「薀蓄雑学 説教の事典」池田 克彦

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薀蓄雑学 説教の事典

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■元警視総監の訓示集です。


 すごいと思うのは、
 訓示の中に必ず一つうんちくを
 入れていること。


 どうせ訓示を聞くなら、
 「へー」と関心を持って
 聞いてもらいたいという
 著者の配慮なのでしょう。


・井伊直弼には護衛が付いていたのですが、
 護衛の者は雪の中で刀が錆びないよう
 油紙を巻いていたため、刀を抜くのに
 時間がかかり、その結果、主君が殺される
 という事態を招いたと言われています(p110)


■私も知らないトリビアが
 満載です。


 よく言えば、博学。


 悪く言えば、
 知識をひけらかしている。


 でも、退屈な訓示より
 百倍いいなあ~
 という感じでしょうか。


・クラーク先生は、
 「ボーイズ・ビー・アンビシャス」
 に続けてこう言ったのです。
 「ライク・ディス・オールドマン
 like this old man (p166)


■警視総監ともなれば、
 訓示の素案を部下が
 書いてくれることもあるでしょう。


 即、自分で書き直しですね。


 池田さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・本来、乾杯は、毒殺防止のために、
 行われました。(p15)


・「セブン・イレブン・いい気分」・・・
 これは英語のThank Heaven Seven-Eleven
 の訳なのですが、直訳せず、原文の韻を踏む
 おかしみをうまく伝えています(p20)


・豊臣秀吉が、あるとき、
 側近にこう言ったそうです。
 「今日は、風が強いようだから、
 火事に気を付けるように」・・
 結局、その夜、家事は
 発生してしまいました(p98)


・松尾芭蕉の言葉に
 「古人の跡を求めず、古人の求めしところを求めよ
 というものがありますが、
 過去の実績をなぞるだけでなく、
 過去において何をしようとしていたのかを
 追及すれば、今後の仕事に・・(p129)


・カルタゴの外交政策の基本は、
 「金で解決する」・・
 ローマは、カルタゴに無理難題を吹っかけ、
 何とか金で解決しようとするカルタゴから
 散々金を搾り取ったあげく、
 これを滅ぼしてしまいました。
 紀元前146年のことです(p245)


・警備を成功させる・・
 「1・2・3の法則」・・
 「第一報は信用するな」
 「任務は柔軟に」
 「参考までにご連絡」(p80)


・プロ野球の審判部には、かつて、
 「二度目のミスは犯さない」
 という格言がありました。
 その意味するところは、
 「埋め合わせはしない」(p92)


薀蓄雑学 説教の事典
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【私の評価】★★★☆☆(75点)



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