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「人事担当者・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントの教科書」清水 隆司

2017/11/18公開 更新
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人事担当者・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントの教科書


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

 産業医が教えるメンタルヘルスで注意すべき事項です。うつ病は心の病気です。だれもが、かかる可能性があります。よく自律神経失調症にかかる人がいますが、実は「うつ病」なのかもしれません。


 そして、上司や人事担当者が留意しておきたいのは、「本人の話をしっかりと聞く」ということです。「打ち明けてくれてありがとう」「まずは身体を治すことに専念しよう」など、相手に配慮した言葉をかけることが大事だという。


・患者の事情を考慮して、虚偽でない範囲で診断名を緩和しているのが実情・・精神科主治医が「うつ」をどのように表現しているかについては、「抑うつ状態」が40.4%、「自律神経失調症」が13.9%、「心身症」が1.8%、「心身疲労状態」が2.1%という結果になりました(p60)


 調子が悪くなったら、会社を休むことが大事です。休むように身体が発しているSOSが、症状として出ているからです。治療中には、「寝ること」と「休息する」ことをしっかりやりましょう。


 清水さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・休職から復職についての流れをきちんと説明し、社員本人だけでなく、家族または身元保証人へ会社の制度や契約についても伝えておくことが大切です(p172)


・最近は、家族自身に余裕がなく、たとえ、息子(娘)のことでも、「成人になったので、家族へ連絡しないでほしい」と言われることも増えました(p7)


・本人が「死にたい」と言っている場合や、家族に当たって手がつけられないということがあれば、躊躇することなく警察に連絡してください(p200)


人事担当者・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントの教科書
清水 隆司
総合法令出版
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

第1章 メンタルヘルス・マネジメントの基本
第2章 職場のメンタルヘルスを未然に防ぐ
第3章 もし、メンタルヘルス不調になってしまったら ①休職
第4章 もし、メンタルヘルス不調になってしまったら ②復職
第5章 メンタルヘルス・マネジメントで会社を元気にする



著者経歴

 清水隆司(しみず たかし)日本メディメンタル研究所(株式会社JPRON)所長。医学博士/産業保健コンサルタント。1966年福岡県生まれ。1991年産業医科大学医学部卒業。1992年、三井石油化学株式会社(現・三井化学株式会社)に産業医として勤務。1999年、産業医科大学の産業医実務研修センターで助手として勤務。2002年、株式会社マインメンタルヘルス研究所にて、産業医、カウンセラーとして勤務。2006年より現職。現在、うつ病をはじめとするメンタルヘルス対策に主眼を置きながら産業医として活躍中。


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