「ロゼッタストーン解読 」レスリー・アドキンズ ロイ・アドキンズ

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ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■エジプトの絵文字、ヒエログリフは
 19世紀初期まで読むことができませんでした。


 エジプトがローマに支配され、
 ローマにキリスト教が広がると
 古代の遺跡に書かれたヒロエグリフは
 使われなくなり、忘れ去られたのです。


 このヒエログリフを解読したのは、
 フランスのシャンポリオンでした。


・ナポレオンのエジプト遠征は軍事的には
 失敗に終わったが、遠征に同行した学者は
 ヨーロッパ中の学者たちを驚かすことになる
 文書や絵画、遺物などを大量にフランスに
 持ち帰り、また生還した兵士は異国の
 珍しい話を広め、それは話のたびに誇張され、
 尾ひれがつけられた・・エジプト熱が
 フランス中に広がった(p13)


■シャンポリオンは、フランス語・ラテン語・
 ギリシア語・ヘブライ語・アムハラ語・サンスクリット語・
 アヴェスタ語・パフラヴィー語・アラビア語・
 シリア語・ペルシア語・中国語・コプト語を話したという。


 この4世紀のエジプト語であるコプト語が
 ヒエログリフ解読の鍵となったのです。


 すごいなあ。


 アドキンズさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・バンクスのオリベスクでクレオパトラの名前を
 示すヒエログリフと、オベリスクおよびロゼッタ
 ストーンでプトレマイオスの名前を示す
 ヒエログリフを比較することによって、
 シャンポリオンは、両方の名前に共通する文字
 (p、o、lに相当するヒエログリフ)は、
 これらの名前をアルファベットで綴る場合
 ('Ptolmes'と'Cleopatra')と
 同じ位置にあるのを確かめた(p183)


・ヒエラティクはヒエログリフから生まれ、
 デモティクはヒエラティクから生まれ、
 これらすべては同一言語をあらわし、
 ほぼ同一の規則に従っており、
 これらの一つが解読されれば、
 他の二つも解読される(p188)


・シャンポリオンは合計864の文字を見つけたが
 今日では、もっとも初期のヒエログリフは約千文字あり、
 紀元前2000年頃には750に減り、
 プトレマイオス朝のギリシア時代
 およびローマ時代には数千に増えたと
 考えられている(p220)


・実際にはロゼッタストーンのテキストは使用に
 限度があった・・そのヒエログリフはだいぶ
 破損していたからである・・
 ロゼッタストーンのヒエログリフ・テキストは
 それほどこの研究に役立たなかった。
 というのは、その破片から読みとれたのは
 プトレマイオスの名前ひとつだけ
 だったからである(p225)


・教会が聖書を誤って解釈しているという
 証拠になるような、新しいパピルスの
 コレクションがいつ出てこないともかぎらず、
 多くの教会関係者はソールト・コレクションの
 購入によってそんな証拠が見つかるのを恐れていた(p239)


・彼の死から数十年後、メソポタミアを起源とする
 楔形文字がついに解読され、楔形文字は最古の
 ヒエログリフよりも古いことが判明し、
 文字が最初につくられた地域はメソポタミアとされた・・
 ごく最近エジプトで考古学者によって発見された
 初期のヒエログリフは、結局のところシャンポリオンが
 正しかったのかもしれないことを示しているように
 思われるーそれは、紀元前3400年前の、
 知られているかぎり最古の表音文字なのである(p321)


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【私の評価】★★☆☆☆(67点)



■目次

第1章 エジプトの大地
第2章 生徒
第3章 大都会
第4章 教師
第5章 医者
第6章 クレオパトラ
第7章 王の知人
第8章 秘密を解いた者
第9章 翻訳者
第10章 言葉と文字を与えし者



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