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「外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント」櫻田 毅

2016/10/06公開 更新
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外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

担当者が考えるのを促す

成果の出せるマネジメントとは何だろうか?自分のマネジメントスタイルはこれでいいのか?こうした問いに、外資系企業で成果を出してきた著者が答える一冊です。


組織の目標は、シンプルに明確に伝えます。そしてその目標を達成するために各担当者が何ができるのか「目標達成に向けて我々が発揮できる価値とはいったい何か?」「価値を高めるために、もっと強化すべきものは何か?」などと問いかけます。


指示をするのではなく、担当者が考えるのを促すのです。上司は組織の成果に責任を持ちますが、個別のタスクの責任は、担当者にあるのです。ちなみに、著者の職場である外資系企業が与えたミッションは、「5年で売り上げを5倍にする」だったという。


・「責任は俺が取るから」とは言いません・・成果が出なかったとき、どうなるのでしょうか?担当者として失敗したという事実は残ります(p76)


質問して仕事を進める

著者は仕事を指示するというより、質問して仕事を進めているのが特徴でしょう。部下が努力を主張してきたときには、安易に「頑張ったことは認める」のではなく、「そのやり方は本当に正しいのか」「正しいやり方を見つける努力をしているのか」、という点を質問するという。


また、頑張るだけでなく「工夫」しているかどうか確認するために、「工夫したの?」と質問するという。ちなみに著者の経験でも、証券会社のときの上司は、自分の判断について、「なぜ俺がこのような判断をしたのかわかる?」と著者に質問をしていたという。


できる上司は、部下の努力を受け止めながらも、どう進歩したのか、実際に何を工夫しているのか、と問います。具体的な変化と行動を見てあげるのです。


・去年、あなたができなかったことで、今年できるようになったことは何ですか?(p86)


助かったよ、ありがとう

上司として指示するときも、部下の言ったことに対し、「そうだね」と一旦受け止める、主張を認め、必要により「もっと良くなるためにはこうしたらどうだ」とアドバイスするという。


また、「よくやった、すごい」と評価するよりは、「助かったよ、ありがとう」という表現して感謝する方が、部下に「自分は人の役に立つ価値ある人間だ」と伝えることができ、良い関係を作れるというのです。


それ以外にもスピード感を重視するところも、トリンプの吉越さんとスタイルが似ているなあ~と思いました。これから櫻田さんの他の本をフォローしてみます。櫻田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・参加者自身に次の行動を宣言させる(p144)


いますぐに、少しだけ手を付けてもらう(p156)


・外資系金融業界の連中の多くは、昼休みは社外の人とランチをとります・・社内他部署の人とのランチ・・部下とのローテーション・ランチで相互理解を(p105)


外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント
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櫻田 毅
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【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

Chapter1 意思を統一する
Chapter2 勇気づける
Chapter3 成長を支援する
Chapter4 自律心を養う
Chapter5 スピード感を醸成する
Chapter6 関係を構築する
Chapter7 チーム文化をつくる



著者経歴

櫻田 毅(さくらだ たけし)・・・人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング 代表。日系の証券会社に勤務後、米国系資産運用会社のコンサルティング部門長として、数十兆円規模の資産運用アドバイスを行うチームを率いる。自律的な行動とチームワークを重視した「成果を出し続ける組織」をつくりあげ、チームづくりの手腕を買われて執行役COOとして経営に携わる。COO就任後も派遣社員とも一対一で話し合う姿勢は、メンバーからも高く評価される。現在は、「成果を出すエクセレントマネジメント」をコンセプトに講師、ビジネスコーチとして活躍し、年間約1500人の成長支援に携わる。日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの業界団体の委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。大正大学講師。九州大学大学院工学研究科修了。


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