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「世界のエリートは10冊しか本を読まない」鳩山 玲人

2017/08/29公開 更新
本のソムリエ
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 三菱商事からハーバード・ビジネススクール留学後、サンリオ常務取締役として海外事業を拡大。著者がハーバードで気づいたのは、本は読むものではなく、本は使うものということです。大事なことは、本の内容をどれだけ自分の仕事や生活に活用したのか、ということなのです。


 著者は本を読むと、「そこに書かれてある理論を今の自分のシチュエーションに当てはめたらどうなるのか」と、自らに問い、自分なりの結論を書き留めていくという。「今の自分に必要がある本」を買い、アウトプットし、そのノウハウを使ってみるのです。


・ハーバードでもオックスフォードでも・・本を読むことを目的とせず、本をどう使うか、つまりビジネスの実践に重きを置いているのです(p2)


タイトルの「10冊しか読まない」の意味は、自分に必要なことがあれば、10冊本を買ってきて読むということです。つまり、10冊くらい本を集めれば、ほとんどの悩みは解決できるのです。多くの人が持っている悩みの答えは、過去の書籍に記録されているのです。


 1日1時間であれば、1冊の本を読むことができるでしょう。10日で10冊で、その業界の標準的な考え方は把握することができるのです。仕事で成果を出す人は、仕事で成果が出るノウハウを書籍に求め、時間を投資しているのでしょう。


・自分の課題に直結する本を10冊だけ選ぶ。10冊をデスクの上に置く。そして、その都度、参照する(p7)


 2000円の本を読んで、一つでも自分の人生に変化をもたらしてくれるとすれば2000円はすぐに回収できるはずです。そういう意味では、読書とはもっとも簡単で安価な知識習得法なのだと思いました。


 鳩山さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ビジネスの現場では、自分の意見を持つことが求められます。「自分が登場人物だったら、どのように行動するのか」の視点で物事を見る習慣は早くから身につけておいて損はないでしょう(p39)


・自分の部署のキャビネットにある資料、ファイル、マニュアルを通読しておけば、自分が携わる仕事の領域や全体像についても知ることができます(p102)


・米国トップ大学10校で「課題図書」
 として扱われる回数が多い古典のリストです・・・
 1位 『国家』プラトン著
 2位 『文明の衝突』サミュエル・P・ハンチントン
 3位 『英語文章ルールブック』
 4位 『リヴァイアサン』トマス・ホッブズ
 5位 『君主論』ニッコロ・マキアヴェリ
 6位 『アメリカの民主政治』DE・アレクシス・トクヴィル
 7位 『正義論』ジョン・ロールズ
 8位 『バーミンガム刑務所からの手紙』マーティン・ルーサー・キング・Jr
 9位 『自由論』ジョン・スチュアート・ミル
 10位 『つきあい方の科学』ロバート・アクセルロッド


▼引用は、この本からです


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

第1章 あなたの読書は、なぜ役に立たないのか
第2章 速読よりも大切な最強の読書術 <基本編>
第3章 人生の時間が倍になる! 最強の1冊の使い方<実践編>
第4章 情報勝者になる本の選び方・出会い方
第5章 ずば抜けた結果を連れてくる! 最強の読み方<紹介編>



著者経歴

 鳩山 玲人(はとやま れひと)・・・1974年生まれ。(株)サンリオの常務取締役。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、三菱商事に入社。エイベックスやローソンなどでメディア・コンテンツビジネスに従事。その後海外に渡り、2008年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。同年、サンリオに入社し、10年に取締役事業戦略統括本部長に就任。現在、経営戦略統括本部長、海外統括事業本部長、全社統括・新体制準備室長を担当。サンフランシスコ在住


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