「外資系コンサルのビジネス文書作成術」吉澤 準特
2017/04/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
思ったより多くの人が知らないのが、Wordの使い方ではないでしょうか。Wordの使い方は会社で教えてくれないので、私は独力で勉強しました。企画部の資料の書式、スタイルをそのまま真似したのです。インデント、字下げ、段落後の間隔などが、微妙にバランスいいんですよね。
この本では、外資系コンサルタントが使っている具体的な推奨書式、スタイルを教えてもらえます。Wordサンプル文書もダウンロードできるので、そのまま真似できるのがありがたい。ダウンロードしてみると企画部の書式・スタイルと似ているものでした。
・PREPで論点をまとめる・・Point(主張)、Reason(理由)、Example(事例)、Point(まとめ)・・理解を得やすい説明アプローチとして知られています(p51)
さらに、スケルトン・ドラフト・フィックスの「3段階」で上司にレビューをもらうとか、最初に考えるべき構成から文書の書き方のポイントまで、具体的な文書例を示しながら教えてくれるのです。会社でもこうした本で、若手の底上げのためにWord、PowerPoint、Excelの使い方を教育するべきですね。
吉澤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・段落スタイル:⑥見出し0-文章・・
【B】インデント-最初の行&幅:→字下げ&1字
【C】間隔-段落後:→0.5行 (p124)
・「標準」スタイルの初期設定に対し、以下の変更を加えます・・
【A】日本語フォントの変更:「MS明朝体」→「Meiryo UI」
【B】行グリッド線に合わせる:有効→無効(p112)
・「修正が必要だ」→「修正すべきだ」・・「を共有を行う」→「を共有する」・・「部内検討を行う」→「部内で検討する」(p201)
・Excel、PowerPointの図表をWordに持ってくる場合、図表の貼りつけには「図(拡張メタファイル)」という形式を選択します(p248)
・漢字率を下げる・・「次の会議では方針を纏める為、既に御配りした資料を予め読み込み、木曜迄に意見を提出下さい」このような文章ばかりのWord文書をあなたは読む気になるでしょうか(p181)
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
序章 スキル診断
第1章 ストラクチャー―論理構造を組み立てる
第2章 スタイル―体裁を整える
第3章 センテンス―文章を整理する
第4章 スキーマ―図表を活用する
巻末付録 議事録の作成
著者経歴
吉澤準特(よしざわ じゅんとく)・・・外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを手がける。プロジェクトマネージャーとして、数百億円規模のシステム運用改善、組織改革、人材育成に携わることも多い。ITサービスマネジメントの世界基準である、ITIL Managerの有資格者でもある。
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