「世界が称賛する日本の教育」伊勢 雅臣

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世界が称賛する 日本の教育

【私の評価】★★★★★(91点)


■皆さんお馴染みのメルマガ
 「国際派日本人養成講座
 の伊勢さんの一冊です。


 今回は、日本の教育についてです。


 なぜ、何もない敗戦後の日本は、
 急速に経済大国になれたのか。


 そこには米軍による自由化、
 朝鮮戦争による特需など
 多くの要因があると思いますが、
 当時の日本人の努力の結果であることは
 間違いないのでしょう。


 死んだ赤ん坊をおぶった
 「焼き場に立つ少年」を見て、
 涙が出てきました。


・日本のことを調べている中で、
 「焼き場に立つ少年」という写真に出会った。
 アメリカ人の報道写真家が終戦直後の
 日本を撮った一枚で、十歳ほどの少年が
 死んだ赤ん坊をおぶって、直立不動の姿勢で
 焼き場の順番を待っている姿である・・・
 今の豊かな日本は、こういう強い精神力に
 根ざした先人のたゆまぬ努力の賜物である・・(p47)


■では、失われた20年と言われる
 日本の現状の原因は
 どこにあるのでしょうか。


 それは、バブルの崩壊であり、
 円高であり、高齢化のためと思いますが、
 現在の日本人の実力が反映されている
 ということも間違いないのでしょう。


 森友学園問題では、
 教育勅語を斉唱する園児が
 放送されていました。


 伊勢さんは、
 そうした戦前の道徳、精神的なものを、
 単純に軍国主義と結びつけて全否定する
 現代の教育が、
 今の日本を作ったのではないか、と
 考えているのです。


・現在の日本は・・
 十分な人材が育っていない
 ことからきた内発的なものである。
 日教組の左翼偏向教育と
 文部科学省のゆとり教育によって、
 学校はあれども「人づくり」は
 おろそかにされてきた、というのが、
 危機の真因であろう(p129)


■輸出する資源を持たない日本は、
 人が資源なのだと思いました。


 「ゆとり教育」などもっての外。


 人を育てるためには、
 戦前を全否定するのではなく、
 良いところを活かし、
 戦後の米国の良いところも
 取り込むことだと思いました。


 伊勢さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・福井の子育てはどこが違うのか・・
 登下校の際は、校門で学校に向かって一礼します・・
 ある中学校では「無言給食」を実施・・
 地元産業の越前漆器を食器として使い、
 地域で育てられた野菜・・(p69)


・「しっかり抱いて、下に降ろして、歩かせろ」
 という子育ての言い伝えが、
 昔から我が国にはありました(p100)


・ノルウェー、フィンランド、
 デンマークなどでは「在宅育児手当」を支給・・
 日本は保育所の整備など、
 母親が「家庭を離れて働けること」を
 支援しているが、それよりも
 「三歳までの子を持つ母親が
 働かなくともよいよう」に支援したほうが、
 子どもの健全な成長には
 はるかに効果的である・・(p110)


・江戸時代に作られた寺子屋用の教科書は、
 実物が残っているものだけで、
 七千種類以上もあるという。(p116)


・スピードが大事なんじゃない・・
 すぐ役立つことは、
 すぐに役立たなくなります・・
 少しでも興味をもったことから
 気持ちを起こしていって、
 どんどん自分で掘り下げてほしい。
 私の授業では、君たちがそのヒントを
 見つけてくれればいい(p192)


・国家予算の半分近くの国債、すなわち
 子孫への借金のつけ回しで賄おうとする
 現在の我が国は、
 「来年の米まで今年食べてしまおう」
 という姿勢に陥っている。
 「米百俵の精神」をもう一度、
 思い起こすべきときではないか(p120)


・(日本の)底力を恐れた米国が、占領下において、
 教育勅語と修身教育を廃止させたのは、
 敵ながらあっぱれな慧眼と言ってよい。
 さらに独立後もソ連や中国の影響を受けて、
 我が国の国力を削ぐことに専念してきた
 「進歩的文化人」たちが、教育勅語と
 修身教育を「封建的」と攻撃してきたのも、
 米国の真似であった(p154)


・全国学力調査では、日教組左翼活動の
 活発な北海道、沖縄県、三重県、
 大阪府などは下位に並んだ。
 「子どもの権利」などと甘やかされ、
 「ゆるみ教育」しか受けず、また先生も
 組合活動で「自習」ばかりとなれば、
 学力低下も当然である(p24)


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■目次

第1章 世界が称賛する日本の教育
第2章 蘇る日本の教育
第3章 日本の教育の地下水脈
第4章 国語・古典という根っこ


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