「政治の急所」飯島 勲

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政治の急所 (文春新書)

【私の評価】★★★★☆(85点)


■小泉首相の首席秘書官であった
 飯島さんの一冊です。


 2年前に出版されたもので
 時差があるのが残念ですが、
 なんといっても永田町、外交の急所が
 おもしろい。


 第一線にいた人ですから、
 言えないこともあると割り引いても
 考え方としては現実に近いことを
 言っているのでしょう。


・実際は当落ボーダーラインの選挙区
 これは五カ所くらいしかないんだけど、
 これをどうやって取るかが本当の闘いよ(p26)


■首相の首席秘書官ですから、
 外交にも一家言あり。


 外務省の仕事と
 政治家の仕事には
 違いがあることがわかります。


 決定権のある人とのチャンネルを
 持っているのかどうかも
 大事だとわかりました。


・もう長期政権は間違いない
 中国も北朝鮮もロシアも安倍首相との
 大勝負を避けて通れないんだよ。
 だから今、日本との関係で思案したり、
 悩んだりしているのは実は相手国側さ(p103)


■永田町四十年の経験は、
 私には理解の及ばないものが多く
 だからこそ読むべき本だと思いました。


 何事でも急所があり、
 それを押さえているかどうかが
 大切なのですね。


 飯島さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・小泉内閣のときは医療保険改革で
 診療報酬をとことん削った。
 こりゃ辛い決断だったぜ。
 それでも内閣支持率が高かったから
 医療関係者が怒っても乗り越えられたわけだ。
 民主党政権は財源も考えずに
 診療報酬を増やした・・(p20)


・調べるときは、過去の新聞記事とか、
 講演録とか、本人にわからないように収集して、
 小泉首相だけに報告するのよ。
 政治資金収支報告なんかも含めてね(p35)


・強行採決を憲政史上、稀に見る勢いで
 連発して唖然とさせたのは当の民主党・・
 2009年の臨時国会では最大野党の自民党
 欠席のままでの強行採決が六回もあったのよ。
 10年の通常国会では・・(p94)


・小泉純一郎内閣は誕生する前の総裁選を
 戦っていた最中から、当時の
 古川貞次郎官房副長官に有能な若手官僚を
 首相官邸に集める「特命チーム」作りを
 こっそり相談していたんだよな(p210)


・「人寄せ三人衆」の安倍晋三総裁、
 石破茂幹事長、小泉進次郎青年局長

 遊説計画でどう上手に全国へ回すかが
 問われるよ(p235)


・政治家の仕事は、決断することと、
 決断に責任を持つことさ。
 政治家の決断を支え、実現するのが役人の仕事。
 理念と哲学を語り、国民を導くのが政治家であり、
 国民におもねるのが政治家じゃないのよ(p261)


・EU28カ国の湾岸・中東への
 エネルギー依存度は年間七兆円なのに対し、
 日本は一国で30兆円だという(p156)


政治の急所 (文春新書)
飯島 勲
文藝春秋
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【私の評価】★★★★☆(85点)



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■目次

第1章 永田町の急所
第2章 外交の急所
第3章 民主党政権失敗の研究
終章 政治のリーダーシップとは



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