【私の評価】★★★☆☆(78点)
■多くの本を読んできた小飼さんが、
その知識をどう仕事に活かしてきたのか
教えてくれる一冊です。
情報系の仕事には、
プログラミングと
データセンターがあります。
まず、プログラミングでは、
全員が同じ目標を目指し、
協調して作業を行う
仕組みが必要です。
情報共有ため、メーリングリストを
活用していることが、
印象的でした。
・日報用メーリングリスト・・
各人の進捗状況を全員が把握できますから、
作業が遅れている人間を別の人間が
手伝いやすくなりますし、行き詰まっている
人がいたら声をかけることもできます(p120)
■また、データセンターは、
24時間安定運転が当然ですから
発電所のようなものです。
一旦、データセンターで
トラブルが発生したら
全員が即応する必要があります。
そのためパトライトを設置して、
トラブル発生を周知したり、
多能工を育てているとのこと。
・トラブル時の対応力を高めるために、
10名いたデータセンターの担当者は、
自分の専門以外の業務も一通り
こなせるようにしました(p124)
■読んだ本の内容を引用して、
仕事への活用方法を教えてくれるのが
分かりやすい。
こうして活用できれば、
読書も無駄にはなりませんね。
小飼さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・個々のメンバーが最終的な完成イメージを
共有していることが欠かせません・・
ゴールを見せないことは、
各人の知能を無駄にすること(p112)
・プログラミングの世界では、
すでにある機能を自分で
改めて作ってしまうことを
「車輪の再開発」と言って
戒めています(p77)
・自分がミスをしたとき、後の行程に
どういう迷惑がかかるのかを見せることは
自分の役割を意識させるうえで、
どんな言葉よりも効果があります・・
自分のミスで、同僚にどれくらいの
徹夜仕事をさせることになるかがわかっていれば、
どう借りを返すべきかも
見えてくるはずです(p115)
・業務上の質問を投稿できる
メーリングリストも用意し、
わかる人間が積極的に回答する
体制を整えました(p122)
・優秀なアリはエサを効率よく集めるのですが、
新しいエサは発見しにくい。一方、
下手なアリはうろうろすることで新しいエサを
発見できるチャンスが高まるという
推測がなされています(p210)
・十分に発達した仕事は
遊びと区別できない(p211)
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■目次
Part0 仕組み作りが仕事になる
Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと
Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み
Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える
Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために
Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント
Part6 仕組みの未来