「陸王」池井戸 潤

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陸王

【私の評価】★★★★☆(81点)


■創業百年、足袋製造を続けてきた
 社長の宮沢は、
 追い詰められていました。


 足袋の需要は減少し、
 銀行からの融資も
 難しくなってきた。


 この苦境を脱するためには
 新たな収益源が必要です。


 そこで注目したのが、
 先代が開発していた
 ランニング足袋『陸王』でした。


・なんで、飯山さんみたいな人がさ、
 倒産しちまうのかな・・
 世の中ってのは、ただ一生懸命に頑張るだけじゃ
 報われないこともある
んだよ(p357)


■しかし、金もない、技術もない、
 人もいない、ブランドもない。


 技術がないので、
 ソールの新素材は、
 3年限定での共同開発にする。


 人がいないので
 営業マンは、同業他者から
 退職した人を雇用する。


 銀行は金を貸してくれないので、
 同業者からのれんを担保にした
 融資を受ける。


 なにもないところからの
 商品開発には
 壁がたくさんあるのです。


・私は経理屋です、社長。・・
 たしかに新規事業が成功したときの
 果実は大きいでしょうが、
 失敗しないとも限りません・・
 もしものときを考えて止めるのは
 私の役目です(p300)


■中小企業は簡単に失敗できるほど
 体力がないうえに、信用がないので
 契約条件も悪くなってしまう。


 下町ロケットのような娯楽ではなく、
 中小企業の現実を
 伝えようとする一冊でした。


 頑張るだけでは
 成功できないんだよなあ。


 池井戸さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・踵から着地してつま先で蹴る・・
 ヒール着地といいます。
 重心のかけ方などにもよりますが、
 そういう走り方だと、
 特に初心者の場合、たとえば
 一般にランナー膝と呼ばれる腸脛靭帯炎
 といった故障を起こしやすい(p38)


・一度会社を潰して他人に迷惑をかけた
 人がですよ。誰かの支援があって、
 また会社を興すとするじゃないですか。
 ところが、今度こそ、と再出発したはずなのに、
 何年かするとやっぱりその会社も
 ダメにして取引先に迷惑をかける・・
 よく聞く話です(p209)


・「ちょっとしたこと」に気づいて
 乗り越えるまでが、実は
 「たいへんなこと」に違いない(p255)


陸王
陸王
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池井戸 潤
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【私の評価】★★★★☆(81点)



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