「「西洋」の終わり 世界の繁栄を取り戻すために」ビル・エモット

| このエントリーをはてなブックマークに追加

「西洋」の終わり 世界の繁栄を取り戻すために

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■現在の国際社会の状況をまとめた一冊です。


 つまり、中国が南シナ海を支配する。
 ロシアがクリミアを占領する。
 世界は戦争に満ちているのです。


 EUはイギリスの離脱や
 ギリシャの財政破綻といった
 矛盾で崩壊しようとしている。


■この自由主義、資本主義は
 生き残ることができるのか
 ということでしょう。


 今、自由主義国の団結が
 求められているのです。


 エモットさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・この10年間中露の指導者たちは
 独自ルールを国際的に使用し、
 領土問題で自国の主張を押しつけることを
 決断した。ロシアはウクライナの一部を併合し、
 中国は南シナ海を占領した(p23)


・北米、欧州、日本、西洋のその他の裕福な先進国では、
 私たちがいま満喫している正真正銘の開かれた
 自由主義社会がごく最近にできあがったことを
 忘れがちになる(p26)


・欧州や北欧では社会福祉の充実が重視され、
 日本やイタリアでは雇用の安定がもっと重視され、
 アメリカでは地理的移動と社会移動のしやすさが
 重視される(p35)


・ドイツの富の不平等は、ユーロ圏の
 他の国々よりもはるかに大きい。
 トップ10%が国富の三分の二以上を所有し、
 ボトム40%がなにも所有していない(p73)


・300年以上も事実上の首都としてきた
 ロンドンの政府の決定をスコットランド人が
 恨んでいるほどなのだから、
 ハンガリー人やデンマーク人やフランス人が、
 EUの決定は自分たちの利益に反しているとか、
 利益をないがしろにしていると思っても
 不思議はない(p198)


・2016年末、日銀は国債発行額の三分の一以上を
 保有したまま新発国債の70%を買い取った。
 つまり、日本政府はいまもGDPの6%という
 巨額の赤字を出しているにもかかわらず、
 民間セクターにある政府債務の合計は、
 大幅に 毎年約15%ポイントずつ 
 減少している(p208)


・スウェーデン政府は、1991年よりも早く
 おそらく80年あたりに ためらいがちではあるが、
 解放と経済の自由化を開始していた・・
 経営難に陥った企業を国営化したり資金援助したり、
 通貨を切り下げたりするのは有効ではないと、
 権力層もそれ以外の人々も気づきはじめた(p239)


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png


人気ブログランキングへ


「西洋」の終わり 世界の繁栄を取り戻すために
ビル・エモット
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 57,341

【私の評価】★★☆☆☆(65点)



■目次

序 西洋という理念
第1章 戦いを開始しろ
第2章 不平等と公平性
第3章 民主主義と自縄自縛
第4章 アメリカを正道に戻す
第5章 イギリス、彼らのイギリス
第6章 欧州の麻痺
第7章 日本という謎
第8章 スウェーデンとスイスのフーディーニ
第9章 シルバーヘアとスマート・ドローン
第10章 野蛮な来訪者
第11章 西洋の運命



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

スポンサードリンク

>月別(2002年7月~)