「火花」又吉 直樹

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火花

【私の評価】★★★★☆(80点)


■不器用な芸人の僕が、
 破天荒な先輩芸人の
 弟子となったお話しです。


 不器用な芸人の僕って
 又吉さんのことじゃないの、
 と感じました。


 なぜなら、不器用な僕は、
 先輩から伝記を書けといわれ、
 この本を書いているからです。


・僕は不器用なだけで、
 その不器用さえも売り物に
 出来ない程の単なる
 不器用に過ぎなかった(p51)


■一方の先輩は
 笑いにこだわりを持つ
 天才肌です。


 売れないのに、
 笑いへのこだわりが
 はんぱない。


 だから、ディレクターや
 放送作家に媚びることもできず、
 敵も多い。


 後輩には借金してでも奢り、
 恋人には振られてしまう。


・どの事務所でも、芸歴を重ね
 手垢のついた芸人よりも、
 言うことを聞く若者の方が
 好まれるようだった(p24)


■芸人という不思議な世界を
 垣間見せてくれる一冊でした。


 笑いは、技術なのか。
 笑いは、金を稼ぐ手段なのか。
 笑いは、芸術なのか。


 又吉さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「お前は本を読むか?」
 「あまり読まないです」
 神谷さんは眼を見開き・・
 深く頷いて「読めよ」と言った(p14)


・人を傷つける行為ってな、
 一瞬は溜飲が下がるねん。
 でも、一瞬だけやねん。・・
 他を落とすことによって、
 今の自分で安心するという、
 やり方やからな。その間、
 ずっと自分が成長する機会を
 失い続けていると思うねん(p96)


・若手芸人の世界では、
 相方が仲のいい後輩は
 あまり誘わないという
 不文律があった(p100)


・僕達は二流芸人にすら
 なれなかったかもしれない。
 だが、もしも「俺の方が面白い」
 とのたまう人がいるのなら、
 一度で良いから舞台に
 上がってみてほしいと思った(p130)


火花
火花
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又吉 直樹
文藝春秋
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【私の評価】★★★★☆(80点)



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