかけ、
 二倍であれば敵軍を分断し、
 互角であれば必死に敵と力戦奮闘し
 少なければ巧みに敵の攻撃圏内から
 脱却・離脱し、まったく兵力が及ばなければ
 うまく敵を回避して潜伏する(p47)


・「不利を承知で」勝負に出るのは愚かであり、
 「不利を知らずに」進むのは
 敗北を招くだけです(p101)


・はじめは粗暴に取り扱っておきながら、
 後になって兵士たちの離反を恐れるというのは、
 配慮が粗雑なことこの上ない(p122)


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■目次

第一章 自己に勝てる者が相手を制する--強さとは何か
第二章 一つの戦い方に依存しすぎるな--戦略とは何か
第三章 情報を握る者が人心を掌握する--情報戦の心得
第四章 敵を破壊せずに敵の利を奪え--実戦の心得
第五章 部分最適より全体最適が正しい--進退の心得
第六章 感情を統率するのは合理性である--リーダーの心得
第七章 時間と状況が味方につくまで待て--好機とは何か
第八章 すぐれた上司ほど部下を追い詰める--戦意とは何か
第九章 できれば静かに生きられる道を選ぶ--人生とは何か



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