「天国と地獄をみた男~炎」五十嵐由人

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天国と地獄をみた男~炎

【私の評価】★★★★★(91点)


■ディスカウントストアのダイクマで
 最年少営業部長。


 その後、相模原でアイワールドを創業し
 直営店で300億円もの売上を記録。


 燃えるディスカウンターは、
 若手を役員に抜擢し、その勢いは
 まさに飛ぶ鳥を落とすものでした。


 ところがバブル崩壊に合わせて
 売上が減少してくると
 借入金の負担が大きくなってきます。


・1.誰よりも早く起きる。
 2.誰よりも早く会社へ行く
 3.誰よりも早く早飯で仕事をする。
 4.誰よりも速く歩く。・・
 サラリーマン時代の十年間でやり抜いた事と
 言えばこの誓いである(p73)


■売上が下がるなかで、
 子会社分離や外国資本による
 リストラ再建を図るものの、
 店舗はぼろぼろになっていきます。


 それまで自分の号令のもとに
 忠誠を誓っていた部下が、
 どんどん辞めていく。


 最後は、民事再生法の適用による
 再建カットでアイワールドは
 著者の手を離れていきました。


・社員とは「忠誠を誓います」などと
 口で言っていた人間ほど、
 情勢がまずくなれば我先に逃げ出す
 準備をしているものであり、
 命を張った責任など
 期待できるものではない(p217)


■燃えるディスカウンターの
 人生に涙しました。


 奢れるものは久しからず。


 創業者は、その成功も失敗も
 すべて自分の責任であり、
 神様は結果を下すのです。


・家具の革命者「ニトリ」の似鳥昭雄社長も・・
 弊社にも来られ、私の講演も聞いてくださったが、
 学ぶ姿勢が違って印象に残った方であった・・
 学んだほうが栄え、得意になって教えたほうが
 潰れる。これが法則なのだ(p145)


■相模原のアイワールドでは、
 アンティークミュージアムも
 併設していました。


 アンティークの買い付けでは
 口約束から事業を進めたため、
 パートナーのおもちゃコレクターには
 巧妙に不利な契約締結となり
 信頼したことを後悔しているとのこと。


 おもちゃコレクターは
 もう少し調査していきたいと思います。


 五十嵐さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は、歯ブラシ売り場の在庫を
 ノートに書いてみた。朝はどの歯ブラシが
 何本あって、日中に何本補充したかを
 毎日書いていくうちに、
 どの商品が何本売れるか明確になり、
 中には8割が売れていない事も解ってきた・・
 当時はコンピューターもなく
 私の気付きで単品管理を始めたのである(p77)


・「あなたの会社では幹部全員があなたの顔色を見て
 仕事をしているだけで、自分の力で戦っていないし、
 戦えない」と日本一のコンサルの社長に呼ばれて
 直々に忠告されたが、「それも今に見ていろ、
 この若い力で乗り切ってやる」と
 逆ギレの心境だった(p127)


・社員という者は、どんなに大事にしても
 どんなに尊重しても、会社のリスクを
 自分の事としてその責任を果たす者など
 少ないと解ったのは後の事だった。
 惜しみなくチャンスを与えていった。
 だが、その継続はなかった(p146)


・当時の日記や手記を見ると、
 毎日の日記に「ただ夢中でやっている。
 一生懸命やっている」「今日もよくやった」
 という熱い気持ちが書いてある。
 いま、読んでさえも私は幸せな人間だな、
 としみじみ思える(p92)


・「これ以上儲けてどうするの。
 私はヨーロッパの人に喜ばれて、
 ファミリーが豊かに暮らせればされだけでいいの」。
 ヨーロッパでの商談ではこんな会話も
 何度あったことか(p172)


・カリスマ性が強いがゆえに業績が落ちていく時は、
 その反動で下剋上にもなる。・・
 社員にしてみれも神様だと思い、
 何でも出来、神通力があると思って神格化してきたのに、
 業績の下降は「何だ、神様じゃないじゃないか」と
 思いたくなるのも解る。(p217)


・有る宗教の山門に3カ月の長期修業に入った・・
 掃除をして何が解るのだろうか?」・・・
 感動は突然やってきた。
 向うもの全てが自分だ、という
 不思議な認識であった。
 廊下が自分の心であってふき掃除は
 自分をきれいにする事であった(p105)


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【私の評価】★★★★★(91点)



■目次

幼少年時代 貧乏はなにを育てるか
青春時代 18歳で事業家に
サラリーマン時代 勤労が人を育てる
創業期 奇跡は起きた
流通業界の風雲児 先客万来の極み
大店舗法緩和の直前に一括売却
商業集積構想 頂点に立つ
不安の予感 100年の計
破滅の序曲 外資の強行再建
社長復帰 それでも最善を尽くして
民事再生 最後の決断
再建へ向けて 史上最短の民事再生認可
個人民事再生 アイワールドとの永遠の決別
最後に



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