「アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える"真・中間層"の実体」ジョーン・C・ウィリアムズ

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アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■アメリカには、富裕層と白人労働者と
 有色人種という階層があるらしい。


 つまり『ホワイト・ワーキング・クラス』とは
 白人労働者、白人中間層ということ。


 一般的にアメリカの富裕層は、
 金持ちでリベラルらしい。


■アメリカの白人中間層は、税金を取られて、
 その金が貧困層に流れていることに
 怒っている。


 そうした動きの一つがトランプ大統領を
 産んだアメリカの深層なのかもしれませんね。


 ウィリアムズさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』では
 ホーマー・シンプソンズが、
 「がさつで、太りすぎで、無能で、不器用で、
 浅はかで、アルコール依存症ぎりぎり」
 というワーキング・クラスのイメージどおりの
 男として描かれている(p12)


・リベラルな富裕層は善意から、階級格差を
 乗り越える手段として「共感」という言葉を
 よく使うが、こうした態度は相手を見下していると
 とらえられることが多い(p17)


・私は・・経済学者ヘザー・ボウッシーと共同で
 行った研究のなかで、富裕層でも貧困層でもない
 アメリカ人を、家計所得分布の下位30%より上で
 上位20%より下の世帯と定義した・・
 2015年のデータで言えば、年間所得が4万1005ドルから
 13万1962ドルの世帯にあたる(p23)


・医療保険制度改革(オバマケア)を断行した。
 だが大半のワーキング・クラスから見ればそれは、
 貧困層を助けるために中間層に強いる制度が
 また一つ増えただけだった(p30)


・エリートは仕事で「対立」しても、
 新規事業を立ち上げ、
 それを成功に導けばいい。
 だがワーキング・クラスが
 仕事で対立すれば、職を失う(p40)


・ティーパーティ運動の参加者はこう考えているらしい。
 「連邦政府は、行いのよい市民から金を奪い、
 行いの悪い市民に提供している」(p42)


・ワーキング・クラスからすれば・・
 管理職のことは、
 「何をどうすべきかまるで知らないくせに、
 人にどう仕事をさせるべきかについては
 いろいろと知っている大学出のガキ」
 としか考えていない(p48)


・専門職のエリートは変化や自己啓発を重視し、
 ワーキング・クラスは安定や
 コミュニティを重視する(p66)


・ホワイト・ワーキング・クラスでは、
 大学は行っても行かなくてもいいというのが
 一般的な考え方であり、なかには
 行かないほうがいいと言う人もいる(p76)


・アメリカ人は、大学こそ上流階級への
 架け橋だと思っている・・しかし、
 実際にこうした大学へ行くワーキング・クラスの
 子供はほとんどいない(p80)


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【私の評価】★★★☆☆(73点)



■目次

なぜ、階級の話をするのか?
ワーキング・クラスとは、どんな人々なのか?
なぜ、ワーキング・クラスは貧困層に反感を抱くのか?
なぜ、ワーキング・クラスは専門職に反感を抱き、富裕層を高く評価するのか?
なぜ、ワーキング・クラスは仕事がある場所に引っ越さないのか?
なぜ、ワーキング・クラスは大学に行こうとしないのか?
なぜ、ワーキング・クラスは子供の教育に熱心に取り組まないのか?
ワーキング・クラスは人種差別者なのか?
ワーキング・クラスは性差別者なのか?
ワーキング・クラスは製造業の仕事が戻ってこないことを理解していないのか?
なぜ、ワーキング・クラスの男性は「ピンクカラー」の仕事に就こうとしないのか?
なぜ、国からもっとも恩恵を受けているはずの人たちが、感謝しないのか?
リベラル派はこれまでの重要な価値観や支持者を捨てることなく、ワーキング・クラスを受け入れることができるのか?
なぜ、民主党は共和党に比べて、ワーキング・クラスの扱いが下手なのか?



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