「続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」」山井 教雄

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続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書)

【私の評価】★★★★☆(88点)


■イスラエルにあるパレスチナ
 ガザ地区の問題から
 「アラブの春」と「イスラム国」まで
 解説する一冊です。


 前作から10年経ち、
 新たな混迷、イスラム国に
 ついても説明しています。


 マンガとネコの解説で
 非常にわかりやすい。


・「シリアではあんまり石油が出ない」から、
 介入しても経済的見返りが望めない・・
 シリアは中東の要の位置になるから、
 欧米が下手に介入すると中東が
 メチャクチャになって収集が
 付かなくなる(p105)


■パレスチナ問題といえば、
 村上春樹氏が、イスラエルの文学賞の授賞式で
 「もし固く高い壁と、それにぶつかって
 割れる卵があったら、私は卵の立場に立つ」
 と発言したことがありました。


 壁がガザの分離壁であることは
 明白でしょう。


 私を含めていかに日本人が、
 イスラエルとパレスチナの問題を
 知らないし、マスコミも報道しない
 ということなのでしょう。


・ガザは分離壁に完全に囲われ、
 「天井のない刑務所」って
 呼ばれてるんだ(p20)


■中東とはまさに
 「憎しみと悲しみの大地」
 だと思いました。


 しかし、ちょっとしたきっかけで
 アジアでも同じことが
 起こりかねない。


 そのために武器を手に取っては
 いけないという結論に
 同意はできませんが、
 考えておくべき点だと思いました。


 山井さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・2010年5月のこと、
 トルコから6隻の支援船が医療品、
 食料や復興資材を積んでガザに向かったんだ。
 船はガザ近くの公海上で、
 イスラエル軍に拿捕された。
 その時、ヘリコプターから支援船に
 乗り移ったイスラエル兵に、トルコ人
 ボランティアが9人殺されちゃったんだ(p36)


・ハマスだって一日150発のロケット弾を
 無差別に撃ってきたんだ・・
 ネゲブ裁くにある核施設まで
 狙われたんだよ(p133)


・国民ってのは、いつの時代でも、
 とても好戦的なもんニャ。
 敵を作って戦争をして、挙国一致
 国民を一つにまとめるってのは、
 昔から二流政治家がやってきたことニャのだ。
 イスラエルでも戦争をすると
 政府の支持率が上がるんニャ(p134)


・ぼく達の国では「安全」と「平和」は
 武力で守られている・・警察、軍隊、
 壁、迎撃ミサイル網、空爆の脅し、
 核兵器の抑止力・・なんかで守られている(p142)


・日本人には、あの安全と平和は
 奇跡に近いもので、決して
 当たり前のモノじゃない、
 一度失われたら二度と手に入らない
 モノだって心に刻んでほしんんだ(p143)


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【私の評価】★★★★☆(88点)

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■目次

プロローグ 10年後の再会
ガザ返還とハマスの勝利
イスラエルのガザ侵攻とヒズボラとの戦い
イスラエル、ガザ侵攻再び
オバマ登場
アフガニスタン戦争
イラク戦争
アラブの春
「イスラム国(IS)」
再びパレスチナ
エピローグ ニッシムの旅行



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